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サイケデリック・ペンタトニック!?

カリメロレコード(架空)の店主の何でもござれの日々の音楽コラム

Leon Thomas / Spirit Known And Unknown

2009年03月25日 00時08分19秒 | 洋楽
1969年の名盤レオン・トーマスの名盤
「Spirit Known And Unknown」。

この勇ましいジャケには「New Vocal Frontiers」とサブタイトル的に銘打たれていますが、その名に恥じない「ヨーデル唱方」が実に素晴らしい!

このヨーデル、聞く人が聞けば嫌がられそうですが、
私にはもの凄くメロウに聞こえます。

メンバー
Leon Thomas : vocla
James Spaulding :flute,sax
Lonnie Liston Smith :piano
Pharoah Sanders :sax
Richard Davis :bass
Cecil Mcbee :bass
Richard Landrum :bongos
Roy Haynes :drums

ロイ・ヘインズのドラムにセシル・マクビー(Richard Davisも)のベースのリズム隊に、ロニー・リストン・スミス、そしてファラオ・サンダースまで参加してます。メンツ豪華です。でもこの豪華なメンバーに負けないくらいこのレオン・トーマスやってくれます。

01.Creator Has a Master Plan (Peace)
02.One
03.Echoes
04.Song for My Father
05.Damn Nam (Ain't Goin' to Vietnam)
06.Malcolm's Gone
07.Let the Rain Fall on Me
08.Um, Um, Um
09.Night in Tunisia

このジャケ、なんか勇ましいというか、やらかしそうな感じですが、全体的にものすごくメロウ。今やスピリシュアル・ジャズの名盤の評価も高いです。06「Malcolm's Gone」などフリーに接近してますが、あくまでもメロウ。特に一曲目はなんど聞いても気持ち良いです。それにしてもロイ・ヘインズのドラムが大きめにミックス?されておりこれもまた気持ちよし。

2002年のCDにはボーナス・トラックで9曲もの未発表曲が入ってますが、録音年が1958年ということで貴重ではありますが、ちょっと統一感を欠いてます。

日本のファン、サンタナ・ファンにはこれがやはり有名でしょう!





近年の紙ジャケ完全再現も記憶に新しいサンタナの名盤「ロータスの伝説」に刻まれたボーカリストの声こそレオン・トーマスなのでした。上記紹介のアルバムとはまるで違いますが、サンタナ・バンドにも合っています。おそらく当時レオン・トーマスを目当てで観にいった人はいないと思いますが、どうなんでしょうか?

youtubeは当時放送されたテープからアップされたものですが、海賊盤DVDも私の知る限り二種類出ており、一種類は上記の映像のように絶えず画面下の部分に字幕を遮る帯状のものが出ているもの。これは実際に色んな情報が画面下にテロップとして出てくるのですが、それを見えなくするようにしたものです。もう一種類はその帯状のものがないもの。こっちはテロップも読むことが出来ます。ちょっとしたメンバーの一言などが味のあるフォントで時折出てくるので今から見ると楽しめるのでこちらの方がオススメですが、面倒くさいことの微妙に曲目が異なっていたように記憶してます。比べるものが手元にないので出来ませんが、そんなようだったかも知れません。

ということでロック・ファンやロック/ジャズを知らない人にも「メロウ」なアルバムでオススメできるレオン・トーマスの1969年の一枚でした。