サイケデリック・ペンタトニック!?

カリメロレコード(架空)の店主の何でもござれの日々の音楽コラム

Led Zeppelin / 1977-7-23 Oakland

2009年03月21日 23時04分14秒 | LED ZEPPELIN
マニア以外は無視していい、1977年終盤の公演がリリース。
この日は持っていなかったので購入しました。

この日で有名なのはIQ盤でしょうか。

今回はソース1をDisc1~3に、ソース2をDisc4&5に収めた5CD仕様。

◆Source1
Disc1
01.The Song Remains The Same
02.The Rover Intro/Sick Again
03.Nobody's Fault But Mine 
04.Over The Hills And Far Away
05.Since I've Been Loving You
06. No Quarter

Disc2
01.Ten Years Gone
02.The Battle Of Evermore
03.Going To California
04.Black Country Woman/Bron-Yr-Aur Stomp
05.Trampled Underfoot
06.White Summer/Black Mountain Side
07.Kashmir

Disc3
01.Guitar Solo
02.Achilles Last Stand
03.Stairway To Heaven
04.Whole Lotta Love
05.Rock And Roll
06.Black Dog

◆Source2
Disc4
01.The Song Remains The Same
02.The Rover Intro/Sick Again
03.Nobody's Fault But Mine
04.Over The Hills And Far Away
05.Since I've Been Loving You
06.No Quarter
07.Ten Years Gone
08.The Battle Of Evermore

Disc5
01.Going To California
02.Black Country Woman/Bron-Yr-Aur Stomp
03.Trampled Underfoot
04.White Summer/Black Mountain Side
05.Kashmir
06.Achilles Last Stand
07.Stairway To Heaven
08.Whole Lotta Love
09.Rock And Roll
10. Black Dog

1977年はなんといっても、6/21~6/27までのGreat Western Forumの狂熱と狂乱の6公演が代表。そしてこの7/23は、7/17からのサード・レグ開始から数えて三日目にあたる公演。7/17のシアトルが全編シューティングされていることで有名ですが、そこで見て取れるのはGWでの演奏よりも明らかに劣るポテンシャルで引き続いたこのオークランド公演も悪くはないけど・・・という公演。

昼間の野外のステージで、ロバート・プラントは有名な「Nurses Do It Better!」と書かれた青いTシャツを着ている。実はかつてあった専門店でこのTシャツが売っており(パクッただけだと思いますが)、買うかどうか迷ったことがあります。

オークランド公演は、同じ場所で翌日の7/24にも演奏を行なっていますが、この後パーシーの子供カラック君が亡くなってしまい、その後の公演はキャンセル。ということで1977年の終わりから二公演目ということになります。

カットが多いが音が良いソース2(ソース1よりも距離は近め?)か、ソース2よりも劣るものの全編収録のソース1かという感じですが、そこまで大差はなく、そこまで音も良くありませんが(近くの観客の声も拾ってます)、まぁブートに慣れている人なら充分に聞けます。各パートも聞き取れます。

セットリスト的にはボンゾのドラム・ソロが外されており、そして1977年には極めて珍しい「Black Dog」をアンコールの最後に演奏してます。調べてみると発掘されている音源の中では1977年の「Black Dog」は二回しか演奏されていない!この日のパーシーの機嫌は良かったようで、明るい声で最後の挨拶をし、ステージを降りているので、その辺りの上機嫌さもBlack Dogの演奏に繋がったのかも。

1977年はとにかく曲が長く一公演をまともに聴くには相当な体力/気力が必要ですが、1977年のツアーで一曲目に配された「The Song Remains The Same 」のボンゾのドラムを聞くだけでも価値があると思ってます。

でもこの日はマニアで未聴の方向けでしょう。

以下<メーカーインフォより転載>
1977年7月23日、2日間行われたオークランド公演初日公演を収録した、現存する2種のオーディエンス録音ソースを収録。ディスク1~3の「ソース1」(収録時間:2時間47分)の既発盤には「It's Been Great」がありますが、音質のイメージはかなり違い、本盤は、既発に比べてよりダイレクトな粒立ちの良いサウンドが特徴です。No Quarterの5:59で既発同様にカットがありますが、再スタート箇所は本盤の方がほんの少し(約0.5秒)多く入ってます。ディスク2はGoing To California の4:57位からの歓声を既発より10秒程長く収録。ディスク3はStairway To Heavenの11:17のカット後の歓声は既発盤のほうが約一秒長く収録されていますが、Black Dog後半の歓声は本盤のほうが1分以上長く収録されています。と言うことで、両盤は、同じ音源ながら、マスターからの違うダビングテープを使用したことは明らかです。音質は極上と言えないまでも、歪や濁りの無い、安定した良好な音質でショウの全貌を記録しており、楽音も分離感豊かに収録されており、聴きづらさはありません。全体のカットポイントも少なく、ストレス無く、77年末期のライブを堪能することができます。

ディスク4&5に収録されている「ソース2」(収録時間:2時間16分)は、曲頭・曲間を中心に相当箇所でカットがあります。しかしながら、全てのカットポイントにてフェイドイン処理を施した既発盤「Confusion」とは比較にならないほど良好な音質で収録されており、音質の向上に加えて、既発では強引にカットされていた、元テープに収められていた全てを聴ける本盤は、このソースの決定版としての意味を持ちます。この「ソース2」は、ベースサウンドが豊かに収録されており、音質だけ比較すれば「ソース1」よりも優れています。

ご存知のとおり、演奏のほうは、全体的にミスも目立ち、決して良好なステージを記録したアイテムとは言えませんが、1977年USツアー末期のバンドの状況が音から伺えるような、貴重な音源記録になっています。5枚組プレスCDセットが海外より入荷しました。