本日やまぎんホールに伊勢正三とイルカを聴きに行きました。超満員でございました。
入場するやいなや伊勢正三の45周年記念の4枚組ALL TIME BESUT~Then & Nowを購入しました。
ポスターとステッカーが附いておりました。
イルカは還暦を過ぎているのに、いつまでも可愛い乙女という風貌でしたね。
正やんは昔からニヒルで今が年相応かなー 小室等から「君は僕に似てるね~」と言われていたそうです。
曲はやっぱり僕にとっても
昔の懐かしい曲が好ましく思いました。イルカの曲では「雨の物語」、「サラダの国から来た娘」、「海岸通」そしてもちろん
「なごり雪」が素敵でした。
正やんの曲では、「あいつ」、「あの唄はもう唄わないのですか」、「ささやかなこの人生」、そして「22才の別れ」が、いかしてましたね。
イルカは20代のころオールナイトニッポンのパーソナリティをやっていて
ある中学生から何枚もの便せんに書かれた手紙をもらったそうです。
その手紙にはこう書かれていました。
「僕は自分が大嫌いです。学校もさぼって休むし万引きしたことがあるし、友達も一人もいません。だから自分などいなければと思うのです。」
そうしたためられた手紙の返事にイルカはなんて書いたらよいか迷いました。
でもおもいきって歌にしたのです。
風にのせて
見知らぬ街の
あの少年に、とどけておくれ
この言葉を・・・・。
風にゆれる花を
「きれいな」とあの人は言った。
ぼくは、今まで何も気づかなかった
風にゆれている花が
君には、見えますか?
見ようとしなければ、何も見えはしないのです
急ぎ足で通り過ぎて
行くなんて
君にも知って欲しいな
心のとびらをあけて
君に聞こえますか?
ぼくのこの声が
いつまでも、うつむいていないで
顔を上げてごらん
風にゆれている花が
そこに見えるはず
今すぐ届けてあげたいな
あの人からもらったほほえみを君にも
風にのせて
とても悲しいことがあった時、つらい時
誰でも他の人からほほえみをもらうものです
そして自分もほほえむことが出来るようになるのです
だから今度は君にも、ほほえみをあげたい
イルカはこんな歌を作って、その歌詞を少年に贈りました。
その中学生の少年は、しばらくしてイルカに返事を送ったそうです。
「僕は最近サッカーのクラブに入りました。そうしたら友達が一人できました!お返事ありがとうございました。」
このエピソードをイルカから聞いて、そのあと歌った「風にのせて」の曲を聴きながら
不覚にも涙が頬をつたっていきました。