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サイケデリック・ペンタトニック!?

カリメロレコード(架空)の店主の何でもござれの日々の音楽コラム

訃報、永島慎二氏・・・

2005年07月06日 09時17分13秒 | 邦楽
今日の朝刊の訃報欄に載っていました。
6月10日心不全で亡くなられました。
享年67歳・・・残念で仕方ありません・・・

永島慎二氏と言えば、古くは貸本時代から活躍していた人であり、
特に「漫画家残酷物語」は今尚ファンが多い名作。
また1960年代の後半から盛り上がった漫画ブームを牽引した漫画雑誌
「ガロ」と手塚治虫氏の「COM」に同時に連載していたこともあり、
青年漫画の旗手として精力的に活躍。
後の世代に与えた影響は大きいと思います。

個人的には、実際の経験を元にしたという「フーテン」という作品が、
とても好きです(実際に新宿で2年フーテンをしていたという・・・)。
愛すべき可笑しなキャラクターがいっぱいで、尚且つホロリとさせられる。
時は熱い時代の「新宿」というのも非常に面白い。悲喜交々。

そんな永島氏と音楽の関係といえば、
矢張り「はっぴいえんど」との関係が挙げられます。
一枚目、通称「ゆでめん」のライナー(歌詞カード)の、
所謂「Thank You For・・・」の欄、ここでは、
「下記の方々の多大なる御援助に深く感謝したい」とある欄の、
何十人もの名前があがっている中に、永島慎二氏の名前が見受けられます。

更には、1970年4月12日東京文京公会堂で行われた「ロック叛乱祭」における
ステージ-このステージは「バレンタイン・ブルー」から「はっぴいえんど」と
名前を変えた最初のステージと知られる-において、
「春よ来い」を演り始める前に「永島慎二氏に捧げる歌」
と大滝詠一がMCで言っている。

この事からも永島慎二氏に受けた影響は大変大きいものと推測されます。
その影響は勿論「詞」に関する面(=松本隆氏への影響)
だと思われるわけですが、
確かにはっぴいえんどの曲も永島慎二氏の作品も非常に楽しいんだけど、
どこか郷愁を誘う、行ったことないんだけどどこか懐かしい感じがするという
共通点があるように思います。ということを考えると、
名曲「春よ来い」におけるあのお正月の風景描写、
どことなく永島慎二氏の絵が浮かんでくるような気がします。

昨今のはっぴいえんどブームで色んな論じ方がされていますが、
意外に永島慎二氏との関係という観点からの文章ってみないですね。
はっぴいえんどと永島慎二氏に限らず、
あの時代だからこそ有り得た「漫画」と「音楽」の関係。
その関係に思いを馳せると、色々興味深いです。

永島慎二氏の作品は今はどれも絶版で「まんだらけ」などでは高値が付いています。
なかなか氏の作品に触れる機会が少ないというのは誠に残念なことです。
今はトップの写真にある『漫画家残酷物語―シリーズ黄色い涙 (1)』と(2)が
容易に手に入ります。まだ読んだことない人は、
まずはこの漫画史における不朽の名作をどうぞ!

「亡くなられたのを機に・・・」というのも非常に残念な話ですが、
過去の作品にスポットが当たることを心から望みます。

安らかにお眠り下さい。

ご冥福をお祈りいたします。

LITE

2005年07月03日 02時42分29秒 | 邦楽
JUDEが表紙のフリーペーパーの「JUICE」と
インディーズに強い関西の同じくフリーペーパー「JUNGLE LIFE」を
読んでいると、ふと目に止まるバンド名が。

「LITE」

後輩がかかわっているバンド。
この二つのフリーペーパーに載るということは、
相当評判も良く頑張っているということか。

さて記事にはなんて書いてあるのか。
どちらも他の知っているバンドよりも割とデカデカと載っている。
インタビューではない。
ライターが彼等を評しているのだけど、
正直どういうバンドなのか分からない。
彼等はボーカルのいないインストバンドだが、
一体どういうインストバンドなのかということが判然としない、
と私は感じた。歌に関した批評が出来ない分、
ライターはそれ以外の語彙でもって評しなければならない訳だが、
力不足のようである。
もしくは彼等がそれに価しないのか。

ただ私はメンバーも異なる時期(大分前だ)に
恐らく一回か二回見たきりである。
現在の彼等がどうなっているのか分からない。
ただ技術力の高くそれでいて心地良い音楽を奏でるインストバンド
だったことは記憶している。

どうやらタワレコのフリーペーパー「bounce」にも載ってるらしい。
近々ライブ行ってみたくなった。

これからも頑張って下さい。

LITE のHP

Lightning Blues Guitar Fes.

