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石山本願寺の名の起こり

2017-03-14 18:18:33 | 歴史
石山本願寺は、戦国時代から安土桃山じだいにかけて、摂津国東成郡生玉荘大坂にあった浄土真宗の寺院です。

なぜ生玉荘大坂の地名を「石山」と名付けたのでしょうか。

蓮如の孫顕誓が次のように述べています。


明応第五ノ秋下旬蓮如上人(中略)一宇御建立、其始ヨリ種々ノ奇端不思議等コレアリトナン。マヅ御堂ノ礎ノ石モネカネテ地中ニアツメヲキタルガ如云々


—反故裏書


これによると、そのまま礎石に使える大きな石が土中に多数揃っていたという不思議な状況に因んで、石山と呼称したようになったのであろうとしているのです。

なお、後年の発掘調査の結果、大坂城址一帯は難波宮の比定地にもなっていることがわかりました。

神亀3年(726)、聖武天皇が藤原宇合に命じて難波宮の造営を行いました。その際に中国の技法で礎石建、瓦葺屋根の寝殿造りにしたのです。

古代の宮殿跡に使用した礎石がたくさん出てきたので、石山と言うようになったのですね・・・あくまでも推測ですが・・・

その後石山本願寺は織田信長との石山合戦で敗れ、京都に移らざるをえなくなります。

堀や塀、土塁に囲まれた堅牢な石山本願寺は、豊臣大坂城に踏襲され、さらに盛土を繰り返し、徳川大坂城に受け継がれたのでしょうか。


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