内田ブログ -ももくり3年書き始め-

中野新橋・内田工務店がお届けする楽しい日常顛末記

サントリーニ島2日目(2)

2013-06-29 | ギリシャ旅行記

イアの街で夕陽を見る予定だったのですが、急きょホテルに帰ることにしました。ここで時間を待って夕陽を見るより、ホテルのテラスからのんびりと見る方が楽しいということになりました。

バスの乗り方もわかったので、帰りは時刻表無視、そうしたらすぐバスが来た。車内で途中下車を車掌に告げたら、大声で「フィロスティファニ、フィロスティファニ」と叫んで教えてくれた。完璧です。

ホテルに着いてのんびり、2度目の夕陽鑑賞。

「これでいい。これでいいんだ。」

やっと普段の自分に戻れた気がした。

夕食はどうしよう?妻は疲れたのでタベルナに行きたくないと言う。昨日のことも頭に残っているし、そうだな、ホテルのレストランで食事をしよう。ホテルならカードも使えるし、ぼられることもない。

ふたりして、プールサイドのレストランで食事をした。

グラスワイン2とエビのリゾットとイカのリング上げを注文したまでは良かったが、ここでまた問題発生。

ワインは良かった、でも注文したリゾットとイカのリングは最悪だった。僕には食べられない。イカだけは無理やり押し込んだが、リゾットは香辛料が腐ったような味で口に合わなかった。妻も無理してなんとか食べたが、赤カブの酢漬けの山盛り(皿半分)は食べられなかった。またもや夕食が、悲惨な結果となった。

口直しに、僕はギリシャコーヒー、妻は紅茶を注文。しかし、油に火を注いだ!とどめを刺すようなコーヒーと紅茶。僕のギリシャコーヒーはほとんど粉でみるみるうちに固まっていく。妻のティーバッグ紅茶はお湯がぬるま湯。妻が「これじゃお茶出ない」悲惨な顔をして僕を見ている。

給仕を呼んで、もっと熱いお湯にしてくれと頼んだら持って来たのだけれども、ちょっと熱いだけだった。

ホテルなら間違いないと思った僕らが馬鹿だった。

ちなみに40ユーロ。まずくて金5200円も払うと悲しくなる。

その夜も、ふたりに会話は少なかった。あきれてただ寝る、そんな気分。(なんで夕食ばかりダメなんだ!)

 

 


イアの街

2013-06-28 | ギリシャ旅行記

いよいよイアの街に行く時間が来た。フィラからバスに乗っていくことにした。1.6ユーロ。

フィロスティファニから乗ると混んでいて座れないと聞いていたので。バス停留所に行ってみた。すると何台ものバスが止まっていてどれがイア行のバスかわからない。観光客もわからずただうろうろするばかりだ。時刻表によれば、出発時間だが一向にその気配がない。チケット売り場に聞いても「ペイオンザバス」としか教えてくれない。どうなってるんだこの国!

待つこと30分、どこからともなく中年のおじさんが現れて、「イア、イア」と叫ぶのであります。もしかして、これはイア行のバスのことを言っているんじゃないか、観光客がおじさんについて行く。わしらもそれにならってついて行くことにした。

そしたらなんと、イアからのバスがやって来た。イア行かとみんなが尋ねると、おじさん「イア、イア」と答えるだけ。とにかくイア行のバスに乗れたのでホットした。お金のある観光客やツアーガイド付きの人は、エアコン付のタクシーかワゴン車でさっさと時間通りにイアへ行きます。何の苦労もない。まあ、これが旅のそれぞれと言うことです。

このバスのおかしなところは、本当に車内で車掌さんみたいな私服の人が運賃を集めることです。車内は立つ人がいるほど混んでいるのに、かき分けて集めに来るのです。乗るときに集めればいいと思うのだけれど。チケット売り場があるのに売らない。訳わかんないです!

そして、途中のバスストップで降りるときはその車掌さんにあrかじめ言っておくと、その車掌さんがバスストップに近づくと大声で叫ぶのであります。イアが終点でよかった。

ついに憧れのイアに着きました。東京で散々ブログをみて研究していたので、その通りでした。期待に胸膨らみます。

上はバスターミナル、下はイアの中心広場。

おなじみの鐘。

碧い屋根の教会。

風車。

しかし、どうだろう?確かにブログの写真で見た風景なんだけど、無味乾燥としていて、ブログの人たちのような感動がない。

飛んでます。

完璧な構図です。

やはりあるのは、ホテルとタベルナとお土産屋、それに教会と鐘と風車、階段道。誰が写真を撮っても、良い写真が撮れると思う。巨大なテーマパークホテルのなかを歩いているようなものかな。