2005年06月28日 02時16分22秒 | 邦楽
先日このブログで、今年のジャパンブルースカーニバルに出る
ウエストロードブルースバンドに山岸潤史が参加ということを書いたのだが、
どうやらそれは間違いだったようで、ここで訂正いたします。
関係各位申し訳ございません。

しかし今月のブルース&ソウル・レコーズによると、
最後のジャムセッションの場面でバディ・ガイと塩次氏、
更には我等がマキちゃんのセッションが行われたようで、
ん~これは見たかった。残念。
バディ・ガイはとにかく強烈でエンターテイメント性に溢れ、
私が大好きなギタリストの一人である。

さて山岸氏の間違いを書いてしまった私ですが、
今度は性格な情報をお届けいたします。
1996年に日比谷野音で行われ、こんど6/29にCD3枚組+DVD1枚という
完全版で発売される「ライトニング・ブルース・ギター・フェス」(写真)。
それが2005年の今年に再び再演され、そこに山岸氏も参加するという。
しかもニューオリンズから「パパ・グロウズ・ファンク」を連れて。
他の面子は各日により異なるということだが、
チャー・石田長生・CHABO・土屋公平・ichiro・鮎川誠・
近藤房之助・西慎嗣・中野重夫・住友俊洋。
何とフジロックフェスにも出るらしい。
8/21には野音でライブ。
これは見に行かねばなるまい。
8月の野音。熱そうだなぁ。
ライブもギターばっかりで本当に暑苦しそうだ(笑)
そんなライブに久々にいってみたい。
楽しそうだ。

まずは6/29に出る完全版を買ってブルースギターに浸ろう。
通販先行予約で付くというDVDは惜しくも期間を逃してしまい、
残念だがそれがなしでもボリューム満点。
好きなギタリストばかりなので、1996年版も楽しみ。
1996年。高校生だった私にこんな凄いイベント知る由もなし。
行きたかった。故大村憲司氏が出てるではないか!

今月のギターマガジン(布袋が表紙)に特集されているので是非。
ここらへんはやはりGMならではか。
掲載されている当時の写真がマジ格好いいです。

菊の花道

2005年06月27日 11時39分35秒 | 邦楽
連続で菊さんについて書きます。

ジライヤのセカンドも先日発売されたわけですが、
それと時を同じくして菊さんの自叙伝が発売(写真)
(文章はYAMPOと言う人が書いてます)

これがまことに面白そうな本で、
音楽との出会いから福岡の音楽シーン、
そして勿論サンハウスのことやその後の歩みなどが読みやすい文体で
つづってある。そして貴重な写真の数々。
思わず読みすすめてしまいます。

さらに菊本人セレクトのサンハウスからブルースライオンまでの
貴重すぎる未発表音源9曲を収めたCDつき!
「さらに」というとおまけ的な意味合いが強いが、
これで普通にリリースされても間違いなく購入してしまうような代物。
サンハウスは時代からか、音は悪い。
(ロック画報のパワーハウスより悪いです)
しかしそのプレイは抜群です。
音が悪いが逆に臨場感が増す、そんな音源。

ひさびさにワクワクする「本」の発売である。
これで3,000円。あなたは安いとみるか高いとみるか。
勿論私は前者です。

ちなみにライブ会場で購入した私ですが、
何とこの本に菊さんのサインを頂きました!やった!
また家宝が一つ増えました。嬉しい!

ジライヤ at 下北沢Cub251

2005年06月27日 11時17分58秒 | 邦楽
6月の25日、下北はClub251へ「Zi:Lie-YA」のライブを見に行きました!
ジライヤといえば、サンハウスを率いていた”菊”こと
柴山俊之の現在のバンドで、つい先日待望のセカンドアルバム
「Natural Born Boogie」(写真)を発表し、
そして25日はそのレコ発ワンマン
「NATURAL BORN BOOGIE カオスがつまった宝箱」
が行われたのであります。

いや~格好良かった!やっぱりロックって格好いいなぁ!
って素直に感じることが出来たライブでした!
1曲目はジライヤのテーマ曲からスタート。
3曲目には早くも菊さん、上半身裸です(笑)
そして「熱い、熱い」の連発(笑)
しかしライブそのものも熱かったです。
全員演奏者としてもの凄く達者な方たちですが、
それに終わることなく、バンド全体でグルーヴを作り出していたのは流石。
個人的には特にリードギターの内藤さんのプレーに惚れました。
私の中のロッカー/ギタリスト像まんまで、格好良かったです。

