乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

映画88; 『1978年、冬。』 西幹道/The Western Trunk Line 2007年 中国・日本

2010-10-24 | 映画


 (写真は雲南省の博物館にあったトンパ文字。)







 記録だけ

       映画88; 『1978年、冬。』 西幹道/ The Western Trunk Line






 2007年 中国・日本  101分



 この映画の好きさ ★★★★★ ★★★★☆

 満足度  ★★★★★ ★★★★☆

 お勧め度 ★★★★★ ★★★☆☆




監督・脚本 

  李継賢(リー・チーシアン)

キャスト

  方頭(ファントウ)(小5の男の子)/張登峰(チャン・トンファン)

  四平(スーピン)(方頭の兄、18歳)/李傑(リー・チエ)

  雪雁(シュエン)(北京から来た少女)/沈佳妮(シェン・チアニー)

  方頭と四平のお母さん/趙海燕(チャオ・ハイイエン)

  方頭と四平のお父さん/楊新平(ヤン・シンピン)




 中国映画は昔から好きなわたし。

 久しぶりに自分の考える中国らしい良質の映画に出会うことができた。

 満足感で、自分が幸福になれる映画だ。



 時代の描き方がいい。

 映画表現も丁寧で、好感が持てる。

 子どもは無口な落ち着いたつくりで、親はやたらうるさい。

 若干の閉鎖的感覚は山西省を上手くあらわしているように感じる。

 わたしは山西省には本のわずかしか行ったことは無いが、見たまま感じたままが描き出されていた。



 兄がラジオをに固執し。外界の情報を好む。

 おもしろいのは弁当を開けた時のこと。マントウ(蒸しパンのような物)をフォークとナイフで食べる。

 餃子でさえ、胸元からフォークとナイフを取り出し、ふたつに切って黒酢も付けずに 食べる。

 1978年の上手い表し方だと感じた。



 話はそれるが、餃子が出てくるのは山西省らしくていいなと感じた。

 創作者は餃子に固執し、恋愛関係に陥る少女が父にあてた手紙の中でも、音楽院では毎日餃子が食べられるとしたためる。

 山西省の餃子は具の種類が豊富だ。



 この映画で少し不親切な部分がある。

 兄が軍隊志願した部分だ。

 中国では志願者で定員が満たされ徴兵の必要がないため義務づけられてないが、無職の彼にとっては有効な就職活動と考えられ、また、弟へのわびも含めてといったところだろうと思う。。

 

 ではなぜ弟に負い目があるのか。

 18歳の青年が少女と恋愛関係に陥り、弟が深刻ないじめを受けるに至った。



 恋愛一つを捉えても、村中の人間に不良と呼ばれるのは、当時の時代を描いているとしか言いようが無い。

 雲南省では少数民族の枠を超えて歌垣のごとく恋愛していたが、実ることは無かった場合も多いという。

 1978年は昔から伝わる雲南省の恋愛観よりも尚閉鎖的であったのだろう。


 興味深いのは恋愛関係に陥った娘の「反革命分子」と呼ばれる父。

 今回の映画では胸から汚名のプラカードを下げられたり引きずり回されるということは無かったが、娘の未来にまで影響を及ぼしていた。



 思い出し思い出し、さかのぼって記録してしまった。

 思うにこの映画はわたしとしてはかなり好きだった。



 
 

 最後に・・・

 最近好きな映画ばかり。★の多い高得点ばかりを記録して、申し訳ありません!

 評価はわたし個人の感じた物ですので、どの映画の記録も★を1、2ひいていただいて読んでいただいていいかも知れませんことを付け加えさせていただきます。










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映画87; 『クララ・シューマン 愛の協奏曲』  Geliebte Clara 2008年

