goo blog サービス終了のお知らせ 

サイケデリック・ペンタトニック!?

カリメロレコード(架空)の店主の何でもござれの日々の音楽コラム

フリー、フェイセスのベーシスト山内テツの『TETSU』

2006年10月17日 19時05分34秒 | 邦楽
11月にフリーのDVDとBBCの音源を収めたCDが発売されるということで、
にわかに盛り上がっているフリー!(今月のレココレの表紙もFREE)
もう私は凄い大好きで、絶対にこのDVDとCDも買ってしまうと思うんですが、
先日数年探していたCDをようやくGET出来ました!

それがタイトルにある山内テツの初のソロアルバム『TETSU』です!

山内テツはそもそもマイク真木のバンドでギタリストとして、キャリアをスタート。
そしてミッキー・カーティスがヨーロッパを放浪中に組んだニューロックバンド「ミッキー・カーティス&サムライ」にベーシストとして参加。
しかしこの時に初めてベースを弾いたらしい・・・
おそらく1970年前後にヨーロッパにいたので、強烈に当時の空気を吸い込んで、
ベースを練習したんでしょう。そして元々のセンスも良かったのかメキメキとベースの腕を上げていったという。

その後帰国後、1971年のフリーの初来日時にセッションしたのが縁で、
フリーの解散後のポール・コゾフとサイモン・カーク、そしてアメリカ人のラビットとバンドを結成。アルバムを一枚残したのち、再結成フリーに参加。
その後フェイセスにも参加と、当時まだまだ日本がロックで遅れをとっている時期に、
「世界で活躍する日本人ベーシスト」として山内テツの名前は知れ渡ったのである。

そんな彼が1972年に残した初のソロアルバムは、
角田ヒロや大野克夫(そしておそらく「KEN」とクレジットされているのは成田賢)ら
日本のミュージシャンが絶妙なサポートをした名盤。

やはりどこかFREEなどイギリス色が濃いサウンドに仕上がっている。
とは言ってもアンディ・フレイザーがいた時のフリーではなく、勿論後期のフリーである。
後期のフリーがどことなくアーシーかつレイジーなのは、山内テツの力が大きいはず。
そんな後期のフリー、そして後に参加するフェイセスにも通じるダルさみたいなものがある。
(ここではもちろん格好良いと言う意味です。)
ちなみにボーカルは山内さんが連れてきた外国人が歌っている。
インストなども非常にファンキーで、当時の国内のミュージシャンよりも
やはり感覚が先をいっている感じです。

今現在気軽に山内テツのCDが聞くことが出来ない状況は非常に悲しい。
一刻も早くCDの再発を!

でもこのアルバム本当に探していて、
これでこの「ニューロックの夜明け コロンビア編」がコンプリートに!
二度嬉しいです。


MAD3新作『LOST TOKYO』発売!

2006年10月14日 18時58分36秒 | 邦楽
先日大の親友に指摘されまして、
またちょくちょくと更新していこうかと思ってる今日この頃です。

で、今日の話題は、我らがロックン・ロール・キングダムの王様!
そう!MAD3の新作『LOST TOKYO』です!

いや~待望の新作です。
前回のリリースは自らレーベルを興し、
そこからの発売で、しかもピラミッド型の変形シングルでした。

このシングルは彼等の新しい音楽性を示した偉大なる一枚にして必聴盤!
だったわけですが、そのリリースが2004年の12月ということで、
約2年ぶりのリリースで、これが待望といわずして何であろうか!

さて今回のアルバムは、前回のシングルを更に推し進めた、
期待通りの、いや、期待以上のアルバムでした!

MAD3といえば、革ジャンで決めたイメージがありますが(これはこれで凄く格好良い)、
それが最近は長髪にベルボトムとなんとも妖しく、
私好みなスタイルに変容したかと思えば、サウンドもガレージ/ロックン・ロールと
いった趣きからハードロックやプログレささえ見え隠れする、
それこそニューロックなサウンドへ移行しているではありませんか!
きっとまだまだ完成形ではないはずなので、早くも次のアルバムに期待!

まずは皆さん、このアルバム聞いて下さい。
格好良いですよ。MAD3は貴方を裏切りません!

デキシード・ザ・エモンズ解散!

2006年10月11日 18時30分20秒 | 邦楽
また一つ好きなバンドが解散してしまう・・・

デキシード・ザ・エモンズ

溺死と土佐衛門をかけたネーミングが素晴らしいバンド。
60'sの偉大なミュージックに影響を受けつつも、
自分達のサウンドとして消化(昇華)した日本の偉大なバンド。
本八幡出身ということで地元が近く勝手に親近感を感じていたバンド。
服装がおしゃれなバンド。
ライブがとにかく熱いバンド。

そのどれもが私に影響を与え、一時の熱の入れようは半端でなかった!