しかしやはり主役は、菊さんです!
全く衰えを知らない唄声はある意味怖くもありますが、
あの声を聞くことが出来て嬉しいですね。
上半身裸に長髪にメイキャップということで、
イギーポップを想起してしまいましたが、
イギーなんて蹴散らすかのごとく唄っていました。
これで50歳代というのが全く持って信じられない。

聞いていて思ったのは、日本語の選び方、のせ方がとても上手いなぁ、
といういうこと。曲調は3コードかあるいは割とオーソドックスなロック調。
そこに華やかな楽器による演奏と菊のボーカル、
そして日本語詞がのることによって繰り出されるバンドサウンドは最高である。
70年代はっぴいえんど、キャロル、外道とも違う日本語ロックの一つの完成形を
肌で感じた気がしたライブでした。

★セットリスト★
01.Zi:LiE-YA
02.LOVE ROCK(新曲)
03.NATURAL BORN BOOGIE
04.KISSの味
05.JUNGLE JUNGLE
06.爆弾男
07.落ち目の唄(SONHOUSE)
08.カプリス(新曲)
09.STOP BREAKIN’DOWN
10.PARACHUTE GIRL
11.NEON BOY
12.ホラ吹きイナズマ
13.地獄へドライヴ
14.ANGEL(新曲)
15.交遊サロン
16.PIPE DREAM
17.満月の夢(柴山俊之+LA・SCOUMOUNE)
18.TIGER IN YOUR TANK(BLUES LION)
19.うれしい気持ち
20.LOVE

-ENCORE-
21.CRIMINAL ROCK
22.カラカラ
  ~レモンティ
  ~JOHNNY B. GOODE
23.VIVA 251

-ENCORE2-
24.I LOVE YOU
25.もしも
26.ビールスカプセル
  ~HOOCHIE COOCHIE MAN
 ~ハイエナ

最後に、菊って誰?という人へ。
サンハウスのボーカルで福岡から70年代に鮮烈なデビューを飾った人である。
サンハウスにはシーナ&ロケッツのご存知、鮎川誠が在籍していたことでも
有名。シナロケの十八番中の十八番「レモンティー」
(ヤードバーズのトレイン・ケプト・ア・ローリンの改作)は、
元々サンハウスの曲である。
そしてあのルースターズも影響を受けまくったバンドであり、
菊がいなければ、サンハウスがなければ、めんたいロックもなければ、
日本のロックの歴史も間違いなく変わっていた凄い人なのである。
そんな伝説の人物が未だに現役で唄い続けていることが、何より素晴らしいし、
それを見ることが出来て本当に嬉しかった。

ちなみに異色GSとして語られるハプニングス・フォーのボーカルトメ北川氏と
菊さんは高校の同級生らしい(どちらも福岡出身)。凄い!
そんな2バンドが10月に下北で共演するそうなので、
これは見に行かねばなるまい。
ジライヤとハプ4の対決。想像するだけでワクワクしてしまいます!

菊さんのHPはこちらから!写真やレビューなど盛り沢山で必見です!

細野晴臣と私

2005年06月20日 00時22分26秒 | 邦楽
ハイドパーク・フェスにも出る細野晴臣氏ですが、
皆さんご存知のそれはそれは凄い経歴の人であります。
時代によってはYMOとしてのイメージがあったり、
ティン・パン・アレーのイメージであったり、
最近ではスケッチ・ショウのイメージがある人もいるでしょう。

しかし私にとっての細野晴臣氏といったら、やはりはっぴいえんどにつきます。
もう死ぬほど好きなバンドです。
好きなバンドほどあれこれ言えないものですが、
35年経っても彼等のように魅力的なバンドは、
特に日本にいたってはなかなかいないです。
もうとにかく好きです。

そんな細野晴臣氏ですが、
ひょんなところで出会ってしまいました。
それは大学の頃で、いつもの面子でDMBQを見に渋谷に集合したある日の事。
会場のクラブ・クアトロに行く前に用を足したくなって、
偶然HMWのトイレに寄ったときのでした。
な、なんと!2Fのイベントスペースに細野晴臣氏がいるではないですか!!
あの時なんであそこにいたのかは今となってはすっかり忘れてしまいましたが、
普段露出が少ない氏だけに、その時は嬉しかったです。

