僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

閑寂と蟋蟀

2018-09-01 22:21:13 | 
転がる蝉を見て蘊蓄を傾けて
やがて飽いて腐敗した蝉に蟻が群がる。

長月になり、庭先でエンマコオロギが
羽音を震わす。

なんと心地良い宵闇だろう。

マツムシでも鈴虫でもない、
ありふれた蟋蟀の雌雄が
ハーモニーを奏で

やがて漆黒の世界に帰る。

寂漠とか寂寥とか

初秋に相応しい言葉を探す

探す僕は漆黒に溶けだす。

よく聴くと
輪唱だ
その鳴き声が。

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