気が付いてみれば何時の間にか16年も活動していたらしい。

残念で仕方がないが彼ら自身で決めた事、今は素直にお疲れ様と言いたい。

最後に10/28に日比谷野音でフリーライブがあるというので、是が非でも見たい!
と思って彼らのHPを見たら、どうやらフリーライブでも抽選などもあるらしく、
一筋縄ではみれないらしい・・・早速応募したので、ホント当たってくれ!

でもファンとしては、下北QUEでラストライブを何日か連続で・・・
みたいなのもありだと思うですが、皆様いかがでしょう?

上の写真は、
彼ら自身のレーベル「GOLFレコード」からリリースされたシングル『HIGHLAND PARK』。
ジャケ・内容ともに相当イカしたシングル。勿論捨て曲なし。

森園勝敏PLAYSエリック・クラプトン

2006年05月19日 13時36分00秒 | 邦楽
最近50代のお父さん方がギターを弾き始めているという。
今まで仕事一辺倒だったおじさんたちが、
当時買えなかったギターを手にし、青春デンデケデケよろしく、
ギターを弾いているという。

ギター講座のあるカルチャースクールが盛況だというし、
現在はNHKでもベンチャーズのギター講座が放送中である。

おそらくそういったプレイヤー&リスナーを充て込んだであろう、
そんな中興味深いCDが発売された。

「リッスン&プレイ!森園勝敏PLAYSエリック・クラプトン」

全12曲。前半6曲がバンドによる演奏で、
後半6曲がギターパートが抜けたバンド演奏。楽譜付きということで、
その名の通り、聞いて演奏しようという企画ものなのだが、
これがとんでもないCDでした。

だって日本最高峰のギタリストである四人囃子の森園勝敏氏が弾いているし、
バックのメンバーもブルースクリエイション~クリエイションのドラマーで
最近では様々なセッションに引っ張りだこ
(カップスの映画『ワンモアタイム』でも皓演奏を披露!)である樋口晶之氏をはじめ、
凄腕メンバーが脇を固めているのだ。

さらにこの様なありがちな企画にありがちな、
「スタジオテイクをまんまコピーしました」というのではなく、
まさしくソロではギターを弾きまくっているのだ!
これは全国一億人の森園勝敏ファンは黙って見過ごせる内容ではありません!

森園氏なら音質やニュアンスまでフレーズやらなにやら絶対に完コピは可能だろうが、
(それはそれで聞いて見たいが・・・)しばらく新譜とはご無沙汰の氏が、
こうして健在ぶりを示してくれるのは、ファンとしては誠に嬉しい限り。
(ライブでは年中弾いてらっしゃるのだが。。。)

しかしこの企画、エリック・クラプトンファンが買う方が圧倒的に多いのだろうが、
森園勝敏ファンの方も是非聞いて欲しい隠れた逸品である。
企画モノゆえ、廃盤になる可能性も高いだろうし、
後々「幻の作品」的な扱われ方をするかも。

もち万が一クラプトン・ファンの方で、四人囃子を知らない方がいれば、
絶対に聞いた方がいいですよ!オススメします。まずは『一触即発』から。

曲目リスト
1.いとしのレイラ
2.サンシャイン・ラヴ
3.ハイダウェイ
4.ベル・ボトム・ブルース
5.ホワイトルーム
6.ランブリン・オン・マイ・マインド(ボーナストラック)

以降はギターパートなしバージョン

7.いとしのレイラ
8.サンシャイン・ラヴ
9.ハイダウェイ
10.ベル・ボトム・ブルース
11.ホワイトルーム
12.ランブリン・オン・マイ・マインド(ボーナストラック)

他にこのシリーズのラインナップは、
◎和田アキラPLAYSサンタナ
◎ディーペスト・パープルPLAYSディープ・パープル
◎ジミセンPLAYSジミ・ヘンドリックス
◎Kunio Kishida Plays オールマン・ブラザーズ・バンド

雑誌『DOLL』デビュー!

2006年03月31日 19時40分44秒 | 邦楽
今日発売のパンク雑誌『DOLL』5月号でいくつかアルバムのレビューしました。

「DOLL」なんて買ったことがないほど、縁遠いんですが、
ギターマガジンに続き、
なぜか先に執筆という形で「DOLL」デビューしてしまいました!