そして9月、自分にとって二度目の再会なるか?
とっても楽しみです。

ちなみに父親は細野晴臣氏とは大学の同期です。
まぁ、それだけですが・・・

ハイドパーク・ミュージック・フェスティバル2005

2005年06月19日 13時54分02秒 | 邦楽
フジ・ロック・フェスティバルやサマー・ソニックをはじめとして、
もはや日本の夏の風物詩と化した夏のライブフェス。
最近では冬にも同様のフェスが開かれ、
さらに今年は全国各地東西南北でもフェスが開かれかなりの活況を呈している。

私もサマソニと蝦夷ロックフェスに参戦したことがあります。
サマソニでは売切れの日にこっそり入ってドアーズを見たり、
北海道では広大な敷地で素晴らしいライブパフォーマンスと朝日を見たり、
それぞれ良い思い出であります。

しかしどれもお金と時間がかかる。
学生の時分にはお金がなく、社会人になったら時間がない。
そうお思いの方も多いのではないのでしょうか?
あるいはいつも参加はしてみたいんだけど、
参加アーティストがどうもなぁ、もう若くもないしなぁ。
なんて方も多いのではないではないでしょうか?

しか~し!今年の夏はこれで決まりというフェスが決定!
9月の3日(土)・4日(日)に細野晴臣、鈴木茂、小坂忠、
センチメンタル・シティ・ロマンスなどが出演する
「ハイドパーク・ミュージック・フェスティバル2005」が開催決定!
場所はイギリスのハイドパークではなく、狭山の稲荷山公園!

この面子、この場所!
もう行くしかない!と思った人一緒に行きましょう!
狭山といえば、米軍基地が元々あったところで、
1970年に入って細野晴臣などはっぴいえんど系のミュージシャンが次々と
移り住んだことで有名な場所である。
その場所に、ゆかりのあるアーティストが大集合してライブを繰り広げると
いうのだから、もうそのことを聞いただけで素敵過ぎます!

細野晴臣が弾き語りで「恋は桃色」を歌ったり、
あるいははっぴいえんどナンバーをやってくれたり。
鈴木茂が「砂の女」をやってくれたり、
小坂忠が「マッシュルーム」時代の曲をやってくれたり。
後追いの世代からはそんな輝かしいことは在りし日の事だと思っていたけど、
ひょっとしたら9月に実現するかも知れないと思ったら、
もういてもたってもいられません。

立ち見でモッシュなんかがあるライブではなく、
原っぱでビール片手にみんなでワイワイなんてどうでしょう?
ウッドストックではないけど、そんなライブの見方って理想だなぁ。

私の中では既に大学の人たちを中心にみんなで行くことを頭に描いています!
このブログ読んで行きたい!と思った人、参加者募るのでこの記事に返事下さい!

詳しくは↓
ハイドパーク・ミュージック・フェスティバル2005の公式HPはコチラから!

パワーハウスの未発表音源収録の『ロック画報20号』

2005年06月16日 23時44分51秒 | 邦楽
日本のロックを愛する者達の強い味方、
ロック画報の最新号が発売となりました。
メイン特集は、表紙(写真)の通り佐野元春。

佐野元春は正直全く興味がないのですが、
今回もやっぱり「買い」です!
サブ特集は元パワーハウス、現The MojosのボーカルCHIBOの
インタビュー掲載と鈴木慶一が語る高田渡の思い出。

そして注目の付録CDに佐野元春のネット配信でしか発表していなかったと
いう音源2曲と、何とCHIBO氏所有だというパワーハウスの未発表音源3曲。
佐野元春は興味はなかったのだが、なかなか興味深い音源。
そしてパワーハウス。これが本当にすごい。
録音時期・場所ともに不明ということだが、録音状態はすごく良い。
カバーが3曲。ヤードバーズやアル・クーパーバージョンの
「泣かずにいられない」を演ってます!
演奏がつたないところもありますが、それを踏まえても何と熱い演奏だろうか!
柳譲治のベースに陳信輝のファズ・ギターにCHIBOのボーカル。
廃盤となっているパワーハウスの唯一のアルバムが容易に聞けない今、
カップスブームと相まってますます存在が神格化している彼等の未発表音源が
聞けるなんて夢にも思いませんでした!も~本当嬉しい。
ブルースクリエイションも1stで演っていた「泣かずにいられない」では、
陳信輝のギタープレイが炸裂!竹田和夫とはまた違ったプレイも必聴です。

この3曲の為だけに1700円払うのになんのためらいもないです!
皆さんも是非彼等のアツいニューロックサウンド/ヘヴィーブルースを
聞いて見てください!これだからニューロックはやめられない!

