イアの街で夕陽を見る予定だったのですが、急きょホテルに帰ることにしました。ここで時間を待って夕陽を見るより、ホテルのテラスからのんびりと見る方が楽しいということになりました。
バスの乗り方もわかったので、帰りは時刻表無視、そうしたらすぐバスが来た。車内で途中下車を車掌に告げたら、大声で「フィロスティファニ、フィロスティファニ」と叫んで教えてくれた。完璧です。
ホテルに着いてのんびり、2度目の夕陽鑑賞。
「これでいい。これでいいんだ。」
やっと普段の自分に戻れた気がした。
夕食はどうしよう?妻は疲れたのでタベルナに行きたくないと言う。昨日のことも頭に残っているし、そうだな、ホテルのレストランで食事をしよう。ホテルならカードも使えるし、ぼられることもない。
ふたりして、プールサイドのレストランで食事をした。
グラスワイン2とエビのリゾットとイカのリング上げを注文したまでは良かったが、ここでまた問題発生。
ワインは良かった、でも注文したリゾットとイカのリングは最悪だった。僕には食べられない。イカだけは無理やり押し込んだが、リゾットは香辛料が腐ったような味で口に合わなかった。妻も無理してなんとか食べたが、赤カブの酢漬けの山盛り(皿半分)は食べられなかった。またもや夕食が、悲惨な結果となった。
口直しに、僕はギリシャコーヒー、妻は紅茶を注文。しかし、油に火を注いだ!とどめを刺すようなコーヒーと紅茶。僕のギリシャコーヒーはほとんど粉でみるみるうちに固まっていく。妻のティーバッグ紅茶はお湯がぬるま湯。妻が「これじゃお茶出ない」悲惨な顔をして僕を見ている。
給仕を呼んで、もっと熱いお湯にしてくれと頼んだら持って来たのだけれども、ちょっと熱いだけだった。
ホテルなら間違いないと思った僕らが馬鹿だった。
ちなみに40ユーロ。まずくて金5200円も払うと悲しくなる。
その夜も、ふたりに会話は少なかった。あきれてただ寝る、そんな気分。(なんで夕食ばかりダメなんだ!)