内容は、和モノガレージシーンについて。
『和製ロックンロール特集』ということで、
フレアオッズ、ザ・ヤング、ザ・シロップなどについて書きましたので、
お暇な方、そしてパンク好きでない方も是非読んで頂ければと思います。

過去の音楽にリスペクトしつつ、
この現代において非常に興味深い音楽を奏でている数々のバンドたち。
アンダーグランドでは盛り上がっているシーンなので、
色んな方に聞いて欲しいです!

4/8にはロフトプラスワンで、サイクロンズ・フレアオッズなどなど注目のバンドが
出演するオールナイトのイベントもあるので、興味ある方は是非!
DJは、サミー前田氏&スクービー・ドゥーのMOBYです!
勿論私も参加予定!

新宿ピットイン 40周年記念コンサート

2006年01月22日 00時43分25秒 | 邦楽
『フードブレインの角田ヒロが渡辺貞夫のカルテットに参加する』
ということから、私は日本のジャズに興味を持ち、
最近あれこれと聞いているのですが、
いよいよ22日の日曜日にジャズのライブを初めて見に行きます!
その名のとおり、老舗ジャズライブハウス『新宿ピット・イン』の
40周年記念として、厚生年金会館で錚々たる面子を迎えて
二日間行われるライブの二日目に行って来ます。

私の大好きなナベサダ&ヒノテルを両方見ることが出来るので、
とても楽しみす。しかも他にも佐藤允彦や坂田明、渋谷毅etcもの凄い面子です。
初めて見るのにこんなに豪華で大丈夫なのか?
という余計な心配をしている今日この頃です。

「日本のジャズ」ということで、ちょっと身をひいてしまう方。
角田ヒロが参加している渡辺貞夫のライブ盤は間違いなくジャズロック。
日本のジャズを牽引した日野皓正も70年代はジャズロックだ。
ロックが好きな私の耳には、ジャズロックとして聞こえる。
当時のイギリスもジャズとロックの線引きが曖昧でしたが、
日本にもジャズロックがあったのだ!是非皆さんも聞いてみて下さい。


22日
■ What is HIP?+ ケイコ・リー
松木恒秀(G)野力奏一(Key)岡沢 章(B)渡嘉敷祐一(Ds)ケイコ・リー(Vo)

■ 渋谷 毅 ORCHESTRA
渋谷 毅(P)峰 厚介(Ts)松風鉱一(Sax)林 栄一(As)津上研太(Sax)松本 治(Tb)石渡明廣(G)上村勝正(B)古沢良治郎(Ds)
+坂田 明(Sax)酒井 俊(Vo)

■ 佐藤允彦 plays Masahiko Togashi
佐藤允彦(P)

■ 日野皓正 クインテット
日野皓正(Tp)多田誠司(As)石井 彰(P)金澤英明(B)井上功一(Ds)

■ 辛島文雄 ユニット
辛島文雄(P)池田 篤(As)TOKU(Flh,Vo)井上陽介(B)ジョージ大塚(Ds)

■ 森山・板橋 グループ
森山威男(Ds)板橋文夫(P)林 栄一(As)井上淑彦(Ts)音川英二(Ts) 望月英明(B)

■ 渡辺貞夫 グループ
渡辺貞夫(Sax)小野塚晃(P)吉野弘志(B)石川雅春(Ds)

ピット・インのHPはコチラ。

フレアオッズ

2006年01月20日 23時39分30秒 | 邦楽
『フレアオッズ』

今一番大好きなグループ。
昔風に言えば、
「彼らの音に完全にマイってしまった!」
こんな感じだろうか。

初めてしったのは、もう何年前だろうか。
インディーズで発表された『アングラポップ・イン・大須』という
名古屋のバンドを集めたオムニバスアルバムでだ。
ザ・シロップやスキャツといった昭和40年代系のバンドが参加した
このアルバムは、ザ・ヘアやザ・ハッピーズといったバンド以降の
和モノシーンを紹介する画期的なアルバムだと、今振り返って思うのだが、
当時は同じ世代の人たちがこんな格好良いことやっているのか!
と我ながら勇気づけられた。

その中にフレアオッズが
「おさらば鉄道」という名曲を引っさげ収録されていた。
この「おさらば鉄道」は、どこか昔を想起させる歌詞・曲調から、
一転してハードにプログレッシブに転調し怒涛の後半へと流れる、
この新世紀にまさしく昭和40年代のニューロックのような展開を持つ曲。
それはこのオムニバスに収められたグループのどの曲よりも魅力的だった。

それからも続く『アングラポップ・イン・大須』の第2集や、
レモンのアルバム、高円寺UFO CLUBのコンピなど、
数々のコンピレーションアルバムに参加。
私はその都度、いつフルアルバムを出すのだろうか?と
ワクワクしていたものだが、
それがようやく!今年になって初のフルアルバムがリリースされたのだ!

