ムソルグスキー:歌曲集「死の歌と踊り」アレクサーシキン, ショルティ 1997
モデスト・ペトローヴィチ・ムソルグスキー 3 / ムソルグスキー:歌曲集「死の歌と踊り」アレクサーシキン, ショルティ 1997
舞台作品
ムソルグスキーは生涯で7つのオペラを作曲しているが、生前唯一完成させた有名な『ボリス・ゴドゥノフ』を除き、そのほとんどが未完成のまま残されている。
また構想に終わったオペラもいくつか存在し、彼が1856年に創作を試みた『アイスランドのハン』(ヴィクトル・ユーゴーの台本による)という実現に至らなかった作品があるが、これが最古のものとされている。
また死の数年前に『ホヴァーンシチナ』と『ソローチンツィの定期市』を作曲していた最中の1877年頃に『プガチョフシチナ』という構想のみに終わった作品もある。
これはプーシキンの『大尉の娘』に基づいたオペラとして計画された作品である。 歌劇『アテネのエディプス王』(Эдип в Афинах)(1858-60,未完) 初期に作曲された歌劇。
ソフォクレスに基づき、V.A.オゼロフの台本で作曲が進められたが途中で放棄した。
現在は合唱曲の『民衆の合唱』のみ現存。
歌劇『サランボー(英語版)』(Саламбо)(1863-66,未完) フローベールの原作に基づき、作曲者自身が台本を作成。
しかし途中で放棄したため未完となる。
現在は台本のほぼ大半と3曲のナンバーのみが現存する。
歌劇『結婚(英語版)』(Женитьба)(1868,未完) ニコライ・ゴーゴリの原作に基づいて、全4幕のオペラとして作曲が進められたが、作曲者が完成させたのは1幕のみ。残りの3幕はミハイル・イッポリトフ=イワノフの補筆により完成させた。 歌劇『ボリス・ゴドゥノフ』(Борис Годунов)(1868-69/71-73) アレクサンドル・プーシキンの原作を基に、スターソフと共同で台本を作成。1869年に初稿を完成させたが、劇場側から上演を拒否されたため大幅な改定を施し、1873年にプロローグ付きの4幕版を完成させた。
未完となったオペラが多いムソルグスキーのオペラの中で唯一完成させたものである。
歌劇『ホヴァーンシチナ』(Хованщина)(1872-80,未完) 17世紀に帝政ロシアで起きた史実を基に作曲者自身が台本を作成。
第1幕への前奏曲が有名 オペラ・バレエ『ムラーダ』(Млада)(1872,未完) 未完の合作。
キュイらによる合作オペラだが、2曲現存する 歌劇『ソロチンスクの定期市』(Сорочинская ярмарка)(1874-80,未完) ニコライ・ゴーゴリの『ディカーニカ近郷夜話』に基づいて作曲者自身が台本を作成。
『ホヴァーンシチナ』と同時並行で作曲が進められていたが、作曲者の死没により未完のまま残された。
のちにアナトリー・リャードフらにより補筆完成。
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