朝日新聞の記事に一般購読者の声というコーナーがある。いつもは高齢者の意見が多いが、若い声が載っていた。そのどれもが素朴な疑問に満ちていた。
シリアの戦争はなぜアメリカとロシアなのか、ある国ではなぜ幼い子供が土産を売って歩かなければならないのか。
私も素朴な疑問がある。
オリンピックの予算がなぜ何倍にも高くなったのか、築地の盛土はなぜ変更されたのか。
大人の世界、社会、政治は、そんな素朴な疑問を解明することができない。誰が見てもおかしいことがおかしくないのである。
若い人たちが、巨大な大人の社会のメカニズムに踏み込んだとき、希望と夢をなくして欲しくない。
この社会にある素朴な疑問に我々はなぜ答えを見いだせないのか。実行できないのか。それが悲しい。