ジャカルタin渋谷テイクオフ7

2005年06月14日 01時46分29秒 | 邦楽
大学の友人&後輩のバンドのライブに足を運びました。
なかなか友達のバンドを評することは難しいですが、
良いバンドです、ジャカルタ。

以前に本人達にも言ったことがあるのですが、
私が彼らに感じるのは、
1.リズム隊のプログレッシブさ。
2.彼らが直接影響を受けたであろう、
  90年代の後半からのロック(フィッシュマンズやサニーデイなど)
3.80年代のニューウェーブ感
この3つが絶妙に絡まり、素晴らしいポップ感を出している。
勿論まだまだ未消化な部分はあるのですがレベル高いなぁと思います。
1.のプログッレッシブさとは、このバンドはギター&ヴォーカル、
ベース&コーラス、ドラムの三人組で構成されており、
普通なら音が薄くなりがちな所をリードベースのような音数で空間を埋め、
そこに絡むドラムもプログレドラマーの様な緻密さと手数で応える、
その様がプログッレシブだと私は感じます。
まぁ、私だけだと思いますが(笑)

なんだかややこしいことを書いてしまいましたが、
演奏はそんな事を微塵も感じさせないポップさです。
これは全く知らずに見に来たお客さん(女性の方)が
帰りに思わずCDを買ってしまう行動からも証明されています。

となんだかベタ褒めしてしまってますが、
MCが下手で、イコール自分達のアピールがまだまだ下手で、
もう少し上手く立ち回りコネクションやファンを増やせば良いのに、
と思うのですが、ジタバタしてる彼らが彼ららしくて、
それはそれで良いのかと思います。
興味がある方は下にリンクを張りましたので、是非飛んでみて下さい。
音源の視聴も出来ますので。

しかし巷にはレベルが低いバンドがなんと多いことか。
彼らは良いバンドから学ぶということを知らないようである。
未だに時代遅れなヴィジュアル系であったり、
独りよがりな速弾きなんか見たくない。
下らない身内向けのMCも聞きたくない。
もうちょっと勉強しましょう。

イヤ、ジャカルタは違いますよ(笑)
対バンがいつもキツいな~と思って。
早いとこ、もっとレベルが高いバンドと
一緒に演れるようになれば良いですね。

ジャカルタのHPはコチラ。音源の視聴も出来ます。

寺内タケシ/寺内タケシの真相~PROGRESSIVE TERRY !

2005年06月13日 23時50分55秒 | 邦楽
すごいCDが発売されました!

寺内タケシと言えば、加山雄三氏と並び「エレキ」「テケテケ」のイメージが
ある様に「寺内タケシとブルージーンズ」での活動が広く知られています。
その登場時から不良扱いされてきた「エレキ」を健全なものであると
証明する為に学校を回り公演するという活動も行っており(今でも続いている)、
その功績が称えられて賞も授与された程で,
日本の「エレキ」における正しく立役者である。
立役者のみならず、自らエレキギターを作ったり、
クラシックや古典、民謡をエレキ化したり(「運命」や「勧進帳」で有名)、
津軽三味線と対決したりと、日本のエレキの革新者たる役目を果たしている。
また60年代当時は多くのGSが、寺内氏のスパルタな修行を受けたという話や
氏がノリにのってギターを弾いた時には正しく神がかり的なプレーで、
速弾きのときには速すぎて火が出たという逸話も残っている(笑)。
そんなに凄い寺内氏に影響を受けた人も多く、
あの四人囃子の森園勝敏氏も寺内氏の影響を公言している。

そんなテリー(あだ名です。
このあだ名を貰った「テリーズ」というバンドもいました)の
更なる革新者たる一面を示すことに成功した好コンピアルバムが発売!
その名も『寺内タケシの真相~PROGRESSIVE TERRY !』。
氏の長く数多い録音の中から特に1967年~1973年位までの間の
音源を田口史人氏がセレクトした全16曲、計76分を超える力作である。
もう冒頭の3曲でこのアルバムの素晴らしさが分かる。