2010-10-23 | 映画



 記録だけ

       映画87; 『クララ・シューマン 愛の協奏曲』  Geliebte Clara






 2008年 ドイツ・フランス・ハンガリー合作映画  109分



 満足度  ★★★★★ ★☆☆☆☆

 お勧め度 ★★★★★ ★☆☆☆☆



 原題: Geliebte Clara

 監督・脚本: ヘルマ・サンダース=ブラームス

 音楽: ロベルト・シューマン、クララ・シューマン、ヨハネス・ブラームス



 キャスト

 マルティナ・ゲデック、パスカル・グレゴリー、マリック・ジディ、

 クララ・アイヒンガー、アリーネ・アネシー、マリーネ・アネシー、

 サーシャ・カバロス、ペーター・タカツィ、ベラ・フェストバウム、

 ブリギッテ・アネシー、クリスティーネ・エスターライン、ワルター・タイル 他





『敬愛なるベートーヴェン』に続いて 『クララ・シューマン 愛の協奏曲』を見る。

 この映画にはシューマンに加えて ブラームスも出てくる。

 監督は ヘルマ・サンダース=ブラームス。ブラームスの末裔。

『敬愛なるベートーヴェン』が良かっただけに、今回は幕が開いた時から物足りなさを感じた。



 映画に大きく関係ないところでは、最後の出てくるシューマンに対する治療。

「原因は能が湿って腐っている(かびている)。ここを乾燥させねばならない。」
と手術。

 この映画はドイツ・フランス・ハンガリーの合作映画。

 シューマンが亡くなった際に剖検され、1960年頃報告書が発見されたともこと。

 シューマンは梅毒や分裂病といわれているが、躁鬱病だった説が津用ともこと。

 いずれも前頭葉に関係。手術がなされた恐ろしさは、今回も拭いきれない。

 ナスカの能手術や最近見た映画『シャッター アイランド』 SHUTTER ISLANDを思い浮かべ、恐怖感を感じた。



 映画事体は、まぁまぁ^^楽しめた(かな?)







 ストーリー 

 これまでキャサリン・ヘプバーンやナスターシャ・キンスキーが演じ、幾度も映画化されてきた才色兼備の音楽家クララ・シューマンの生涯を描いた伝記映画。本作でクララを演じるのは「善き人のためのソナタ」で一躍脚光を浴びたマルティナ・ゲデック。天才作曲家ロベルト・シューマンの妻クララは、ピアニストとしてヨーロッパ各地を周っていたある日、新進作曲家ヨハネス・ブラームスに出会う。若く情熱的なブラームスに心揺さぶられるクララだったが、体調不良に悩むロベルトは自身の後継者としてブラームスを信頼していた。




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160; 『ヴィヨンの妻』『桜桃』 太宰治 筑摩現代文学大系 59から

2010-10-23 | 読書全般(古典など以外の一般書)





記録のみ

             2010年度 160冊目     『ヴィヨンの妻』『桜桃』



 太宰治 著


 筑摩現代文学大系 59

 筑摩書房

 1975年9月20日 

 492ページ 
    うち『ヴィヨンの妻』285-303『桜桃』391ー395


 


 先日映画『ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~』を見たこともあり、筑摩現代文学大系 59の太宰治から とりあえず『ヴィヨンの妻』『桜桃』を楽しむ。

『ヴィヨンの妻』は映画前半とほぼ近く、台詞の抑揚さえ思い出される。

 映画も小料理屋(飲み屋)おかみなどなどは若干は医薬を替えたいきらいは否めないが、妻はやはり松たか子出よかったのではないかと感じた。

 映画後半は大幅に書き加えられている。

 もしかすると他の作品の色が混ざっているのかもしれない。

 とにかく『ヴィヨンの妻』『桜桃』は余りにも短くすぐに読むことができるが、枚数から考えるとかなり充実感、満足感は大きい。

 原作、映画ともにそれぞれの良さがあることがわかり、満足できる時間を持てたことを喜んでいる。


 いやぁ~!愉快愉快^^V

   




 

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訂正;「聖武祭」と「大仏の日」に写真のように飾り付けられます。

2010-10-23 | お出かけ











 先日「東大寺 大仏様の秋祭りの日に 1~7」を記録しました。

 その中で、上の写真のような飾り付けは、遷都1300年或は光明皇后1250年なのではないかと書きましたが間違いでした。

 息子の話では、毎年 「聖武祭」と「大仏の日」に 上のようにかざられるそうです。

 訂正致して、お詫び申し上げます。

 