フレアオッズ1stアルバム
「Early Years~幻のフレアオッズ~」

これが全く期待以上の出来で、本当に僕はマイってしまった(笑)

実は懇意にしていただいている方からデモを収めたCD-Rを頂き、
去年の11月頃から聞いていたのだけど、
どれほど私のターンテーブルに乗ったのだろうか(CDだけど)。
それほど良い内容なのである。

曲は以下の通り、全10曲。

1. Oh! 透明人間
2. 落下天使
3. どグルグルまグラグラ
4. 日本列島沈黙
5. 穴蔵の親玉
6. 新・がらんどう説
7. 風ひとひら
8. The まぬけ in the night
9. 両耳の為の練習曲
10. ないないバァ!

ライブの定番曲である、「透明人間」や「落下天使」など収めた納得の全10曲。
私が愛してやまないDMBQの増子氏も参加。
マスタリングはゆらゆら帝国で有名な中村宗一郎である。
これが本当に良い。彼らはそのサウンドからどうしても「昭和系」の
くくりで見られがちだけど、そんなことは全然なく、
この作品はむしろそこから一つ突き抜けた感じがして、
まことにロック・バンドとして格好良いアルバムなのである。

何年も待った甲斐があった。本当に。

ハードでプログレッシブでどこかフォーキーなサウンド。
そして可笑しくも、どこか昔のことを想起させるような日本語の歌詞。
まるではっぴいえんどと四人囃子のサウンドと日本語詩が足して、
それを更に発展させたもののような、そんな感じをフレアオッズに抱く。

腑抜けた日本のロックシーンに一石を投じるアルバムになること間違いなし。
より多くの人に聞かれることを切に願うそんな一枚である。

そしてこれにさきがけ、
1月8日に高円寺UFO CLUBでレコ発のライブが開かれた。
共演は、
PANICSMILE、Limited Express(has gone?)、903号室、ママギタァ。
ジャンルが違うバンドが集まったのは正解で、
今まで彼らを聞いたことがなかった多くの人に絶好の機会を与えた訳だ。
そんな彼らのライブは、昔から見てきたファンとしては、
どこか突き抜けた、どこか吹っ切れた感のあるライブで、
リズムはよりタイトになり、
そしてその上にギターが縦横無尽に駆け巡る非常に格好良い内容であった!
彼らはライブバンドとしても一流である。
スリーピースなのに良くあんなに複雑な曲を演奏するなと感心する。

もしこの新しいアルバムを聞いて気に入ったのなら、
是非彼らのライブに足を向けるべきだ。
そうすれば貴方はすっかりお気に入りになるだろう。

思い出せば、彼らを始めて見たのは何年か前の12月30日、
新宿JAMでの「R&B天国」だった。
彼女と知り合って始めてのデートがこのイベントだった。
(そういえば彼女と初めて会った時に盛り上がったのも、
 お互いがフレアオッズを知っていたからだ)
色んな思い出があるが、あいさとう氏がレモンのバックで弾いていたり
していた中で、やはり印象に残っているのが彼らのライブだった。
お手製のファズや沢山のエフェクターを足元で操る格好良いギタリスト、
お揃いのユニフォームを着たドラムとベース。
正しくロックだった。

それからUFOや色んな場所で見てきたが、いつも私の期待を裏切らない所か、
それ以上のサウンドを聞かせてくれるグレートなロックバンド。
それがフレアオッズである。

地方のバンドなので、なかなか東京でライブをやらないけれど、
是非見てみて下さい。太鼓判押します!

ディスクユニオン各店では、ニューアルバムに、
特典でアルバム未収録のCD-Rが付いて発売中。
どこぞの通販でも特典付きで手に入るらしいです。

フラレアオッズのHPはコチラから。

執筆者デビュー!

2006年01月03日 20時52分36秒 | 邦楽
ただ今発売中のギターマガジン2006年1月号。
上の写真の通り、バンプ・オブ・チキンの方が表紙のGMです。

そのギターマガジンで私が執筆者としてデビューを飾りました!