発売元のブリッジからの文句を拝借すれば、
『その膨大なコレクションの中から、今までスポットの当たることのなかったより前衛的/プログレッシヴ的な楽曲で構成したのが本コンピレーション・アルバム。テープの逆回転を多用したM1、おそらく日本最初のヘヴィメタル・サウンドのM2、これまた日本最初のチャンキー・サウンドのM4、など、計76分強/全16曲、これぞ“ギター・オーケストラ”であり、寺内タケシこそ世界のオリジナル・ギターである、と言えるアルバムだ。』ということであるが、
一曲目の「羅生門」は日本的な音階とプログレが見事に融合した
素晴らしい曲でテリーしか生み出せない世界を形成している。
ある意味フラワートラベリンバンドの「SATORI」とも比肩しうる作品である。
また二曲目の「孤独の叫び」はその題名の通りグランドファンクレイルロードの
カバーなのだが、あのテリーがただカバーするだけで終わる筈もなく!
上の引用の「日本最初のへヴィメタル・サウンド」も全く嘘ではない、
ひどく歪んだ音で爆進する感じは正しくヘヴィメタルだし、
そのチョーキングも交えたプレイは、クラプトンを代表するギターヒーロー達とも
張れる程である。しかもここでのカバーは全く斬新なものでグルーヴィーな
オルガンやサイケなフレーズも飛びだすワンコードジャム状態に突入。
こんな格好良い「孤独な叫び」は聞いたことがない。
そして三曲目は、吉田兄弟なんかまるで目ではない元祖三味線使い、
三橋美智也氏と共に「津軽じょんがら節」を披露。

この三曲でお腹一杯になりそうなところを抑えて聞き進めること76分強。
聞き終える頃にはすっかり貴方の中のギターヒーロー像が変わっているかも
知れない、そんな一枚である。
いや、ホント、あながち嘘ではない、凄く内容の濃~い一枚です。
テケテケしか頭にない諸兄にこそ聞いていただきたい。

ビバ!寺内タケシ!

[収録曲]
羅生門
孤独の叫び
津軽じょんがら節(w/三橋美智也)
安里屋ユンタ
禅定

野狐三次
マジックファイヤー
ユニヴァース
喜洋洋
ウスクダラ
楢山節考
グラナダ
マラゲーニャ
新説国定忠治
ブルースター


bonobos/Thank You For The Music

2005年06月09日 00時37分57秒 | 邦楽
世の中にはどうやら「音楽」を沢山聞けば聞くほど、
「偉い」と勘違いしている輩が多くいるようである。
そういう人に限って「あぁ、これって○○っぽいよね」、
「これって○○のパクリだね」といって「音楽」を評したがる。
もう「音楽」を素直に聞く「耳」をその人には持てないのだろう。

確かに過去の偉大なアーティスト達は素晴らしい。
それは誰もが認めるところだ。
今や誰かの影響を受けていない「音楽」なんて皆無に近い。
でもだからといって「音楽」は、
何かと比べて良い悪いを評するものではないと思う。
知識なんて、聞くときにはむしろ余計な情報なんでは
ないだろうかと思う時もある。
でもだからこそ単純にその「音楽」が良いと思えたときは、
その人にとっては素晴らしい「音楽」との出会いではないだろうか。

で、この「ボノボ」である。
巷では未だに「フィッシュマンズ」のパクリと言われているバンドである。
確かにフィッシュマンズは凄いし、ボノボは彼らに似ている。
だからと言ってそれがどうしたのだろうか。
「Thank You For The Music」
なんて単純でいてまっすぐな曲なんだろう。
こんなに正直な曲は最近あんまりない。素敵だと思う。
フィッシュマンズも素晴らしいし、ボノボも素晴らしい。
それで良いのではないだろうか。

-音楽よ、ありがとう-

ため息の理由

2005年06月07日 01時02分57秒 | 邦楽
『ため息の理由』という映画が、
先日まで渋谷のシネクイントで無料上映されていました。
そもそもこの映画は、携帯の新しいコンテンツの一つとして、
一話一分、全二十話の物語で配信される予定のもので、
今回はその宣伝も兼ね、特別バージョンとしての映画公開だったようです。

そしてその『ため息の理由』のシークレットプレビューを
大学の先輩のつながりで観にいきました。
このシークレットプレビューでは監督の井上春生氏の他、
斉藤和義、松田一沙、加藤ローサ、肘井美佳という
何とも豪華な方の舞台挨拶付きでした。

私(&彼女)は斉藤和義目当てで見に行ったんですが、
女優の方って本当キレいですね~。
特に加藤ローサ!
思わずローサちゃんとちゃん付けで呼びたくなる
可愛さをテレビでも見ることが出来ますが、
生加藤ローサちゃんは超カワイイ!!
思わず顔が緩んじゃいます。