 息子がここ三週 連続 、土日を利用して家に帰ってきています。

 正月には一人旅とかで、せめてもの罪滅ぼしなのでしょう。

 学生時代から旅好きな彼。気ままな旅ですが、危険な香りのする国へは一切近づきません。

 昔からこじゃれた街を歩いています。

             うらやましいなぁ~。

 
   


                  2010年10月15日 奈良 東大寺にて
 




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映画86; 『敬愛なるベートーヴェン』 監督 アニエスカ・ホランド イギリス・ハンガリー

2010-10-23 | 映画

 記録だけ

       映画86; 『敬愛なるベートーヴェン』




 映像の美しさ ★★★★★ ★★★★★

 色彩 ★★★★★ ★★★★★
 
 音楽表現 ★★★★★ ★★★★☆

 この映画の好きさ ★★★★★ ★★★★★

 お勧め度 ★★★★★ ★★★★☆


 監督 アニエスカ・ホランド

 キャスト
    エド・ハリス/ダイアン・クルーガー/マシュー・グード/ラルフ・ライアック/ジョー・アンダーソン /ビル・スチュアートほか


 2006年  イギリス・ハンガリー

 映画に使用される主な楽曲

   「第九交響曲」「エリーゼのために」「弦楽四重奏曲(大フーガ)」
   「弦楽四重奏曲第15番」「弦楽四重奏曲第14番」「弦楽四重奏曲第9番」
   「弦楽四重奏曲第6番」「交響曲第7番」「ピアノ・ソナタ第7番」
   「ヴァイオリン・ソナタ第7番」「ピアノ協奏曲第4番」「合唱幻想曲」




 映画『敬愛なるベートーヴェン』を見た。

 初っぱなから重厚な映し出し。

 名画をちりばめたような画面にのめり込む。

 例えば体を拭く場面。壷を持った女はまるでフェルメールの描く女性の美しさ。


 第九の指揮場面でのからみは、後半は少しくどいが、狙いとしては美しい。

 第九では涙が溢れ出た。

 振り向くと客席スタンドアップ、拍手喝采の話は余りにも有名だが、初心に返り感動した。


 全体を通してわたしの場合は満足感が大きかった。

 今回は多くを語らない。
 
 わたしはこの映画はかなり好きだった。

 




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159; 『西アジア南北紀』  杉山二郎 著 瑠璃書房 昭和53年 (写真説明あり)

2010-10-22 | 読書全般(古典など以外の一般書)


(写真はイラン・ハマダーン近くの遺跡。

 ヘラクレス蔵を右手に二人のパルティア王の磨崖浮き彫りを通り、遥か崖の上のダイオレス大王戦勝碑を抜けただひたすら山道を歩くと、勝手の住居跡広間に辿り着く。

 写真の 山中に削られた平地は住宅部屋跡の空間。



 この辺りには浮き彫りが施されていない大きな磨崖もいくつかある。



 写真からもっと奥へ奥へと山道を進む。

 目を凝らすと、崖の中にひっそりとシーリーン(顔だけ)の浮き彫りが寂しそうにこちらを見つめる。

 静かな山中。声高に鳥の啼く声。このあたりをひとりで訪れると、崖上からのキーンキーンという岩の叫びが恐ろしく怖い。

 岩が落ちてくれば、わたしなどはひとたまりもなく、息が耐えるだろう。

 シーリーンがメドゥサに姿を変えぬよう、静かにその場を離れる。


 パルティア王の磨崖浮き彫りに行く度にシーリーンに会いにゆく。

 一度目は写真のように地元のおじいさんと、その場で知り合ったイラン人大学(院)生二人とわたしの四人で。

 道を覚えたので、二度目は わたくしひとり。

 そして三度目は、パルティア王の磨崖浮き彫りを写真に収めるために行けば毎回一日中格闘していたという夫を促して 山中に連れ出す。。

 夫は初めて見るシーリーンの美しさに、目をしばしばさせていた。


 写真は一回目。イラン人は一般的に老けてみえるが、写る右上側の男性はれっきとした学生。)
 

 
  

             


記録のみ

             2010年度 159冊目     『西アジア南北紀』



 杉山二郎 著


 瑠璃書房

 六興出版

 昭和53年9月15日 

 363ページ  2800円
 
  

