僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

井上ひさし

2009-09-29 23:50:30 | Weblog
彼の作品、『吉里吉里人』を読んだとき、随分博識で歴史に精通している人と感心したものです。
遅筆堂文庫と称して多くの蔵書を彼の故郷に寄贈している人でもあります。

彼は「女房に男がいるらしい」と悩むときとか、面白い本を読んで、「ま、彼女も一人前の人間として仕方ないか」なんて感じで救われると語っています。

自らの離婚については、「自分が過ごしてきた22、3年間がスポーンとなくなる、その恐ろしさ、結婚した瞬間からひとりぼっちでいる今の自分までがピタッとくっついて、間の自分の人生がなくなっちゃう。その心細さっというか恐怖はすごかったですよ。」と話しています。

彼は1961年、内山好子さんと結婚し、1986年に離婚しています。
1996年に西舘代志子さんと名前の変わった彼女は、「修羅の棲む家」を上梓して、井上ひさしの凄惨な家庭内暴力(DV)を暴露し世間の波紋を呼びました。

人を楽しませ、笑わせる才能に長け、紳士で穏やかな語り口で話し、腰が低く、誰と分け隔てすることなく丁寧に対応してくれる人なのですが・・・

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