舞台挨拶の後には何とこちらもシークレット!
斉藤和義の生ライブ!
主題歌の「ため息の理由」を音楽を担当された方のヴァイオリンと
アコースティックギターとのデュオで演奏。
この人本当いい曲書きますね。
すんなりと歌詞が入ってくる曲で、
一曲だけでしたがうっとりとしちゃいました。

肝心の映画の内容は、
斉藤和義が(本人役で登場)DJをつとめるラジオ番組に
三人のちょっとダメな女性が手紙を送ることによって展開するストーリー。
監督曰く「ため息」はマイナスなイメージがあるけど、
前向きに捉えられるような「ため息」に仕上げたのだとか。
日頃ちょっとため息吐きがちなそこの貴方(特に女性)、
見てみてはいかがでしょうか。

そこで気になるのはこの映画、50分の長さだったんですが、
一話一分全二十話で配信される予定ということは、
20分の長さにどう収まるのかなぁということ。
それは見てのお楽しみということですかね。

映画『ため息の理由』のHPはこちら。予告編も見れます。

ニューロックの夜明け WEA編 

2005年06月03日 01時26分32秒 | 邦楽
一つ前に書いたジャスティン・ヒースクリフ。
買ったのは勿論中古CDです。レコードだといくら払えばいいのか分かりません。
このCDを見つけたのは、長らく聞きたくて探していたのもありますが、
このCDを見つけることによって、1998年に発売された
『ニューロックの夜明け WEA編』のシリーズ全13タイトルが遂に揃ったのです!
発売されてからあしかけ7年も経っています。
発売の時高校か浪人だった私も今や社会人。長かったなぁ。

・V.A./ニューロックの夜明け WEA編(WPC6-8424)
・フラワートラベリンバンド/SATORI(WPC6-8425)
・フラワートラベリンバンド/メイドインジャパン(WPC6-8426)
・フラワートラベリンバンド/メイクアップ(WPC6-8427~8)
・ファニーカンパニー/ファニーカンパニー(WPC6-8429)
・ファニーカンパニー/ファニーカンパニーⅡファーニーファーム(WPC6-8430)
・アランメリル/ひとりぼっちの東京(WPC6-8451)
・スピードグルー&シンキ/イヴ 前夜(WPC6-8452)
・スピードグルー&シンキ/スピードグルー&シンキ(WPC6-8453~4)
・ジャスティン・ヒースクリフ/喜多嶋修+吉野金次(WPC6-8455)
・柳田ヒロ/七才の老人天国(WPC6-8456)
・羅生門/インディアン、死よりも赤を選ぶ(WPC6-8457)
・ロックパイロット/ロックパイロット(WPC6-8460)

既にこの中から6タイトルも紙ジャケ化されている。
特に昨年末ストレンジデイズとディスクユニオンでのみ発売された、
フラワートラベリンバンドとスピードグルー&シンキの紙ジャケは
全面帯や革のバックまでも再現した見事というしかない出来だった。
勿論購入したのでこのシリーズのものは用済みであったのだが、
どうしてもシリーズで揃えたかったのだ。だから本当に嬉しい。

しかし今見ても魅力的なラインアップである。フラワーやスピグルといった
有名なニューロック勢をはじめ、強烈なパワーポップ、アフターGSの最高峰
ロックパイロットやモンド系な羅生門、ソフトロックなアランメリルなど、
今の音楽界でも通用しそうなサウンドである。
何十回、何百回と聞きまくったけど、全く嫌いにならない。
むしろ好きになってるかも。

このシリーズの監修者曽我部恵一氏、サミー前田氏、
高護氏のお三方に改めて感謝である。
1998年にこのシリーズが出た意義はまことに大きい。

最後に紙ジャケも買ってしまったフラワーですが、売れない理由がもう一つ。
ラストアルバム『メイク・アップ』のインナーのメンバーの写真に
キーボードの篠原氏から直接サインを頂いたからです。
これだけは売れません。宝物。
ご本人は「俺これ持ってないんだよな~」とおっしゃってました。

ジャスティン・ヒースクリフ/喜多嶋修+吉野金次

2005年06月03日 00時53分17秒 | 邦楽
長らく探しているものが見つかった時は本当に嬉しい。
で、これである。遂に入手!1971年に発売されたジャスティン・ヒースクリフ。