 気になっていた『西アジア南北紀』を昨日から読み始め、只今読了。

 杉山二郎さんといえば『正倉院』なども有名。




『西アジア南北紀』は冒頭部分とまとめに名詞(地名、その他)が多く、地図で確かめながら丁寧に読んでも難しい。

 だが、中程は紀行文形式で、楽しみながら一気に読み進めることができる。



 
 この本に出てくるイランの遺跡部分は、わたくしもほとんど行ったことがある。それだけに、よけい興味深く読むことができた。



 中東の方との現地でのおつきあい部分では、いちいち納得。

 随分昔に長い期間発掘調査で行かれたようで、気苦労やご苦労話も多い。

 テント生活を送られたようで、現場の影の内炎天下での調査は計り知れない物があったのではと感じる。

 ただただ楽しく、また時にはハラハラドキドキしながら読ませていただいた。

 わたくしは大酒飲みではないが、酒が許される時代であったことは、うらやましい。




 本書を書かれた時点で、「今はシルクロードにも行きやすく・・・。それだけにもったいない。」といった言葉が繰りかえされる。

 つくづくそうなのだろうなと納得。


 
 
     今は今で、行く場所によっては旅行者ガイドに運転をお願いしても遺跡にたどり着けないことも少なくはない。

     石灰の粉が舞う得体の知れない山中に車ごと迷子になったあげく、一日はしてもらったタクシーは無駄となる場合もある。

     名の知られていない遺跡にたどり着くには、並大抵のことではない場合も少なくはない。



     観光課されてない場所もわかりにくい山中の遺跡にたどり着くのに手間取ることがある。

     イラン観光機関や警察にお願いしたり、懇願すると、上手く場合も。

     気に入られると昼食を省いてでも案内して下さるといったラッキーなこともあり。

     観光協会や警察関係やタクシードライバーや現地旅行社には、常々感謝の念でいっぱい。





 ナクシェ・ロスタムで見られるゾロアスター教の長方形の建物は【復元】と記されていた・・・・・。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。




 本書の紀行文部分は読み物として楽しむことができる。

 昭和53年という年代物の本書だが、西アジアや発掘調査などに関心のある方にはお勧めの一冊。

 わたしにとっては、大変ためになったと喜んでいる。

 杉山二郎さんも続けて読みたいと思う。読みたい本がいっぱいだ。


  







 
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映画85; 『千年の祈り』 ウェイン・ワン監督  アメリカ・日本 2007年

2010-10-22 | 映画



     記録だけ






 2010年度 映画85;      『千年の祈り』   


          A Thousand Years of Good Prayers



 





 この映画の話の好きさ ★★★★★ ★★★★☆

 お勧め度     ★★★★★ ★☆☆☆☆





 監督 ウェイン・ワン(「ジョイ・ラック・クラブ」「スモーク」「チャイニーズ・ボックス」)

 原作 イーユン・リー 『千年の祈り』(新潮社刊)

 脚本 イーユン・リー



 原題   A Thousand Years of Good Prayers

 2007年  アメリカ・日本  1時間23分 2009年公開

 受賞歴

      サン・セバスチャン国際映画祭 作品賞・監督賞・男優賞(ヘンリー・オー)・
      CEC最優秀賞 (2007年)

      



 キャスト

 シー氏  ヘンリー・オー

 イーラン フェイ・ユー

 マダム  ヴィダ・ガレマニ

 ボリス  パシャ・リチニコフ





 しみじみと落ち着いたつくりでいいなと思う部分と物足りなさが交互に波のように押し寄せる。

 人生波のごとし、か?



 老人は過去の栄光のように水方の仕事を語るが、後になって挫折をつぶやく。

 親の職業へのみえ。

 人生浮き沈みあり、か?



