広島一敷居の低いインテリアコーディネーターのここ20年間の記録。

うっかり木工所に嫁いでから走り抜けた20年の記録。気づいたら、医療系から転身してインテリアのプロになってましたとさ。

親として こんな時・・・

2009-05-19 00:13:38 | 子育て

昨日のオフ会の会場はカフェ・アンソレイエさん。

訪れる方が笑顔になり幸せになれ
そしていろいろな人や情報が行き交うような
「人の駅」となれるような空間にしたいと
女性オーナーさんが話してくださいました。

そこは、ほんとに落ち着いた開放的な空間で
石を使ったテーブルなど調度品もとても素敵なカフェでした。

お手洗いに行ったとき
手のひらにすっぽり隠れてしまうほどの
キラキラしたきれいな象さんの置物が
そっと置いてあったのが印象に残りました。

そんなアンソレイエさんで 
子供達はオーナーさんに懐いてたくさん遊んでもらい
親子ともどもとっても楽しい時間をすごすことができました。


そして一夜あけて今朝の出来事。

子供と夫を送り出した後
子供達が昨日着ていた服を洗濯しようとしていたら
あのキラキラした小さな象さんの置物が
コロン と 床に落ちました。



どうして これが ここに?



息子くん 5歳 と 嬢ちゃん 3歳。

どちらのポケットからすり落ちたかは
わかりませんでしたが、どちらにしても、
よそ様の物を勝手に盗って帰っていいかどうかは
十分 分別はつくはずです。


もしかしたらもらったのかもしれないし・・・
うちの子に限って・・・


とりあえず、夕方、子供達が保育園から帰ってから
ゆっくり話をしよう。


そう、自分に言い聞かせて
帰ったらすぐ見えるように
テーブルの上に置いて仕事に行きました。


夕方、仕事が立て込んでバタバタしていたので
義母が保育園のお迎えに行って先に帰宅してくれました。

私はそれからずいぶん遅れて帰宅。


子供達はよその部屋で遊んでいましたが
朝、置いたはずのテーブルに象さんはいませんでした。


二人を呼びつけて、自分の前に座らせて
静かに聞いてみました。



息子の表情がぴくりと動きました。


あぁ。
この子だ。

きっと、もらったりなんかしたわけじゃない。





「ここに置いていた母ちゃんが大事なもの、知らない?」

当初はしらばっくれていた息子も根負けして
かくしていた象さんを持ってきました。

「これ、誰にもらったのか、それともどこにあったのか 誰か知ってる?」

二人ともしばらく首を横に振っていましたが

「母ちゃん、この象さん。昨日ある場所で見た気がするんだけど」
の言葉に観念したのか

トイレにあったのがあんまりかわいかったので
ポケットに入れて持って帰ってしまった
人のものを盗ってはいけないと思う
ごめんなさい

というようはことを
消え入るような声で白状しました。



さて、こんな時、親としてどうするか。



母ちゃん、初めての壁に直面。


今まで赤ちゃんから幼児期の間、2歳違いの二人を育てることに
大忙しで、イヤイヤ期のぐずる子らと向き合い、追い掛け回し
怒鳴り散らすドタバタ子育てのここ数年でしたが
やっとほんの最近になって、子供達も落ち着き、物分りもよくなり
「手がかからなくなって楽になったなぁ」
と安堵していた矢先でした。


身辺動作が自立して手がかからなくなると
子育てってこうやって、違う問題がでてくるのですね。

とりあえず
内心、ショックと怒りに震えながら

「今頃おばちゃんはこの象さんを探しているに違いない。
 もしも、おばちゃんのとっても大事な人からプレゼントされた
 大切なものだったりしたらどうするんだ とても悲しんでおられると思う
 そして、母ちゃんもとても今悲しい
 人のものを盗ったらどんな小さなものでもそれは泥棒
 警察さんに逮捕されてしまうような悪いことなんだ」

というようなくだりの説教。。。。

どうしたらいいと思うかの問いに

「おばちゃんに謝りたい」と言ってくれたので

夜分忙しい時間だというのにオーナーさんに電話をかけさせていただき、
母ちゃん、とりあえず平謝り。
そして、電話を息子に代わると 
やっとこさ声を振り絞って謝ることができました。

それに対してオーナさん。
5歳の息子を相手にしっかりと向き合ってお話をしてくださいました。

おばちゃんにひとこと言わずに持って帰ったのは悪いことだったこと
それでも正直にお母さんに話せたのはえらかったこと
ぞうさんはかわいかったので着いていってしまったんだろうから
がんばって正直に話してくれたごほうびに
そのままかわいがってもらってもかまわないけど、どうしたらいいかは
おかあさんとよく話してね

と。
こんなことに巻き込まれてしまってご迷惑だろうのに
「いいよいいよ、気にしないで」
なんて軽い言葉をかけずに、よその子なのに
じっくり言葉を選んでお話をしてくださったオーナーさんの優しさに
母ちゃん、ほろり。


電話をきってから、息子ともう一度話し合った結果
「ちゃんと返しに行きたい それまで母ちゃんが大事にしまっておいて」
とのこと。
本人が今の気持ちを忘れないうちにうかがおうかと思います。


あとは、父ちゃんにも明日の朝、ちゃんと自分の口から話して
あやまっておくこと
 
と約束して、この話はおしまいにしました。



小さな置物ひとつといえど
人のものは人のもの

将来、中学校高校と思春期を迎えたときに
少々のやんちゃはいいけど
警察のお世話になるようなことだけはしてはいけないと
ちゃんと踏みとどまれる子になってほしい。


一年一年、成長していく子供達とともに
親としてのハードルの高さも高くなり
難題をかかえていくことになるんだなぁと。

改めて、「人」を育てることの重みと、
それをささえてくださっている周囲の方の助けを感じた一日でした。
アンソレイエさん、本当にありがとうございました。
 &申し訳ございませんでした。


あぁ、
母ちゃんなんだかどっと疲れたよ。

こんなときに限って、父ちゃん、まだ帰ってこんし(怒)



これで よかったのかな?





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コメント (26)
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