チーママの庭とウサギたち

チーちゃんのママことチーママです。植物とウサギと戯れ、マイペースでハンドメイドをしています。

斜頚とエンセファリトゾーン

2006-06-21 23:13:58 | うさぎ
世の中には首が曲がったり(斜頚)、体の平衡が保てなかったり、手足が開いたり(開帳肢)等の症状に苦しむウサギさんがいます。
多くはミミダニやパスツレラ菌などが原因と言われてきましたが、中にはエンセファリトゾーンと言う寄生虫が原因のことがあります。
ところがこの寄生虫については、つい最近まで日本にはいないと思われていました。
でも、どうやらかなりの率で日本全国に広まっているかもしれないと言われ始めました。
細菌の場合は抗生物質の投与で治療できますが、エンセの場合は駆虫薬でないと効きません。
それに獣医さんでも「聞いた事はあるけれど・・・」と、まだまだエンセについては浸透していません。

我が家のかかりつけの獣医さん(きち先生こと吉本憲史先生)が、エンセファリトゾーン研究会の主催者のお一人であったことは、何かのご縁を感じさせました。いつかはまとめなくては・・・って思っていたのですが。

先日ウサギ掲示板に斜頚のウサギさんがやってきました。
どうにもエンセっぽいのですね。
それでやっとエンセのコラムを書き出しました。
不明な点はきち先生にお聞きして。
このコラムは現在獣医師広報版の「動物よくある相談」に載っています。
興味のある方、気になる方は覗いてみてくださいね。
エンセってなに?
どうやって感染するの?
治療は?
そういったことを、現時点で分かっている限りで書いています。

このコラムを書くに当たって、エンセファリトゾーン研究会や旭山動物園の獣医師福井先生の抄録を参考にいたしました。
またきち先生や広報版スタッフのプロキオンさん(開業獣医師)に助けていただきました。
心から感謝いたします。

世の中でエンセで苦しむウサギさんが少しでも楽になりますように。
また、エンセのウサギさんの飼い主さんたちが、少しでも病気を理解して、獣医師と二人三脚で治療に当たれますように。
これからも、ウサギさんについて分かった事をまとめていきたいと思っています。


コメント
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