期待が大きいとそれほどでもないことがよくある。期待を裏切らないということは本当に素晴らしいということだろう。あまり期待しない方が、かえって良いことがある。そんな気持ちです。

それでも、イアで一つだけ良いものを見させてもらいました。

それがこの写真です。まさにこれがサントリーニ島の意味なのです。

恋人たちのリゾートなんだ。幸せな気分になれる。ちょっと羨ましい。最高に幸せそう。


ホテルで昼休み

2013-06-27 | ギリシャ旅行記

フィラからホテルに帰る道すがらの風景。

海はどこまでも青い。

いろんなところに仕掛けがあります。

なんで屋根の上に、壊れたボートがあるんだ?でも絵になっちゃう。

可愛らしい表札。

サボテンも多い。

イアの街は夕陽が有名で、サントリーニ島の最も象徴的な街並みの風景があります。ここに来た理由もこの街並みと夕陽を見るためなのです。ただ、夕日は夜の8時過ぎ 、今から行っても早すぎる。ここはゆっくり、ホテルで昼休みをしておこう。

気持ちいい!

冷たいけどとても快適。

日なたは暑いが、日陰に入るととても涼しい。

サントリーニは、乾燥気候で風が吹いているから、蒸し暑さを感じない。

 何千キロも遠くの国にやって来て、こんな時間の過ごし方をする旅行は初めてです。

これがリゾートの過ごし方なんだな。


サントリーニ島2日目

2013-06-26 | ギリシャ旅行記

昨日のことは忘れて気を取り直して行こう。そう思っても、まだ気が重い。二人の会話も進まない。

とにかく、両替をしよう。この島ではキャッシュが必要だ。レセプションに聞くと町の銀行で両替ができるそうだ。僕が3万円、奥さんが3万円持っていたので、とりあえず僕の3万円をユーロに替えることにした。

町の銀行に行くとすんなりユーロに替えてくれた。レートは1ユーロ132円。ちょっと前なら100円だったのに、1.3倍か。偽札かどうか確かめるためか1万円札をコピーしていたのが、珍しかった。

これで二人とも少し安心した。でも大盤振る舞いはできない。ケチケチなサントリーニ島探索が始まった。

(今にして思うと僕らには大名旅行は似合わない。ケチケチが楽しい。)

島の裏側は、平坦な普通の島です。

まずはフィラの街をぶらぶら歩き廻る。それなりに見るものはあるが、一度見ればいいものばかりで、お土産屋とタベルナしかない。後はホテル、教会、断崖、海。

写真やブログで観る美しいイメージに憧れて来たが、期待ほどではなかった。観光リゾート地だから、街に住む人の温もりがないのだ。観光客のための施設ばかりで、美しいけれど映画のセットと同じだ。僕らにはちょっと面白くない。

暑いのでジェラートを、二人で一つ。2ユーロ。

断崖タベルナの入口。

ゴミ箱。結構いろいろなところにあります。

高かったお店。この日からこの店の前は通らない。

大型クルーズ客船。サントリーニに朝7時ごろ着いて、観光客はボートで上陸します。高齢者や家族連れが多く、オプション観光を楽しんで、夕方出港していきます。

疲れもあるから、早々にフィラは引き上げてホテルに帰ることにした。途中、お腹が減ったので、昼食を取ることにした。妻は、昨日のことがあるので、「私はお腹が空かない」と言って食べようとしない。断崖に張り出したタベルナは高そうなので、今度は、VISAカードのレッテルの貼ってある裏の穴倉スパゲティー屋にした。焼きそばとスパゲティーは、あまり、はずれないから。

気のいい兄ちゃん二人でやっている、感じの良い店です。。ビールもスパゲティーもリーズナブルでした。

ビールも二人で1本。それでも22ユーロぐらい。

とにかくこちらは量が多い。日本の大盛りだ。値段もいい。全般的に物価は高いと思う。スパゲティー8,8ユーロから15くらい。海の近くだというのに、海鮮が高い。多分ろくな魚が取れないか、もしくはこの島には漁師がいなくて、すべて本土からの輸入品なのかもしれない。

ふたり元気出てきた。ゆっくりしてから午後はイアという町に行ってみよう。

 


夜のフィラタウンへ

2013-06-25 | ギリシャ旅行記

私たちの泊まっているホテルはフィロスティファニという地域にあります。賑やかでおみあげやタベルナがいっぱいあるのは歩いて15分ほど離れたフィラの街です。

気が付いたら夕食がまだだった。疲れていたけれども崖っぷちを歩いてフィラの街へ食事にでも行こうということになった。

断崖の細いくねくねとした道を進むと明りの灯ったフィラの街が見える。それは初めて見れば、幻想的でロマンチックな気分は最高だ。

日が暮れるのは、夜の9時ごろ、それでも10時11時ともなると店も開いているところは少ない。開いている店の前には、店主らしきオヤジがたっていて客引きをしている。

どこの店に入ろうか迷っていたら、おいしそうな海鮮の炭火焼きをしている店があったので入ることにした。とても調子のいい店主で、ロマンチックなテーブルに二人を案内してくれた。

