昨日の一連の報道を見ていて、961日という長い日数はかかったがひとまず犯容疑者が逮捕されたことは喜ばしい限りである。今朝の報道では、市橋容疑者の両親の姿にアミがかかっていてはっきりしなかったが、夕べのあるテレビから流れた父親の顔かたちは市橋容疑者と瓜二つであった。
もっと早くテレビに姿を出してくれていれば、早期逮捕につながったはずだと悔やまれる一瞬であった。個人の尊重、肖像権の問題、プライバシーがどうのこうのといわれるが、親であれ、子であれ、親戚であれ犯罪者をかばうことはできない。むしろ率先して協力することが罪を軽くしてやる手段にもなることを学ばなければならない。
聞けば父親は外科部長まで勤めた医者であるという。母親も開業歯科医であるといわれるが、子を思う気持ちは十分に理解できるが、立派に成人しているとはいえ子の犯した罪は共に背負っていくしかない。
生きるために土木作業をしていたといわれるが、メモをとって確り仕事をこなしていたという上司の発言に対して、それを聞いた母親は私の子に間違いないと誇らしげに言っておられた。勉強の進め方はよしとしても何よりも大切な人の命、命の尊厳を教えてこなかったのか?病める家庭教育、難しい親子関係を垣間見た事件である。