思い浮かんだことを一気に書いたので、いつものことですが、以下乱筆失礼。
ああっ。やっぱりクリティカルマスの効果と儀式効果か。
お客数の多いお店と味の良し悪しはあまり一致しないことが多い。
もちろん、美味さでお客数を伸ばすところもあります。
美味くても客が増えないと言ってるわけではありません。
美味さはいろんな特色の要素の大きなものの1つではある。
しかし、美味くなくても、人気店は多い。
また、テレビが美味いと何度か言ってしまえば、ほんとに美味いかどうかはあまり問題にならなくなる。
これ、うどんブログをチェックしているような方ならピンと来ませんか?
誰かが言ったらほとんどそれで決着がつくことがある。
高松でお客数の多いベスト5が味がいいといわれているかどうかはあまり関係がないような気がすると書きました。
また、田舎の方では、一般的に飲食店としては、立地が良くないと言われるお店で、すごい行列ができていると書きました。
こちらは、けっこう味の評判が良いことが多いが、ほんとに食べてみて、普通のお店より美味しいかどうかは疑問という人も多いのでは?
高松のベスト5は、必ず、立地が優れていると思う。
立地優位を活かして特色をアピールできたところが優位をさらに好循環のもと拡大させた感じ。
中山間地域の超有名店は、必ず、テレビ、それ以前に麺通団さんに取り上げられていると思う。
わざわざ讃岐うどんについて書くなら、立地が良くなくてもすごく客数が来る方の理由について書く必要があるし、必ずしも、食べてみて美味いといえなくても、なぜ人は皆有名店になだれ込むのか?
ここにクリティカルマスと儀式効果という讃岐うどんに特に強いものが働いてると思えた。
さて、うどんというのは、香川県民の中で頻繁に食べる人の比率が特別に多い。
そのうえ、頻繁というのが毎日に近いという人も多い。
うちでも、お客さんの半分ぐらいは週に3回以上来てるような気がするし、平日については、開業以来1日たりとも来なかった日がないという工場勤務のつわものの方も少なくとも2人いるが、週4回来る人は普通って感じ。
たとえば、チャーハンを年1回以上食べる人が、仮に100人に10人、年2回とする。
うどんを年1回以上食べる人は、仮に100人に90人、年30回とする。
これを単純に比較すると、20対2700で、100倍以上の累積頻度である。
しかし、話題に上る回数の比は、その2乗以上とかに比例するのでは?
多くの人が食べるかどうかわからないものは話題として切り出しにくいが、誰かが必ず乗ってくることが期待できるジャンルなら、話題として切り出しやすいからだ。
だから、県民の食べる累積頻度が100倍なら、話題に上る頻度は、1万倍以上とかになるのではないだろうか?
とにかく、散髪屋でも、喫茶店でも、飲み屋でも、あそこのうどんは美味いとかまずいとか、誰かが話題にするのだ。
これは、携帯電話各社が話題に上るためにCMをバンバン打ったり、口コミを増やしたり顧客をネットワーク状に囲い込むために、「家族割引」とか「同じ会社同士なら通話料無料」など、あの手この手を使っているような効果が、香川県独自の著しい累積頻度ゆえに、ちょっといい評判が立っただけで、クリティカルマスとしての顧客数に届く速度が著しく高まるのではないだろうか?
みんながあまりにも食べるから話題にしやすい。
だから、口コミ効果が異常に速い。
これが客が客を呼んだり、お金をかけなくても特色があればすぐにマスメディアに取り上げられる理由ではないか。
また、食べる人があまりにも多いから、マスメディアも安心して、ネタがないとうどんを題材にする。
話題をチャーハン店では振れないけど、うどん店のことでなら数人いればたぶん誰か乗るだろうし、行ってる人がいるだろうと安心できるのと同じように。
そして、食べる人があまりにも多いから、人気が出れば、常識ハズレな客数を得て、経営レバレッジ効果で他の飲食業界ではあり得ない常識ハズレに安い値段で提供できるようになる。
だから、香川のうどん店でこそ。
ケチるよりは、気前をどこかで良くして特色を出した方が経営的に合理的でお得で、すぐに誰かが長所を広めてくれるから、その甲斐がある分野だといえるのだと思う。
うどんジムが特色出して、チャーハン店をやっても取り上げてもらったり認めてもらうのにすごく時間がかかるから、じゃあ、原価を抑えようという気になると思う。
うどん店なら、確実にわかるような特色でお客さんに喜ばれることをすれば、圧倒的な累積頻度ゆえに口コミが異常に速く、マスメディアで取り上げられる可能性が非常に高まる。
クリティカルマスが得やすいのだ。
そして、さらに、儀式効果が来る。
ええ。
初めて香川に来るとか、人を連れて行くなら、自分が美味そうとか美味いと思うかどうかに関わらず、やっぱりテレビに取り上げられた有名店に行こうという心理は働かないだろうか。
ちょっと前に「儀式は何のためにするのか」みたいなベストセラー本がなかったでしょうか?
