子供にとって父親とはどのように思っているのだろうか。
母親については、おおかたの人が感謝と愛情を持っていると思う。それは母親の母性が子供とのコミュニケーションを多分にとっているからだと思う。
子供の時だけではなく、幾つになっても母親は子供のことが気にかかる。深い愛情で結ばれているのである。
では、父親はというとどうだろう。「俺も子供を愛している」と言っても、うわべだけのことで、自分の血統を継いでるということだけではないか。
確かに、外で働いて、給料を貰い、飯を食わし、旅行にも連れて行く。でもそれは、母性の愛情とは比較にならない小さな義務でしかない。
男は、父親としてどのようにすれば、母親と同じ愛情を子供に感じてもらえるのだろうか。
多分、無理な話だ。
父親とは、かくも悲しき存在である。