ウマさんの気ままな行動日記(その2)

趣味の釣り・日帰り温泉・街道歩き・ウォーキング情報等を発信していきたいと思っています。コメント歓迎します。

結願しました 33番札所「那古観音」

2009年12月06日 | 2009坂東33観音霊場巡り
2009年12月06日(日)


この日、南房総の館山市にある33番札所「那古観音」にお参りした。
"2009坂東33観音霊場巡り"の最後となる寺である。
この寺を最後に選んだのは、やはり坂東33観音霊場の結願のお寺でもあるからだ。

途中、かみさんの"道の駅巡り"に付き合わされたため、「那古観音」の駐車場に着いたのはもうすぐ4時になろうという頃だった。
道路脇の大きな看板が目に着いた。


観音堂は、駐車場脇の本坊から緩やかな坂道でも行けるが、道路沿いの石段を登って行くことにした。


石段を登りきって左に折れると、朱塗りの仁王門が正面に構えていた。
 

仁王像は顔もよく分からないほど埃を被っている。
相当の年代物と思われるが、とくに文化財などの指定はない。
単に埃まみれになっているだけのことか?
 

仁王門をくぐると、左手に鐘楼、右手には阿弥陀堂と多宝塔、正面に観音堂本堂が整然と並んでいる。
観音堂と多宝塔などの堂宇はもともと山上にあったが、地震で倒壊したために現在の山腹の地に移築された、とのこと。
観音堂は宝暦八(1758)年、多宝塔は宝暦十一(1761)年にそれぞれ現在地に移築された。
鐘楼で鐘を撞き(1回100円)、観音堂へ向かった。


結願の寺としての風格を備えた観音堂本堂。


平成の大改修を終えてそれほど経っていない。
夕日を浴びて輝いて見える。


本堂正面。老中松平定信の揮もうによる「円通閣」の額が掛けられている。


本堂外陣安置の銅造千手観音立像は、像高105cm、鎌倉時代の作で国の重要文化財に指定されている。
この像は、銅造の千手観音菩薩で、頭上に11面の顔をいただき、42の手をもっている。
本堂で格子越しに拝顔することができる。(撮影禁止)
千手観音といっても手の数は、中央の2手の他に40の手をもつものがほとんど。
「千手」とは、1本の手で25の世界の老若男女を救う、40X25=1000に由来する。


観音堂左手奥には、大黒天堂や地蔵堂が岩にへばりつくように建てられている。


鏡ヶ浦と呼ばれるほど波が穏やかな館山湾を望む。


本堂から夕日を浴びる館山市街が一望できる。


納経所で最後の御朱印をしてもらったところ、結願の証明書を書いてもらえるという。
寸志で結構と言うので、御朱印(300円)と合わせて1000円を納めた。



今年3月初め、急な思いつきで観音霊場巡りをしてみようということになり、「筑波山大御堂」を皮切りに、参拝を続けた。
坂東33観音霊場の全てをお参りし、この日を迎えることができ、一安心している。
これといって願を掛けるようなことがあったわけではなく、かみさんの道の駅巡りにも似た感覚である。
しかし、せっかくのお参りなので、全てのお寺には、家族の幸せと安全を祈ることだけは欠かさなかった。
お陰で今年も家族全員が何事もなく、一年を終わろうとしていることが、何よりも嬉しい。


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