うどんジムは読んでませんが、新聞の書評と前書きは読みました。
①「美味い」
と
②「美味いと多くの人が言っている。」
と
③「美味いと多くの人が言っていることをみんなが知ってることみんなが知ってる。」
というのでは意味がまったく違う。
多くの儀式は、意味がないように見えて、③の状態にするためにやるのだと。
②の状態と③の状態では、まったく意味が違って。
東京ディズニーランド、亀田三兄弟、六本木ヒルズ、ホリエモン、県内の超有名うどん店などが③の状態になっている。
最近、よく知らないけどタカアンドトシがそうなってるのかな?
③になると、ほんとにその価値に見合うだけ美味かろうとそうでなかろうと、常識ハズレの長蛇の列ができる。
現在、儀式効果を出すには、テレビに取り上げられることが不可欠で、讃岐うどんについては、③まで行ったところのその多くが、麺通団さんに取り上げられていることを経ていると思う。
じゃあ、なぜ、デートや県外の知人を連れて行くときに、よほどの目利きの自信がない限り、③のお店に連れて行くのか。
これは、観光なら有名なものでないと意味がないという感覚と
連れて行く側の、行ってみて今ひとつでも、③ほど評判がいいからハズレでも俺の責任じゃないという失敗の責任を取りたくないというような意味があると思う。
デートでうどん巡りに連れて行く人は、(自分の行きたいとこに行く。)&喜ばせたい&連れて行くのにドン臭いとこ見せて失態したくないとかあると思う。
わからんときに、③がハズレなら許せるけど、かんばって③がないところに行って失態って辛いもんだと思う。
テレビの儀式効果だけど。
これも、香川県の多くの人が頻繁にうどんを食べることによるクリティカルマスへの口コミ速度とファンが多いことからちょっとしたネタでも、特色があれば、マスメディアを引きつけやすい効果によるところが大きいと思う。
これらの理屈がやや複雑に相乗的に働いて、川原や山道のような自然の駐車場に依存しつつも、田舎でとんでもない繁盛店が形成される。
この理論どうでしょうか?
まだ、こなれてないところもあるけど、うどんジム的には、一回、長いもやもやがスッキリとしてブレークスルーにいたったような感じがしました。
当たり前のことを理論化して、座標に落として、集合を描けるような、理屈にすることが大事だと思う。
いろんな、数学や経済学の本に載ってる座標も日常当たり前に観測されて、言葉にされていることをそうしてるだけでしょう。
「当たり前」と軽く言ってしまうより、共通の原理を導きだすような理論に近付いたかどうかが大事だと思っています。
どうでしょうか?
せっかくの理屈だから、うちのお店でも実践してみないといけませんね。
まあ、何か特色を出すにはお金がかかるので、やったことが間違いだと困るし、借金してまでするというわけにもいかないので、すぐに何ができるかわかりませんが、何かを上の理屈にしたがってやってみます。
出汁に割りに材料をよく放り込んでいるとか、紀州梅のサービスとか校区の運動会に大企業並みの広告を載せるというのは、これまでのささやかな実践の例ではありますが、今後、書いたからには、理論をもうちょっと強調した実践を行いたいと思います。
自営はこういうとこがいいね。
思いついたら、数日以内でも、何か自分でやれる。
ああっ。やっぱりクリティカルマスの効果と儀式効果か。
お客数の多いお店と味の良し悪しはあまり一致しないことが多い。
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美味さはいろんな特色の要素の大きなものの1つではある。
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また、テレビが美味いと何度か言ってしまえば、ほんとに美味いかどうかはあまり問題にならなくなる。
これ、うどんブログをチェックしているような方ならピンと来ませんか?
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また、田舎の方では、一般的に飲食店としては、立地が良くないと言われるお店で、すごい行列ができていると書きました。
こちらは、けっこう味の評判が良いことが多いが、ほんとに食べてみて、普通のお店より美味しいかどうかは疑問という人も多いのでは?
高松のベスト5は、必ず、立地が優れていると思う。
立地優位を活かして特色をアピールできたところが優位をさらに好循環のもと拡大させた感じ。
中山間地域の超有名店は、必ず、テレビ、それ以前に麺通団さんに取り上げられていると思う。
わざわざ讃岐うどんについて書くなら、立地が良くなくてもすごく客数が来る方の理由について書く必要があるし、必ずしも、食べてみて美味いといえなくても、なぜ人は皆有名店になだれ込むのか?