 アメリカ在住のイラン人老婦人が出てくる。

 女性はもちろんノースカーフ。

 イラン人の金持ちは今のイスラム政府に不満を抱き、アメリカに逃れる方は多い。

 片言の英語を話す中国紳士と 片言の英語を話すイラン人婦人の、中国語とペルシャ語の混じった会話は、イラン人と話す場合、何ともいえずリアルである。

 不思議なことに わたしでさえ字幕を見なくてもある程度ペルシャ語が理解できたくらいに、よく使われる会話だった。

 但し、
「ピスタチオを食べます?」
で一粒はありえない。こういった場合、こちらが一粒頂いても、相手はこぼれ落ちそうな程それをつかんで手に持たせてくれる場合が多い。



 話をイランから映画に戻すが、アメリカ在住のイラン婦人は息子をドクターだといって目を輝かせる。

 アメリカ移住のできる、ある意味 成功者だ。

 イラン人の自慢の職業としては医者とポリースマンを聞く場合が多い。

 孫が生まれるから向かいに行くというが、その実、婦人は老人ホームに送り込まれる。

 息子夫婦は自分の子どもを老婦人に育てさせたくないという。

 もちろんイラン的感覚とアメリカ的感覚の問題もある。

 だが、根本は 千年の祈り。

 歴史は、そして 人の心は繰り返される。



 世代間ギャップによる、世代間摩擦で片付けるには、あまりにも深い心情の揺れ。



 紳士もまた娘の元を去り、イラン人女性の友人とともに汽車に乗って北京に帰る。

 人生は水のごとし。

 流れる方向に、水は流れる。これすなわち 千年の祈り也。

 



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全国に『祇園社』はいくつくらいあるのか?

2010-10-21 | 民俗考・伝承・講演



            全国に『祇園社』はいくつくらいあるのか?





 急に全国に祇園社がいくつくらいあるかが気になる。

 素盞鳴尊 或いは牛頭天王を奉る祇園社は全国に3000社以上はあると、数だけはネット検索で出てきた。

 祇園祭は疫病払いからおこったとされるが、全国に同様の祈願があったのだろう。

 祇園祭は京都からはじまり、全国に広がりをみせる。



 祇園社に深く関わる祇園信仰。御霊信仰を背景に、疫病神である牛頭天王を祀り 疫病退散を祈願した祇園会(ギオンエ) が、祇園信仰 のおこりだとされる(と、どこぞに載っていた。)

 今は祭ばかりが伝承される地方もあるという。



 御霊信仰(をひいてみると、)
     御霊の祟りを恐れ、これを鎮めて平穏を回復し、繁栄をもたらそうとする信仰。
     平安時代初期以降御霊会(え)が盛んに催される一方で、菅原道真の霊など霊威をふるう悪鬼的存在は神社の祭神として祀(まつ)られ恒常的な祭祀の対象となった。
     御霊信仰は祇園信仰や天神信仰へと発展した。なお、江戸時代の御霊としては佐倉惣五郎が有名。

 御霊
     1 霊魂をいう尊敬語。みたま。
     2 貴人や功績のあった人を祭る社。
     3 「御霊会(え)」の略。

 牛頭天王
     もと、インドの祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)の守護神。
     悪疫を防ぐ神として、日本では京都祇園の八坂神社などに祭られる。


     綾傘鉾には牛頭天王の面が奉られている
     『牛頭天王』に思う  綾傘鉾にて (写真あり)




 祇園社は全国に3000社以上はあるということはおぼろげにつかめたが、どこにあるかまでは不明。

                                         ざんね~ん^^

 








 






 
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京都 、ですか?   (7景)

2010-10-21 | お出かけ





 こんな道を てくてく てくてく。

 何やら古くて良さげなお家がいっぱい。




 遠目に見ると、美しい舞妓はん?と思ったら、えらくシナをつくったお札。

 いろっぽぅす。


 やっぱり、京都かしらん?


 画像を小さくすると、着物姿に見えます、よね?
                                   押し付けてごめんなさい。


 舞妓はんのようなお札をしげしげと眺めていると、たぶん 不思議な光景。お買い物帰りの近所のご夫人が、

      浄土真宗のお札であること

      お盆に貰いに行くこと

      玄関に一年奉っておくこと

などを教えて下さる。

 ご夫人のお宅は、写真(お札の家)の丁度奥。

 お茶でもとのお誘い頂いたが、時にして夕刻の初対面。丁重に辞退する。




 気持ち高らかに、てくてく 歩く。


 おや!八坂さん?

 ありゃりゃ!祇園 八坂神社だとさ。




 中に入ると、祇園社。

 こりゃ、祇園囃子が聞こえてくるわいぇ。


 京都じゃわぇ!京都じゃわぇ!

