広州の市場で 贋金50元をつかまされる
中国6日目。西漢南越国王博物館を楽しんだ後、広州の昼の市場に連れていただく。
ここは観光用ではなく、中国人客用の公設市場。
肉屋、鳥屋、魚屋、野菜屋・・・
これらは市場の中に何軒もあり、また市場の中央に開かれていることが多い。
店主も客も威勢がよい。
肉屋や鳥屋は丸いまな板の家で、大きな肉をたたいて切っている。
天井から吊り下げられた冷蔵庫に入れられてない、大きな肉やソーセージ、鳥が印象的。
少し活気が無い店としては、埃のかかった乾物屋・・・雑貨屋は古いロープや埃のかかった洗面器などが積み上げられたような店もある。
変わったところでは眼鏡屋。こちらも埃がかかった組の仲間入り・・・
板のような眼鏡ケースに、出来合いの眼鏡が飾られている。
おっと、出入り口の時計修理屋さんの前には客か知り合いが何人かおられた。
この修理屋さんはまるで哲学者のような面持ちだった。
時計のガラスケースの上に置かれたからの鳥かごが印象的。
私は市場の活気と面白さにぽちぽちとシャッターを押し続けた。
人々の表情はさまざまだ。
笑顔で接する人、明らかに深いな感情をあらわにする人・・・
しかしほとんどの人は、突然の訪問者の常識のないカメラなど無いものとして、無視している。
こういった表現は、今回行った中国南部全体(佛山、賀州、桂林、広州だけ)に共通していることが多かった。
時計修理屋さんとは反対側の市場のの出入り口には菓子屋やドライフルーツ店があった。
ドライフルーツ店には金柑やレーズンがあったが、イ○ンのドライフルーツの数倍の値段を言ってくるので、購入は止めた。
ただ、桂林で干してあった干し柿の上質なもの(1袋11個くらいで20元も)があったので購入。
100元出して釣りの元をもらう。
次に使おうとしたら、どの店でも断られた。
印字の位置や模様、すかしも微妙に違う。
『やられたか・・・』
私たち贋金をつかまされるといった、なかなか日本では経験できない経験をする。中国は面白い。家族は50元の思い出をいただいた。ただ、私たちが日本人でよかった。
出稼ぎで中国の南部に来ておられる野菜売りや道路工事などの労働者は、中には一日5間の食事代も使えない方々も多いらしいと岩波新書複数に書かれていた。
中には契約金どうりの賃金を、12月の決算期に支払ってもらえない人々も多いという。
私たちも消して裕福とは言いがたいが、
『本当に私たちでよった』
と今は自分たちのと馬鹿さ加減を笑い飛ばしている。