オーダーしていないのにカクテルが二つ、まあいいか、店主にカードは使えるかと聞くとOKの返事(ちょっと気が大きくなる)、グラスワインを頼もうとしたら、ボトルでいいのがあるというのでそれを頼んだ。すすめ上手のオヤジで愛想もいい。ギリシャ人はあまり愛想が良くないと聞いていたのに。まあいいか、タコ料理とムカサとそれに焼き魚を頼んだ。最初の夜だ、26時間もかけて旅してきた、少しぐらい贅沢してもいいだろう。お金を使いに来たのだから楽しくいくか、二人ともそんな気分でした。

ところが、焼き魚はうまくない、ほかの料理もこんなもんかなぁーという程度、ちょっとがっかり。それでも食べなければお腹が空いてる。疲れもあったが適度にふたりは食べ酔っ払った。そろそろチェックしてホテルに帰ろう。

「おじさん、チェックプリーズ」

「OK]

会計の場所に連れて行かれた。なんと275ユーロ!

ええそんなに高いのか!びっくり?

でも、やっとたどり着いて、ロマンチックなレストランでふたりで食事して仕方ないかと、ここで揉めるのもケチがつく、そう思って、OK、カードで払いますと言ったら、キャッシュだと言う。

ふたりは唖然?

ヨーロッパはカードの国。パリはバナナ一本からどんな小さな店でもカードで支払いできるのに。

ここはギリシャのエーゲ海の孤島。ヨーロッパの田舎なのだ。

それにしても、カードOKと言っといてオヤジはもう出てこない。ここの女主人が仕切ってる。

日本から持ってきたユーロは360、ここで275もキャッシュで払ったら、明日からどうすればいい。

でも疲れと酔いもある、ここで揉めるのは旅の出鼻がくじかれる。

悔しいけれど払った。(今にして思うと、はっきり抗議すべきだった。レシートを見ると不可解な項目があった。むしろ揉めてもいいから問うべきだった。反省。)

ホテルに戻る帰り道、嫌な雰囲気が流れる。

妻は私があの店が良いと言ったのが悪かったと後悔してるし、僕もなんで調子に乗っちゃったのかなと思ってるし、ぼられて悔しいし、この孤島に来て、現金が日本円にすると1万円しかないという不安で頭がおかしくなった。

全く、ロマンチックな夜が悲惨な夜になった。

これから楽しみにしていたふたりの夜も、疲労と後悔で、気分は最低、ふたりはただ寝た。

(明日は良い事が有りますように。)


ウエルカムワイン

2013-06-24 | ギリシャ旅行記

ホテルからウエルカムワインが届いた。

夕日に照らされながら、エーゲ海を望み、至福の静寂に酔いしれる。

最高の気分ではある。

やっとここまで来た!

でもなぜだ?思っていた喜びより、冷めた自分がそこにいた。あんなに苦労してきたわりには、自然はあまりにも静かで整然としている。もし恋人や恋愛のただなかでなかったら、この風景は世界一の夕日といえるのだろうか。二人を祝福するためにだけある。やはり、この景色と夕日は男と女の恋愛のわき役に過ぎない。主役は恋をする男と女たちなんだろう。

夕陽

世界一美しい夕陽を見に行こう

ギリシャのエーゲ海の島に

君を抱きしめるためだけに

 

飛行機に乗って

遠い国の素敵なホテルに

君を抱きしめるためだけに

 

ギリシャ神話の神々が待っている

二人の愛が生まれるその瞬間を

夕陽が言う

 

「私はあなた達のために沈みます」

「あなた達と同じように」

「ただ抱きしめるためだけに」

 

 

 

 


ホテル ダナビラス

2013-06-22 | ギリシャ旅行記

部屋は、トラディショナルスイートルーム。この島の名物は、断崖に建つ洞窟ホテルとノンノン的な可愛い街並み。入り組んだ迷路のような道と階段、白い壁の家と青い屋根の教会、女の子なら誰もがポーとなっちゃうロマンチックな雰囲気の島なのです。

部屋はメゾネット式になっていて、中二階がベッドルームになっています。

ドアを開けるとリビングになっていて、簡易的なキッチンが付いてます。鍋も皿もコップも最低限の調理道具が整っています。長期滞在型なのかなと思っていましたが、なんでキッチンがあるのか、後で分かることになるのです。

