黒の渋い表紙で、「さすが、300万円以上の高級車!」と思ったら、先代モデルから、カローラ店のフラッグシップとして、高級車扱いだったとのこと。
「ウィンダム」の国内販売終了以降、その扱いにされていたそうです。。。
さて、今回は価格の話も出たのと、従来から馴染みが深いセダンがハイブリッドになったということで、「購入して、どのあたりで元が取れるのか?」を検証してみたいと思います。
比較する対照ですが、日産の「ティアナ」(V6-2.5L)としてみました。
こちらだと、ベースグレードの「XE」で、2,574,600円となります。
大きさは、全長4850mm、全幅1795mm、全高1475mm、
CVTを搭載し、これで燃費は12.6km/Lとなります。 ※10・15モード
一方の「カムリ」ですが、ベースグレードで、3,040,000円。
大きさは、全長4825mm、全幅1825mm、全高1470mm、
同じくCVTを搭載し、燃費は26.5km/L。 ※10・15モード
ちなみに両車とも、駆動方式はFF、使用燃料はレギュラーガソリンです。
これで、年間走行距離6000km(500km/月)、ガソリン価格:100円/Lで計算してみましょう。
まず、価格の差ですが、
3,040,000円 - 2,574,600円 = 465,400円
この初期投資の分を、燃費で稼ぐ燃料費でいつ埋め合わせが出来るかということですね。
すると、今回は1ケ月に500kmを走る想定なので、毎月使うガソリンの量は
カムリ : 500km ÷ 26.5km/L = 18.87L
ティアナ: 500km ÷ 12.6km/L = 39.68L
そして、それらを金額に換算すると、
カムリ : 1,887円
ティアナ: 3,968円
この差は、3,968円-1,887円で、2,081円。
これで、購入当初の差額を埋めるには、
465,400円 ÷ 2,081円 = 223.6(ケ月) = 18.6(年)
つまり、18.6年も掛かってしまいます。
これでは、いくら燃費が良くても元が取れる訳がありません。
ここで話を元に戻しますが、「カムリ」は高級車との設定。
つまり、「ティアナ」の2.5Lモデルとの比較では相手として不足ということでしょう。
よって、メーカーとして想定しているのは、6気筒エンジン×排気量3L以上のモデル。
これだと、そもそも300万円以上しますから、初期投資の差はなく、燃費では断トツに良いという結果になるでしょうね。
まあ、上記の計算も条件を絞っていますから、例えば、年間24,000kmを走る人なら4年8ケ月で収支が合うこととなり、2度目の車検時ではプラスとなります。
このあたりは人によって条件が変わりますので、上の式にそれぞれの数値を入れて試してみて下さい。