私が自費出版した詩集「愛の小包」の装丁が装丁デザインの本に掲載されました。詩集の評価はいまいち良い評価はされなかったのですが、装丁がこのような良い評価を得て、大変嬉しいです。
本を作るとき、詩の構成、目次、字体、字大きさ、本の大きさ、紙、装丁をすべて、自分で考えなければなりません。特に詩集においては、本そのすべてが作品だと私は考えて作りました。
ひとつひとつの詩、詩集の題名そして装丁は深い意味と私の思いがこもっているのです。そうゆう意味で、文学ではなく、美術で評価されたことは、少し残念だけど、思いは伝わったのかなと思う。
年間日本では2万冊の本が出版されるそうです。出版社の人から「装丁デザインのアイデアに掲載された装丁はほとんどがプロの人の作品です。選ばれたのは大変なことですよ」と言われました。
プロは、良い評価を得ることを目的に作品を作る。素人は、自分の好き勝手に作品を作っている。大きな違いがある。
実は、詩集を出版して悔やんだこともありました。自分の思いを表現して公開することは自分を惨めにすることじゃないかと。何も言わず、誰にも知られず、静かに生きること、そして消えてゆく、それが人間の一生じゃないかと。自分の存在を表現することは批判を覚悟しなければならない。栄光もあれば挫折もある。
良いことがあると嬉しい。褒められるとやる気が出てくる。もう、何も残さないと思ったけど、また何か、表現してみようか。