ここにクリティカルマスと儀式効果という讃岐うどんに特に強いものが働いてると思えた。
さて、うどんというのは、香川県民の中で頻繁に食べる人の比率が特別に多い。
そのうえ、頻繁というのが毎日に近いという人も多い。
うちでも、お客さんの半分ぐらいは週に3回以上来てるような気がするし、平日については、開業以来1日たりとも来なかった日がないという工場勤務のつわものの方も少なくとも2人いるが、週4回来る人は普通って感じ。
たとえば、チャーハンを年1回以上食べる人が、仮に100人に10人、年2回とする。
うどんを年1回以上食べる人は、仮に100人に90人、年30回とする。
これを単純に比較すると、20対2700で、100倍以上の累積頻度である。
しかし、話題に上る回数の比は、その2乗以上とかに比例するのでは?
多くの人が食べるかどうかわからないものは話題として切り出しにくいが、誰かが必ず乗ってくることが期待できるジャンルなら、話題として切り出しやすいからだ。
だから、県民の食べる累積頻度が100倍なら、話題に上る頻度は、1万倍以上とかになるのではないだろうか?
とにかく、散髪屋でも、喫茶店でも、飲み屋でも、あそこのうどんは美味いとかまずいとか、誰かが話題にするのだ。
これは、携帯電話各社が話題に上るためにCMをバンバン打ったり、口コミを増やしたり顧客をネットワーク状に囲い込むために、「家族割引」とか「同じ会社同士なら通話料無料」など、あの手この手を使っているような効果が、香川県独自の著しい累積頻度ゆえに、ちょっといい評判が立っただけで、クリティカルマスとしての顧客数に届く速度が著しく高まるのではないだろうか?
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また、食べる人があまりにも多いから、マスメディアも安心して、ネタがないとうどんを題材にする。
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そして、食べる人があまりにも多いから、人気が出れば、常識ハズレな客数を得て、経営レバレッジ効果で他の飲食業界ではあり得ない常識ハズレに安い値段で提供できるようになる。
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ケチるよりは、気前をどこかで良くして特色を出した方が経営的に合理的でお得で、すぐに誰かが長所を広めてくれるから、その甲斐がある分野だといえるのだと思う。
うどんジムが特色出して、チャーハン店をやっても取り上げてもらったり認めてもらうのにすごく時間がかかるから、じゃあ、原価を抑えようという気になると思う。
うどん店なら、確実にわかるような特色でお客さんに喜ばれることをすれば、圧倒的な累積頻度ゆえに口コミが異常に速く、マスメディアで取り上げられる可能性が非常に高まる。
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ええ。
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ちょっと前に「儀式は何のためにするのか」みたいなベストセラー本がなかったでしょうか?
うどんジムは読んでませんが、新聞の書評と前書きは読みました。
①「美味い」
と
②「美味いと多くの人が言っている。」
と
③「美味いと多くの人が言っていることをみんなが知ってることみんなが知ってる。」
というのでは意味がまったく違う。
多くの儀式は、意味がないように見えて、③の状態にするためにやるのだと。
②の状態と③の状態では、まったく意味が違って。
東京ディズニーランド、亀田三兄弟、六本木ヒルズ、ホリエモン、県内の超有名うどん店などが③の状態になっている。
最近、よく知らないけどタカアンドトシがそうなってるのかな?
③になると、ほんとにその価値に見合うだけ美味かろうとそうでなかろうと、常識ハズレの長蛇の列ができる。
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これも、香川県の多くの人が頻繁にうどんを食べることによるクリティカルマスへの口コミ速度とファンが多いことからちょっとしたネタでも、特色があれば、マスメディアを引きつけやすい効果によるところが大きいと思う。
これらの理屈がやや複雑に相乗的に働いて、川原や山道のような自然の駐車場に依存しつつも、田舎でとんでもない繁盛店が形成される。
この理論どうでしょうか?
まだ、こなれてないところもあるけど、うどんジム的には、一回、長いもやもやがスッキリとしてブレークスルーにいたったような感じがしました。
当たり前のことを理論化して、座標に落として、集合を描けるような、理屈にすることが大事だと思う。
いろんな、数学や経済学の本に載ってる座標も日常当たり前に観測されて、言葉にされていることをそうしてるだけでしょう。
「当たり前」と軽く言ってしまうより、共通の原理を導きだすような理論に近付いたかどうかが大事だと思っています。
どうでしょうか?
せっかくの理屈だから、うちのお店でも実践してみないといけませんね。
まあ、何か特色を出すにはお金がかかるので、やったことが間違いだと困るし、借金してまでするというわけにもいかないので、すぐに何ができるかわかりませんが、何かを上の理屈にしたがってやってみます。
出汁に割りに材料をよく放り込んでいるとか、紀州梅のサービスとか校区の運動会に大企業並みの広告を載せるというのは、これまでのささやかな実践の例ではありますが、今後、書いたからには、理論をもうちょっと強調した実践を行いたいと思います。
自営はこういうとこがいいね。
思いついたら、数日以内でも、何か自分でやれる。