今日はやたらと人と話す時間が多くて。
もともとおしゃべりな方ではあるのですが、コロナの兼ね合いもあり、それほど口数もなかった中よく話しました。
色んな人と会話をすると、それだけ頭を使います。
怠けがちなワタシの頭も少しはシャキッとしたのではないでしょうか。
さてようやく読了しました。
伊坂幸太郎『逆ソクラテス』。
早々と購入していたのですが、他にもドサッとストックがあって、主に歴史モノだったのですが、そちらにのめり込んでてすっかり手をつけずじまいでした。
ですが、読み始めたらあっという間に読了。
やはり伊坂作品にはワタシを吸い寄せる魅力が多々あるようです。
本作は主人公が子どもたちの5篇からなる短編集。
子どもの目を通して、世間の人々が「普通」と思っていることは果たしてみんなにとって「普通」でありえるのか、当たり前のことは本当にアタリマエなのか。
アタリマエが生み出す偏見や弊害があるのではないか。
派手な印象はないながらも、自分を振り返ることができる作品だと思います。
伊坂本人曰く、子どもを主人公にするのは難しいとのことですが、彼の作品を振り返ると結構子どもが主人公であったり、子どもをキーパーソンに据えたりしている作品が多いんです。
まっさらの画用紙を子どもの中に据え置いてみたり、もしくは子どもに内在する残虐性を表に出したり、ワタシには伊坂本人が言ってるよりも子どもを扱うのがウマいのではないかと思います。
同世代の作家で道尾秀介がいて、彼の作品も子どもをテーマに扱うことが多くて、そういった作品と自作との比較なのかもしれませんが、それは取り扱い方の差であって、作品の登場人物としての子どもはかなり面白く描けているのではないでしょうか。
とても面白かったです。
色んな作品を振り返っていたらまた過去本を再読したくなりました。