ウマさんの気ままな行動日記(その2)

趣味の釣り・日帰り温泉・街道歩き・ウォーキング情報等を発信していきたいと思っています。コメント歓迎します。

観光客で大賑わい 4番札所「長谷観音」

2009年11月22日 | 2009坂東33観音霊場巡り
2009年11月22日(日)


「安養院」の次にお参りしたのは、鎌倉の4番札所「長谷寺」通称「長谷観音」である。

参道から山門にかけて大勢の観光客で賑わっていた。
江ノ電の長谷駅から近いからでもあるが、人の流れが絶えない。
それも外国人が大半を占めているのは鎌倉ならではであろう。


拝観料は300円と他の寺院と比べると高い。
緑に混じってかすかに色付き始めた紅葉が美しい。後ろのやや小高いところに観音堂が見える。
それにしても人が多い。先にお参りした2番札所「岩殿寺」3番札所「安養院」とは大違いである。
 

豪華な「観音堂」昭和60年に再建されたものだ。


1本50円の太い線香が所せましと並べられているが、こちらは持参の線香だ。


観音堂の中は撮影禁止となっている。
奥に進むと、全身が金箔でおおわれた木造の十一面観世音菩薩立像が輝いていた。
高さ三丈三寸、9.18mにもおよぶ巨大な観音様には圧倒される。


観音堂を出るとすぐ左手には、出世開運授け大黒天が祀られた大黒堂がある。


経蔵」まわり堂は、中央に輪蔵という回転式の書架があり、この中に一切経が納められている。
時計方向に一回転させると、この一切経をすべて読んだ事になるそうだ。
毎月十八日に廻せることになっており、この日は廻せなかった。


経蔵前の「見晴台」という展望台に向かおうとしていた時、後ろで悲鳴が上がった。
振り返るとバサッという羽音とともに大きな鳥が舞い上がっていくところだった。
お昼時だったので、近くのテーブルでおにぎりを食べていた人が、とんびにおにぎりをひったくられたようだ。
まさに一瞬のできごとである。
柱には注意書きが貼られているのだが・・・ 見上げると、上空にはとんびがゆうゆうと舞っていた。
 

経蔵」の裏山は眺望散策路になっている。
約10分で回れる。


経蔵前の「見晴台」より高いところなので、そこからの眺望は素晴らしい。
鎌倉市街から由比ヶ浜海岸が一望できる。


順路に沿って行くと、「地蔵堂」があったので、お参りしていった。


さらに下って出口の反対側に進むと「弁天窟」がある。
壁面には弁財天と、その眷属として弁財天に協力する十六童子が刻まれている。


洞窟の中は、参拝者が上げたロウソクが灯っているのでさほど暗さは感じない。
燃え上がるロウソクの炎で気温も高い。
背を屈めていたが頭をぶつけてしまった。注意が必要だ。
 

参拝を終わって駐車場に戻る途中に饅頭屋があったので、食べて行くことにした。
黒餡夫婦饅頭は1個120円、黒豆大福が1個160円である。



この日3寺をお参りし、神奈川県の坂東観音霊場全てを回ったことになる。
後は、33番札所の「那古寺」が結願として残っているのみである。
今年中にはお参りを済ませたいものである。

2009坂東33観音霊場巡りの目次
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北条政子が静かに眠る 3番札所「安養院」

2009年11月22日 | 2009坂東33観音霊場巡り
2009年11月22日(日)


「岩殿観音」の次にお参りしたのは、鎌倉にある3番札所「祇園山安養院」(通称田代観音)である。
鎌倉金沢街道脇にあり、この日最初に訪れた岩殿観音から2Kmほどのところだ。
JR鎌倉駅からも1Kmほどである。


きれいに手入れされた「安養院」の山門
安養院は北条政子の法号から取られたものとのこと。
ここでも拝観料100円を箱に納めて門を入る。
 

観音堂本堂
安養院は、長楽寺・善導寺・田代寺が統合されてできた寺で、本尊は阿弥陀如来。
田代寺にあった千手観音が安置されているところから「田代観音」と称される。
 

本堂の屋根は社殿造りにも似た重厚な造りである。


山門を入るとすぐ左側にそびえる樹齢700年の鎌倉市天然記念物の槇の大木。


本堂裏手には、国の重要文化財に指定されている、2基の石造宝篋印塔(ほうきょういんとう)がある。
左は安養院開基、また鎌倉幕府を開いた源頼朝の正室「北条政子」の墓と伝えられる。
今でも供養の花が絶えない。
右は浄土宗名越派開祖尊観上人の墓と伝えられ、関東様式宝篋印塔の典型で、鎌倉に現存する最も古い塔、と記されている。
徳治三年(1308年)に建てられたもの。
 


北条政子に由来する寺だからであろうか、ここを訪れるのは女性が圧倒的に多いような気がする。
鎌倉時代に想いを馳せた寺でもあった。


2009坂東33観音霊場巡りの目次
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ひっそりとした佇まい 2番札所「岩殿観音」

2009年11月22日 | 2009坂東33観音霊場巡り
2009年11月22日(日)


鎌倉周辺の坂東33観音霊場巡りに出かけた。
愛車のNAVIに従い、常磐道・首都高・湾岸高速を経て横浜新道・横浜横須賀道路を通り、1時間半余りで朝比奈ICに到着した。

この日最初にお参りしたのは、逗子にある2番札所「海雲山岩殿寺」(がんでんじ)通称岩殿観音(いわどのかんのん)である。

地元の人に教えて貰って、住宅地に囲まれた車1台がやっと通れるほどの狭い道を行くと、奥まった所に、目指す「岩殿観音」が見えてきた。
それにしても狭い道である。四国八十八か所の難所並みと言っては失礼だろうか。


二人分のお心志し(拝観料)の200円を箱に納め、合掌一礼して小さな山門をくぐると石段が続いている。
日ごろ運動不足気味のかみさんには堪えるようだ。
  

左に折れてさらに石段を登ると観音堂の屋根らしきものが見えてきた。
屋根からは想像がつかないほど観音堂の建物は古い。享保十三年(1728年)に建てられたものとある。
御本尊は十一面観世音菩薩。
香炉が無いので持参したローソク、線香をお供えすることはできなかった。
 

屋根は昭和63年に萱葺きから銅版葺きに葺き替えられた。
この観音堂は逗子市の重要文化財に指定されている。


観音堂の真後ろに「奥の院岩殿観音」と書かれた祠がある。
行基菩薩の彫る、石の十一面観世音菩薩立像が祀られているらしいが暗くて中は良く見えない。


観音堂裏の左側には、小さな稲荷明神社が祀られている。
ここで一拝、奥の院を後にして山門脇の納経所に向かった。
 

観音堂からの逗子市街の眺望はなかなか素晴らしい。
手前に鐘楼の屋根が見える。


岩殿寺本堂で納経帳に御朱印してもらい、岩殿観音を後にした。



岩殿寺到着から40分近くはいたであろうか、日曜日にもかかわらずこの間一人の参拝者にも出会わなかった。
あの狭い参道で車と鉢合わせしたら、と考えるとぞっとするが、幸いにも1台の車にもすれ違うことがなかったのは幸運であった。


2009坂東33観音霊場巡りの目次
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