僕らは外国旅行に行く時は、日本の食料品は持たないようにしています。なぜなら、せっかく外国に来たのだからその国のものを食べようというのが趣旨です。日本食堂にも入らない。日本食に甘えてはいけない。最初の旅行のころは、梅干しやインスタント、朝げ夕げ持って行ったものだが、それでは異文化体験の意味がない。そう思ってここ数年は何も持たずの旅行です。

トイレは座り心地が悪いし狭い。お尻が上手くはまらない。バスタブはありません。シャワールームのみ。

でもお湯はしっかり出ました。

紙は流せないので、バケツに捨てます。

なんか別荘のコテージ風ってとこかな。うちの奥さん、なんか気に入らない感じ。「モーテルみたい!」

確かにベッドルーム鏡張りです。「僕は悪くないと思うけど!」

とにかく26時間の旅、疲れがどっと出そうな気分。


サントリーニ島到着

2013-06-22 | ギリシャ旅行記

アテネ発サントリーニ島(ギリシャではティラ島という)行きは、やはり30分遅れの出発となった。早く着かないと夕陽が見れない。飛行時間1時間と聞いていたけど30分で着いた。これまでのことを考えると、すごく気分が良い。

本当に小さなローカル空港。まずはオリンピック航空のカウンターに行って帰りのリコンファーム。これが後で重要な幸いをもたらす。帰りの便と泊まるホテルを確認、これでOKだ。

タクシー乗り場に行くと、もうみんなタクシーやホテルの送迎車に乗って行ってしまったのか、閑散としている。どうしようと思っていたら、うちの奥さんにギリシャ男が寄ってきて、何やら英語で話しかけてきた。奥さんあわてて「ノーサンキュー、ノーサンキュー」あしらっている。うちの奥さん何も聞かずにノーサンキュー連発。

よく聞くと、タクシーの運転手、お客を探しているらしい。

「ハウマッチ?」

「15ユーロ!」

20ユーロはかかると聞いていたので、即交渉成立。ちなみに、サントリーニを去る日はホテルに呼んでもらったので、空港まで25ユーロでした。

タクシーの運ちゃん結構やさしくてホテルのポーターを呼んでくれた。大体、変にやさしくしてくれると何か魂胆があるんじゃないかと思って疑ってしまう。でもそんなことはなくて、いい人たちなんだなと嬉しかった。しかし、これがまた後で痛い目に合うことになる。

夕日がきれいだ。間に合った。ラブラブジャグジーもあるぞ、期待に胸膨らみます。

ホテルのレセプション。受付だね。濃いめのお兄ちゃんだけど丁寧になまりのある英語で説明してくれた。

荷物を運んでくれたポーター。

ホテルのプールです。この景色を見渡せるテラス付きが、僕らが3日間泊まる部屋です。


アテネ空港

2013-06-21 | ギリシャ旅行記

またこの飛行機に乗ってアテネまで5時間、疲れも取れないまま、本当は駄々っ子のように乗りたくはなかった。せめて、JALのビジネスクラスならそんな事はない。

今度は機内で昼食。ビーフを注文。これは食べられる。ビーフチャーハンってとこかな。機内食はたいがい2メニューあってどちらが良いですかと聞いてくる。つまり選べるわけだが、座席の位置によって、片方のメニューがなくなってしまい、好みの食事ができないことがある。この日は、パスタかビーフだったが、パスタはうまくない。知っていたのラッキーだった。

ビールとワインを飲んでまた寝るか。

アテネ空港到着。足と腰がつりそうに痛いけど、ここまでくればあともう一息、元気が出てくる。

サントリーニ島行きのオリンピック航空チェックイン。このギリシャの航空会社あてにならないので有名です。時間通り出るのか心配。ここで4時間待ちのトランスファー。

現地時間は午後2時ごろ、6時半まで時間をつぶさなければならない。そうは眠ってばかりはいられない。

空港内探索。

葉巻を売ってる。

果物は結構豊富にありそうだ。

中東系の食事だな。ここはお惣菜屋さんみたいで自分の食べたいものを取ってレジで精算する。バイキングの有料型かな。

ちょっとした美術館があった。

ギリシャらしくなってきた。

生ジュース買ってみた。美味い。量が多いので二人で半分個。相変わらず仲がいい。

 

 


アブダビ空港3

2013-06-20 | ギリシャ旅行記

もう一つの免税店街。

ここはかなり賑やか。

ガラスのように見えますけど、タイルです。

完全に疲れてます。

マックがありました。

ここでお金を使うのはまだ早い。

ラクダのぬいぐるみ売ってます。

さっきまでいたドームを外から。

つながる動く歩道。

いよいよアテネにに出発。長かった。やはりそんなに眠れるものじゃない。