と、内心 ひとり はしゃぐ。




 ポスターが無造作に貼られている。

 鹿?

 漢国神社?


 無惨にも、京都のイメージが 崩れ落ちる。




 極めつけは 東大寺西大門跡・・・


 こりゃ、京都じゃないわぇ。京都じゃないわぇ。

 奈良じゃわいなぁ。




 寂寥感が押し寄せ、京の地に眠る両親を思う。

 もうすっかり 冬。
 


  







 漢国神社= JR奈良駅近く


 浄土真宗= 浄土真宗とは?(Yafoo)(←後日消えていればお許し下さい)




  



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雑 

2010-10-21 | 乱鳥徒然 Rancho's room.




 体育の授業は好きだったけど・・・






 もう少し体育会系のセンスがあれば

 良し悪しに関わらず

 人生違っていたのかな


 たわいない思いにいっときを費やし

 鳥啼く朝

 リュート音楽に耳を傾ける





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映画84; 『ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~』  監督 根岸吉太郎 原作 太宰治

2010-10-21 | 映画







   2010年 映画84;  『ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~』  
               



 あらすじ ★★★★★ ★★★★★

 満足度 ★★★★★ ★★★★☆

 この映画の好きさ ★★★★★ ★★★★☆

 お勧め度 ★★★★★ ★★★★☆



 2009年 日本 114分



 太宰治『ヴィヨンの妻』(新潮文庫刊)

 監督 根岸吉太郎



 キャスト
佐知(大谷の妻)/松たか子
大谷穣治(小説家)/浅野忠信
吉蔵(飲み屋椿屋の店主)/伊武雅刀
巳代(吉蔵の妻)/室井滋
秋子(バーの女、大谷の愛人)/広末涼子
岡田(工員)/妻夫木聡
辻(弁護士)/堤真一



 映画『ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~』を楽しむ。

 文字通り、楽しむことができた。

 口紅を譲ってもらう女の決心。たぐって行くと「紐(ひも)」(笑)


 最後の
「私たちは生きていさえすればいいのよ」
 という言葉が印象に残る。

 この映画も好きだ。



 申し訳ございません。

 眠いので、本日は記録のみにて失礼致します。

 みなさま、おやすみなさいませ。



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東大寺 大仏様の秋祭りの日に 完  南大門にて (16景+1景)追記あり

2010-10-20 | 美術・文様・展示物




               東大寺 大仏様の秋祭りの日に 完  南大門








 南大門




 東大寺南大門を内側(南大門と中門の間)から見た所です。




 明治天皇奈良御在所云々の石碑と鹿




 奈良の鹿




 こちら狛犬




 この狛犬は南大門内側、もちろん左右にあります。




 体が四角く、顔はイランで見かけたライオン(しし)に似ています。

       追記

       しかしアケメネス朝から千◯百年。関連は考えられないかも・・・。




 狛犬の説明が記されていますので、ここでは省かせていただきます。




 南大門内側から外側に出る。

 着物のご夫人が敷居を踏まれておられました。

 着物は大変でしょうね。

 東大寺は【敷居が高い】ですね。




 南大門の外側です。




 遠くから撮っていますのでお見苦しい点はお許し下さい。




 南大門の骨組み(とでもいうのでしょうか)

 南大門を見上げた所です。

 左は外側、右は内側、仁王像(力士)阿形の方向を見上げています。

 いつ見ても 美しいな と感じます。




 ここからは運慶と快慶がつくったという 仁王像です。

 網が張られていて上手くうつっていませんが、お許し下さい。




 仁王像(力士)阿形

 南大門を外側から見て左側です。




 阿形足(部分)




 仁王像(力士)阿形


  

              


 


 仁王像(力士)吽形

 南大門を外側から見て右側です。




 同上




 向かって左手の形が興味をそそりますが、ごめんなさい!意味はわかりません。

 知らないことだらけですが、そんなこんなでおもしろおかしく東大寺のごく一部を歩くことができました。






         2010年10月15日  東大寺南大門にて


  



