四国のんびり旅

主に88ヶ所のお寺を中心にその周辺の紀行文的なものにしていく予定です。

第43番 明石寺本堂

2005-10-08 11:16:59 | 88ヶ所
 札所の屋根は多くがいわゆる「いぶし銀」の日本瓦で、檜皮葺や柿葺きのお寺が少しありますが、明石寺は赤瓦(石見瓦)が使われており、本堂は唐破風の造りなので雰囲気がちょっと変わっています。本尊の千手観音も唐渡来だとか。
 欽明天皇の勅願により円手院正澄が開基し、天平6年役行者小角(えんのぎょうじゃおづぬ)から5代目の寿元が熊野より十二社権現を勧請し修験道場としたからか、昔は入らずの山として崇められた信仰の場で、順拝の人々には本関所として恐れられていたといわれています。

第43番 明石寺山門

2005-10-08 10:19:46 | 88ヶ所
 昔若く美しい女神が願をかけ、深夜に大石を運んでいるうちに夜明けがきたことに驚き消え去った。その様子をうたった御詠歌の「聞くならく千手ふしぎのちかいには大盤石もかろくあげいし」から明石寺を「あげいしじ」と言っており、この地区の名も「明石(あげいし)」であるが、その後寺の呼び方は「めいせきじ」と変わったようです。
 源頼朝が命の恩人、池禅尼の菩提を弔うため阿弥陀堂を建立し経塚を造ったことから山号をそれまでの現光山から今の源光山に改めたということです。