(写真は雲南省の博物館にあったトンパ文字。)
記録だけ
映画88; 『1978年、冬。』 西幹道/ The Western Trunk Line
2007年 中国・日本 101分
この映画の好きさ ★★★★★ ★★★★☆
満足度 ★★★★★ ★★★★☆
お勧め度 ★★★★★ ★★★☆☆
監督・脚本
李継賢(リー・チーシアン)
キャスト
方頭(ファントウ)(小5の男の子)/張登峰(チャン・トンファン)
四平(スーピン)(方頭の兄、18歳)/李傑(リー・チエ)
雪雁(シュエン)(北京から来た少女)/沈佳妮(シェン・チアニー)
方頭と四平のお母さん/趙海燕(チャオ・ハイイエン)
方頭と四平のお父さん/楊新平(ヤン・シンピン)
中国映画は昔から好きなわたし。
久しぶりに自分の考える中国らしい良質の映画に出会うことができた。
満足感で、自分が幸福になれる映画だ。
時代の描き方がいい。
映画表現も丁寧で、好感が持てる。
子どもは無口な落ち着いたつくりで、親はやたらうるさい。
若干の閉鎖的感覚は山西省を上手くあらわしているように感じる。
わたしは山西省には本のわずかしか行ったことは無いが、見たまま感じたままが描き出されていた。
兄がラジオをに固執し。外界の情報を好む。
おもしろいのは弁当を開けた時のこと。マントウ(蒸しパンのような物)をフォークとナイフで食べる。
餃子でさえ、胸元からフォークとナイフを取り出し、ふたつに切って黒酢も付けずに 食べる。
1978年の上手い表し方だと感じた。
話はそれるが、餃子が出てくるのは山西省らしくていいなと感じた。
創作者は餃子に固執し、恋愛関係に陥る少女が父にあてた手紙の中でも、音楽院では毎日餃子が食べられるとしたためる。
山西省の餃子は具の種類が豊富だ。
この映画で少し不親切な部分がある。
兄が軍隊志願した部分だ。
中国では志願者で定員が満たされ徴兵の必要がないため義務づけられてないが、無職の彼にとっては有効な就職活動と考えられ、また、弟へのわびも含めてといったところだろうと思う。。
ではなぜ弟に負い目があるのか。
18歳の青年が少女と恋愛関係に陥り、弟が深刻ないじめを受けるに至った。
恋愛一つを捉えても、村中の人間に不良と呼ばれるのは、当時の時代を描いているとしか言いようが無い。
雲南省では少数民族の枠を超えて歌垣のごとく恋愛していたが、実ることは無かった場合も多いという。
1978年は昔から伝わる雲南省の恋愛観よりも尚閉鎖的であったのだろう。
興味深いのは恋愛関係に陥った娘の「反革命分子」と呼ばれる父。
今回の映画では胸から汚名のプラカードを下げられたり引きずり回されるということは無かったが、娘の未来にまで影響を及ぼしていた。
思い出し思い出し、さかのぼって記録してしまった。
思うにこの映画はわたしとしてはかなり好きだった。
最後に・・・
最近好きな映画ばかり。★の多い高得点ばかりを記録して、申し訳ありません!
評価はわたし個人の感じた物ですので、どの映画の記録も★を1、2ひいていただいて読んでいただいていいかも知れませんことを付け加えさせていただきます。
こんにちは
ご自身の評価について気になさらないように。
気に入らないものは
はじめからご覧にならないことは
私ども承知しています。
あはは
あはは
いつも心優しいコメントを頂き、嬉しく感じています。
ありがとうございます*^^*
ここ二年程 評価が甘いかなって思っています。
で、わたしの評価は当てになりません^^
わたしが好きかどうかだけですね。
せめてもの罪滅ぼしに、お勧め度であらわすことにしています。他の方が見られたら、こんな感じかなって^^
純太さん
心暖かに励ましていただき、いつも感謝しています*^^*
話は変わりますが
京都「えき」で「ブリューゲル 版画の世界」が始まりました。
うれしいな^^うれしいな^^と、喜んでいます☆