 今回で【東大寺 大仏様の秋祭りの日に 1~7】記録は終わります。

 最後までおつきあいいただき、ありがとうございます。

 心より感謝申し上げます。



 間違いやお気づきの点などがございましたらご一報承れば幸いです。

 どうぞよろしくお願い致します。

 ありがとうございました。


     







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158; 『前方後円墳の世界』  広瀬和雄 岩波新書  2010年

2010-10-19 | 読書全般(古典など以外の一般書)



記録のみ




 2010年度 158冊目     『前方後円墳の世界』



 


 広瀬和雄 著


  著者紹介

広瀬和雄(ひろせ・かずお)1947年京都市に生まれる。同志社大学卒業。大阪府教育委員会、大阪府立弥生文化博物館勤務の後、奈良女子大学大学院教授。現在、国立歴史民俗博物館教授、総合研究大学院大学教授。専攻は、考古学。
著書―『前方後円墳国家』(角川選書)、『日本考古学の通説を疑う』(洋泉社新書y)、『古墳時代政治構造の研究』(塙書房)ほか。
編著書―『縄紋から弥生への新歴史像』(角川書店)、『都市と神殿の誕生』(新人物往来社)、『畿内の巨大古墳とその時代』 『丹後の弥生王墓と巨大古墳』(雄山閣)、『前方後円墳とちりめん街道』(昭和堂)、『日本人の心性を探る』(国立歴史民俗博物館)、『考古学の基礎知識』(角川選書)ほか。


 岩波書店

 岩波新書  新赤版 1264

 2010年8月20日 

 222ページ  756円

 


 朝から『前方後円墳の世界』を楽しみ、只今読了。



 死してカミとなった首長―前方後円墳の祭祀―と 弥生神殿のゆくえ―葬送観念の連続・不連続―と 古墳時代の霊魂観―装飾古墳から考える―

 上 三項は民俗学に少し関心のあるわたしにとっては楽しく、付箋を挟んだ数はかなり多い。

 ブログ記録したこのあと、ノートに記録しておこうと思う。



 今まで見た古墳や博物館、色々な先生方に聞いたお話を思い浮かべながら読む。

 この本はおもしろい。

 直弧文の美しさや 船や鳥葬などの鳥にまつわる話を思い出し、幸せな時を過ごす。


 

 全国の古墳の話も多く、古墳についてほとんど知らないわたしには、ためになった。

 昨年11月には能楽を楽しんだ後に、心合寺山古墳(しおんじやまこふん)や愛宕塚古墳にひとりで行ったことが懐かしい。

 古墳の中には複数回は行ったことはあるが、たったひとりで入った愛宕塚古墳を思い出し、またこの本に触発されたようで、これからもゆっくりペースで古墳を見てみたいなと感じる。


 

 著者 広瀬和雄さんの話はかなりおもしろい。

 調べて見ると 他にも読みたいと思う本があった。

 アンテナを張り巡らせて、この先生の公演があれば是非拝聴したいと感じた。

 ただ、現在は国立歴史民俗博物館教授、総合研究大学院大学教授。

 関西にいらっしゃる間に知らなかったのは大変残念だ。

 



  



 岩波株式会社より ▼




■目次


 はじめに



   プロローグ
 
   ―東京の古墳公園を訪ねて―

I
前方後円墳を読む
 
1 〈見る/見せる〉墳墓・前方後円墳
   ―その形と立地―
2 死してカミとなった首長
   ―前方後円墳の祭祀―
3 弥生神殿のゆくえ
   ―葬送観念の連続・不連続―
4 古墳時代の霊魂観
   ―装飾古墳から考える―

II
前方後円墳どうしのつながりを読む
 
5 初期大和政権の実像
   ―畿内五大古墳群―
6 地方首長をどのように統治したか
   ―九州と東国の例から―
7 変わりゆく中央と地方
   ―五世紀・東アジア情勢のなかで―
8 北と南の国家フロンティア

