考古学博物館まで1,5キロぐらいはあると思う。街を見ながらのんびり歩こう。カメラのチップがいっぱいになってしまったので、カメラ屋さんで買うことにした。探すと以外にないものだ。たまたまコダックの看板を発見、ビルの地下だった。4ギガのチップはなかったが、30分後なら持ってくると言うので、時間つぶしに街を探索。
車もバイクも通らないのが良い。
安いのはほとんど中国製品だね。
30分して行くとあった。お客を逃さないとこは感心する。これて写真機も万全、いざ考古学博物館へ。
玄関です。
ここで観たかったのは、ギリシャ彫刻です。なかでもポセイドン、マラソンの少年、馬に乗る少年は本物を見るのが初めてなのでわくわくしていた。ギリシャ彫刻は大理石が多いけれども数少ないブロンズの作品がすばらしい。
ポセイドンが目の前に現れた時、期待以上に心を打たれた。バランスの美しさ、今にも動き出しそうな動き、全体に漂う品格を強く感じた。美術本で観ていたけど本物はずっといい。足のつま先から手の指先まで寸分の隙もない完璧な彫像であります。紀元前にこのような彫像を作った彫刻師がいたなんて感服です。
写真では伝えきれないね。
マラソンの少年の彫像。これもポセイドンと同じように完璧なバランスと緊張を持って、表現としての存在感を示してます。
ちょっと、ホモっ気が湧くぐらい魅力的な像だ。
こんな大きなブロンズ作品が残っていたなんて奇跡だろう。意外とブロンズが薄いのに驚いた。相当の技術がないとできない仕事だ。敬服します。疾走する馬に乗る少年の姿は、今にもどこかへ行ってしまいそうだ。
政治家と言う作品だけれどもこれも素晴らしい。
一言で表せない、人間の持っている感情や知性、生の人間像が表現されてる。
ライオンの像もいいね。
このライオン様式的だけど、写実的でもある。狛犬とはちょっと違う。
良いギリシャ彫刻には、始動する動きがある。何かを感じさせ、何かを予感させる、それが観る者を惹きつける魅力になっているンじゃないかな。
この博物館での体験は、アテネまで来たかいがあったと思った。若い頃に見ることができたら、僕の彫刻人生もまた変わってたかもしれない。イタリアでミケランジェロの作品も観た、パリでロダンも、人間が人体に込めて表現しょうとしていることは何かを考えさせられる。人体彫刻をする人は、作る前に、とにかく一流の本物を見るべきだ。生半可な気持ちじゃ良いものはできない。芸術は単なる自己表現だと思っていたら大間違いなことになる。
スポーツマンの肉体だね。男の彫像がいいね。
このおちんちんは素晴らしい出来だ。玉のぶら下がりがいい。玉袋があまりにもリアリティがあるので感激した。
黄金のコップ。これでワインを飲んでたんだと思うと最高だね。
単なる打ち出しに見えますが、内側はツルッとしているので二重構造になっちるのじゃないかな?
黄金のマスク。アガメムノン。とても薄くできてます。
帰りはアテネの街をぶらぶら歩いて帰ることにした。庶民の生活を感じることはとても興味がある。なぜなら日本の常識とは明らかに違う生活があることに、新しい見識や思考が湧いてくるからです。
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