喜多嶋修は、実は極めて音楽性の高かったGS「ランチャーズ」出身。
一方の吉野金次は、スタジオエンジニアでビートルズ好きが高じて
なんとイギリスまでいってビートルズが使ってたスタジオにもぐりこみ、
この様子をつぶさに記憶し日本に帰ってきたという強者である。
このふたりの共通点はなんといってもビートルズ。
そのビートルズ好きな二人のコラボで生まれたのが、
この知る人ぞ知るアルバム「ジャスティン・ヒースクリフ」である。

吉野の持ち帰った知識を日本のスタジオで実践するために、
深夜の使われていないスタジオで試行錯誤を繰り返し完成したこのアルバム。
なのでこの時代にしては本当に思いっきり音が良いです。
志向として中期~後期のビートルズのサウンドがあったと思われるが、
曲も非常にビートルズっぽい!あぁこれ○○っぽいなぁと分かってしまいますが、
単なる模倣に終わっていないことが評価に値する。
当時よりも今聞いた方が良いと思われるアルバムである。

後日談としてこのアルバムを聞いた細野晴臣が痛く気に入り、
はっぴいえんどの2ndアルバム「風街ろまん」のエンジニアに抜擢。
あの名盤誕生の裏にこのアルバムが絡んでいるのである。

ちなみに喜多嶋修は、あの美人女優喜多嶋舞の父である。母は内藤洋子さん。

しかし吉野氏のビートルズのスタジオに潜り込むというのにひどく時代を感じる。
たかが一東洋人が世界のビートルズのスタジオに忍び込むって!?
ありえないですよ!?「Get Back」セッションの音源が海賊盤で山ほどリリース
されるのも妙に納得してしまう。

世界の音楽に影響を与え続けているビートルズだが、録音面であれ、
間接的にであれ、非常に近いところから日本のロック/ポピュラー史に
影響を与えていたわけである。これってよ~く考えるとすごい。
あなどりがたし、日本のロック!

吉野金次氏ばっかり褒めてしまったみたいだが、喜多嶋氏も凄いお人である。
このジャスティン・ヒースクリフでも一人で多重録音をこなし、
曲も全曲英語詞で通している。このアルバム発表後、渡英。
そこで日本人としてのアイデンティティを強烈に感じて、「日本人」の音楽を追求。
1974年に「弁財天」で世界デビューを果たすのである。

そんな二人が作り出した魔法のアルバム「ジャスティン・ヒースクリフ」。
皆さんも機会があれば聞いてみて下さい。

やまがたすみこ/夏の光に

2005年05月28日 02時09分31秒 | 邦楽
●夏の光に

さよならを言う前に あなたはいつも
サングラスをかける
暗いレンズに 私の顔が
すがるように 映る
夏の光の中を 悲しいとさえ言わないで
あなたは何を 忘れようとしているの

さよならをした後で あなたはいつも
淋しげに歩く
二人はいつから こんな別れかた
するようになったの
今日で終わる二人なら
思い出なんか 欲しくない
あなたは後ろを 振り向かないで歩いて

夏の光の中を 悲しいとさえ言わないで
今日で終わる二人なら
思い出なんか 欲しくない

(喜多条忠作詩/山県すみ子作曲/渡辺俊幸編曲)

この悲しい詩を、憂いを帯びたボサノヴァ調の曲にのせて歌うのは、
やまがたすみこ。1976年の作品ながらそのクオリティは極めて高く、
30年近くたった今でもこの曲は新鮮な鮮度を保ち続けている。
歌詞が「男と女」、それも「別れ」という永遠のテーマを扱っているからだろうか。
それもあるだろうが、やはり彼女自身の爽やかな歌声が良いのだと思う。
夏の初めのこの時期になると聞きたくなる名曲です。

同じ年に発売されたライブ盤のバックを勤めたのは何とムーンライダース。
しかも演出は大滝詠一と、この名前だけで悪いはずがないと
思ったあなたはご名答。このライブ盤も名盤です。

今はVIVIDから諸作品が復刻されていますが、
この「夏の光に」を手軽に聞くには、
『“LOVE SHOP”:COLUMBIA EMERALD GROOVE』という
コロンビアから発売されているオムニバスで70年代の良い曲だけを集めた
グルーヴィーでセンチメンタルな素晴らしいアルバムに、
スタジオ盤とライブ盤の両方が収録されており便利です。
(*このアルバムはしばたはつみのキラーチューンやいしだあゆみと
  ティンパンアレーとのコラボや佐藤奈々子の名曲などが収められており、
  とにかくおすすめな一枚です。)
 
やまがたすみこさんのファンサイト

『LOVE SHOP』の詳細はコチラ。