以前、トヨタの「86」のAT車を試乗させて頂いたディーラー(下記アドレス)から「エアロを付けていたMT車が戻って来ました」との連絡がありました。
もちろん、試乗をさせて頂くことに。
グレードは「G」なので、16インチのタイヤの方です。
試乗車のラインナップが、「GT⇒6AT」、「G⇒6MT」なのは、どうかとも感じましたが、6MTを買う人は6ATを運転することも出来ますから、足回り等のチェックは、そちらで可能との判断でしょうね。
さて、試乗の内容ですが、先の6ATとは異なる項目について書いていこうと思います。
(エンジン)
今回も、200ps のパワーを確認出来る場面はなし。。。
限られた範囲内での感想ですが、正直なところを書くと、「感動するようなエンジン」とか、「官能的なエンジン」といったような特筆すべきポイントもないエンジンかと。
※重心の低いボクサーエンジンにて、この車の運動性が確保出来たのは事実です。
例えば、現在、2LのNAエンジンのスポーツカー、「RX-8」や「S2000」、ホンダのTYPE-R系に乗っている人からすると、「エンジンが吹けない」、「回転落ちが遅い」という感じになってしまうでしょう。
よって、今後、「アルテッツア」であったようなTRD仕様のターボ車とか、スバルの「BRZ」のSTi仕様でターボ車やNAのファインチューン版が出るのなら、そちらを試したくなります。
営業さんが言われるには、「絶対的なパワーを重視する車ではなく、コーナリングを楽しむ」、「パワーアップをすると、バランスが崩れる」とのことで、その通りと思いますが、パワー感に不安がある人は、もう少し様子を見ても良いかも知れません。
(ミッション/6MT)
シフトフィーリングは、「節度を持たせてある」とのことで、ゴリゴリとした感じ。
5~6割まで押し込んでしまえば、後は吸い込まれるように入っていく、ホンダの6MTとは異なります。
また、ギア比の切り方は「普通」でした。
これも私の車との比較となりますが、ギア比が下の方に寄っている「インテグラTYPE-R」と比べると、「引っ張ってからギアチェンジ」をしなければ、走ってくれませんね。
(クラッチ)
踏み始めのところの反発力は強めである一方、ON・OFFのポイントは奥の方です。
試乗でもエンストをする人が多いとのことでした。
ON・OFFの位置は、私の車と近かったので、私は違和感なしでした。
攻める時は、そこそこ踏み込んだままで、ON・OFFを繰り返すでしょうから問題はないとおもいます。
(ペダル類)
ペダルはオルガン式ではなく、吊り下げ式です。
そのうち、アクセルペダルが小さいと言うか、上の方にあり、ヒール・アンド・トゥは、やりにくいですね。
右足を強めにひねって、ペダルの下方、左の角に靴のかかとの隅が引っ掛かる感じ。
これだと、コーナリング中の横Gが掛かっている状態だと不安です。。。
要改良ポイントですね。
これは、パーツ類が出て来るでしょうし、マイナーチェンジでも改良されそうです。
(総合評価)
念願のMT車で、上には色々と書きましたが、運転が楽しい車でした。
こういう車が、この時代にトヨタ(&スバル)から発売されること自体が素晴らしいと思います。
コーナリングが非常に楽しいのは、今回も堪能。
これに比べると、「インテグラTYPE-R」などは、「頑張って曲がっているな」と感じてしまいます。
正にスイスイと曲がる感じで、フロントが内側に入っていく感覚は、マツダの「ロードスター」に近い気もしました。
あとは、スバルの「BRZ」にも乗っておきたいですね!
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6ATの試乗については、こちらのアドレスよりどうぞ。
http://blog.goo.ne.jp/typyr-nikki/d/20120429