龍の記号の土器。龍記号はS字が基本だという。
文様へ変化した龍の土器
竹の管を切って押し付けた◯の記号のついた土器
横線に縦線をつけた記号の土器
連続の記号の描かれた土器
連続の記号の描かれた土器
曲線の記号が描かれた土器
先日奈良のTawaramotoにある『Karako・鍵考古学ミュージアム』に行った。
きれいだ。理屈抜きで、きれいだ!
まじかで見ることのできるKarako・鍵遺跡(Tawaramoto町、紀元前3世紀~紀元4世紀)から出土した土器約130点は迫力があり、圧倒される。
秋の企画展『弥生グ◯フティー』のことである。
いわゆる【Karako・鍵遺跡の記号土器】
うむ?記号?
フィールドワークの先生の説明の説明を受けるほどに、その期待は確かなものになった。
直線や曲線などの記号が刻まれた壷を展示されたこれらを『記号土器』というらしい。
複数の記号を横に並べたり、複雑に組み合わせ、繰り返したり,◯(まる)のかずによって文字のように使われていた可能性がある通し得ていただいた。
弥生時代の記号の話が鹿から始まった。
元は鹿の文様を描き、後に簡略化されてL字方のように変化した。
記号は鹿だけではなく、わたくしの好きな竜もあった。
竜の記号は基本的にはS字で表したという。
こちらは鹿とは逆に竜を描いた複雑な絵画を省略したとみられる記号の土器から文様へ変化した竜の壷があった。
これは三段階の変化を遂げたことになるのだろうか。
S字を考えると龍よりも古い字の竜がふさわしいと思い、今回はあえてこちらを使うことにした。
先生は記号のついた壷について、次のようにおっしゃった。
1、 制作者がわかるように記号をつけた
2、 呪い的要素。これは祭や呪術などに使われたのだと考えるが、確信は持てない。
1の【制作者がわかるように記号をつけた】においては後の城づくりの石垣の各石につけた記号などにもみられる事を思い出す。
2の祭り事は水にかかわる一環として壷が添えられた。
先日講演で拝聴したK上先生のお話によると、飛鳥京の苑地から出土したという土馬は雨乞いの生け贄の身代わり簡略化だったという。
ではこういった壷はどのように使用されたのだろうか?
そこまでの説明は無かったのでわたくしにはわからないが、弥生時代といい飛鳥時代といい歌舞伎の『鳴神』といい、昔は今以上に雨水は大切であったのだろう。
記号のついた土器の話に戻ろう。
記号のつけられた壷は美しいものが多く、私は夢中になった。
だが,生憎団体行動で存分には見ることができない。
後日みたいと思ってはいたが、秋期企画展は11月23日までであった。
口惜しい。
奈良でこのような美しい壷が観られることとは知らなかった。
もう一度記号のついた土器を見たいと思い、写真を整理し,ミュージアムで頂戴したパンフレットの記号の壷を写された写真の数々を見て楽しむことにした。
いただいたパンフレットには多くの壷が記載され、見ていて飽きない編集。
このような非常に質の良いガイドブックをいただきながら、実は団体料金250円のみであったことに驚くばかりである。
館内は撮影可能。だが、一応念のため係員に許可を得る。
これといった注意は無かったが、常識的にフラッシュなしで撮影させていただいた。
ぼやけたり蛍光灯が壷に反射したものもあるが、写真の初心者にも至らないわたしですので、お許しいただければ幸いです。
みなさま、最後までお読みいただきましてありがとうございました。
名詞などに使用しておりますローマ字などは、後日漢字に変更する場合があります。
『Karako・鍵考古学ミュージアム』
午前9時~午後5時。月曜休館。
常設展との共通券は大人300円、高校大学生は150円、中学生以下は無料。