   エピローグ
 
   ―古墳時代の新たな見方―

 あとがき
 図版出典
 本書に登場する古墳・遺跡名一覧





 現地を歩き考える、巨大古墳のひみつ

 前方後円墳は、上空から見ると鍵穴の形をした、巨大墳墓。3世紀半ばから7世紀までの約350年間、東北地方から九州に至る日本列島の各地で造営された。

 前方後円墳というと、天皇陵とされている古墳のように、周濠に水を湛え、鬱蒼と茂った緑を眺めやる、というものと思いきや、築造当初は葺石でギラギラ、埴輪をめぐらすなど、けっこう派手な姿。しかも現在では、考古学の知見に基づき復元され、史跡公園として一般に公開されているものが数多くある。本書は、その格好の案内役。

 東京タワー下(芝丸山古墳)や、巨人軍多摩川グラウンドがあったあたりの古墳(野毛大塚古墳)など、都会にも結構、前方後円墳があるとは、意外ではなかろうか。近くに資料館を併設している古墳も多く、本書を読んで現地を訪ねれば、何かと慌ただしい現代からタイムスリップ!

 さらには、墓にしては異様に大きく、同じような形を踏襲したものが、なぜ各地で造られたのか、埋葬の方法から何がわかるのか、その世界観にも大胆に推理をはたらかせる。全国の前方後円墳を探査してきた著者がたどりついた「解」に、みなさんはどんな感想をお持ちになるだろうか?







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東大寺 大仏様の秋祭りの日に 6 鏡池にて (6景+3枚+3景  写真のみ)

2010-10-19 | 能楽・狂言





          東大寺 大仏様の秋祭りの日に 6 鏡池にて (6景+3景)













 以上の写真は前回東大寺 大仏様の秋祭りの日に 5 一の鳥居から鏡池までで記録した物です。

   


 KEISAN-NOH
 


 順番の入れ替わりはあったものの、番組(演目)は次の通りです。






                     『 観世流百番集 上』  




















 『 観世流百番集 上』

 決めのポーズが同じでございます。




                   2010年 KEISAN-NOH 東大寺鏡池にて
               

                          




   

 見て下さいまして、ありがとうございます。

 今回は写真のみにて失礼申し上げます。


   












コメント (2)
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東大寺 大仏様の秋祭りの日に 5 一の鳥居から鏡池まで(12景)

2010-10-19 | お出かけ






               東大寺 大仏様の秋祭りの日に 5 一の鳥居から鏡池まで









 奈良のJR駅から三条通を通りぬけ、一の鳥居に着きました。

 この鳥居を真っすぐに行き左に曲がると、例年12月に行われますおん祭後宴能の場所に到達します。
 

        2008年おん祭後宴能『東北』(とうぼく)

        2007年おん祭後宴能『項羽』(こうう)翁 鹿も祝うや

        2007年おん祭後宴能『項羽』(こうう)

        2007/おん祭・後宴能『鉄輪(かなわ)』

        2006/おん祭・後宴能『橋弁慶』





 鳥居の右中央を拡大しましょう。




 能舞台の後ろに描かれています影向之松(ようごうのまつ)です。


 

 これは鳥居の両脇の常夜灯。

「春日社」と刻まれています。


  

 春日大社は小の交差点を真っすぐ進みますが、東大寺に行くには「一の鳥居」を左上の方向に歩きます。

 芝生内の歩道を歩くと 毎年冬に『正倉院展』が開かれる 奈良国立博物館があります。

 東大寺は丁度なら 国立博物館の上の位地です。

  



 博物館車道を破産で向かい側です。

 ここにはいつも能楽のポスターを貼られている民家があります。







 このお家を車道に沿って少し進み、鳥居をくぐり、左に曲がると 東大寺の参道です。




 参道を歩いても、光明皇后1250年御遠忌 或は 遷都1300年祭の旗が見られます。




 東大寺の南大門が見えてきました。

 東大寺関係のブルーのリボンを付けた美しいご夫人たちが歩かれています。

 なんだかとても懐かしい光景です。

 


 東大寺南大門に到着しました。




 東大寺南大門をくぐり抜け真っすぐ行くと、東大寺中門手前の右手に鏡池が見えます。




 この日は東大寺慶讚能がありましたので、人々が集まっておられました。









                          2010年10月15日  東大寺一の鳥居から鏡池まで


  


 最後まで落ちきあい下さいまして、ありがとうございます。

 いつもながら、深く感謝しています。

 ありがとうございました。


  







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