今回のギターマガジンでは村八分ボックス発売に合わせ、
山口冨士夫特集がされています。

■The Living Guitar Legend
山口冨士夫(8ページ)
たった1枚のライブ・アルバムで国内ロック・シーンのカリスマとなった伝説のバンド、
村八分。そのギタリストとして活躍、多くのギタリストに影響を与えた山口冨士夫の
激しくも熱いキャリアにスポットを当てる。最新インタビューでのリアルな主張は必読

↑こちらはGMのHPからの抜粋ですが、
この特集の中で山口冨士夫氏のアルバムレビューページにて、
2作品ほど書かせていただきましたので、
是非立ち読みなりなんなりして読んでみて下さい!

たった数百文字なので、執筆と呼ぶには程遠いですが、
それでも全国誌に自分の名前が載るって私にとっては凄いことです。
しかも好きな雑誌の、それも好きなミュージシャンの特集です。
本当に嬉しい限り。

と自分のことは、これくらいにして、
この2006年1月号は、面白いので必見です。
やはり日本のロック好きには、山口冨士夫氏特集ということで、
おそらくインタビューなど、のちのち貴重な資料になりうること必至な内容。
さらにバンプのインタビューも、実はザック・ワイルドが大好きという
意外な発言もありファンでなくても楽しめます。

というわけで、読んだ方感想お待ちしております。
仕事もお待ちしておりますので、遠慮なくご連絡下さい(笑)

S口クンありがとう。

ギターマガジンのHPはコチラ。

今年の初更新は、「新宿マッド」から。

2006年01月01日 23時21分09秒 | 邦楽
明けましてお目出度う御座います。

さて早速ですが、今年の目標の一つは、
しっかりとこのブログを更新することです。

ということで皆々様今年も宜しくお願いいたします。

私の年末年始ですが、年中無休の接客業をやっている為、
勿論大晦日も本日元旦も仕事でありました。明日も仕事です。ふぅ~。
年末年始の過ごし方をすっかり忘れてしまっております。

そんな私ですが、最近映画と歌謡曲の雑誌「HOTWAX」と
日本のロックの研究誌「ロック画報」の最新号が「映画」特集だったこと
もあり、思いっきり日本の映画モードに入ってしまいました。
そしてそこで若松考二DVDボックスが発売されていることを知り、迷わず購入。

年末のある日には、「にっぽん零年」「新宿マッド」「八月の濡れた砂」
の三本を立て続けに見ました。おなかいっぱい。
やっぱり良かったのは「新宿マッド」。これは本当にずっと見たかった映画。
なんてたってあのフードブレインが音楽を務めている映画だからだ。

映画の内容は、誰かに殺された息子の死の真相をつかむ為に新宿の町を
田舎から上京してきた父親が探しまわるというもの。
そこでは、若者と父親という「世代間」の対立や
田舎と新宿という「地方間」の対立が描かれているように思うのだが、
必見は新宿マッドと父親が対決する場面(上の写真)だろう。
とここまで書きましたが、ここから先はご自身で確認して下さい(笑)

で、私にとっての肝心の音楽のフードブレインですが、
これが全く私の期待以上の出来で素晴らしかったです!
クレジットには名前と担当楽器しか出てきませんが、
インタビューなどからもフードブレインということになっています。

この時のメンバーは、
ドラム:角田ヒロ
キーボード:柳田ヒロ
ギター:陳信輝
ベース:石川恵

ちなみに映画と同年1970年の後半に発表した唯一のアルバム「晩餐」の
時のメンバーは、ベースがカップスのルイズルイス加部に代わってます。
時期からみて石川恵から加部正義にコンバートしたことが分かります。

「晩餐」の時は、もうその四身一体となったガチンコの音のかたまりが、
これぞニューロック!なとてつもなく格好良いサウンドを奏でていましたが、
新宿マッドでは、ベースが石川恵ということや映画ということもあってか
やや柳田ヒロよりの音楽をやってるように思いますが、
そのサウンドは紛れもなくフードブレイン。か、格好良い!
しかも場面転換と同時にニューロックな曲が流れた瞬間など悶絶もんです。
サントラ出ないかなぁ。

他にも新宿マッドには、1970年当時の新宿の町の様子やヒッピーなどが
沢山出てくるのも見所の一つ。
忘れてはならないもう一つの見所は、角田ヒロが音楽の他に
ヒッピー役でも客演していること。セリフもあって謎な役どころを演じているが、
やはりもの凄い風貌なのでそのチェックもお忘れなく。

という訳で日本のロックファンに大推薦の映画「新宿マッド」。
是非皆さんもご覧になって下さい。
って当然ファンなら見ているんでしょうかね。

もう一つ、同じ日に見た「八月の濡れた砂」は石川セリの歌う
同タイトルの曲で有名ですが、映画にはあのカルトGSハーフブリードも
出演しています。しかも現行DVDにはサントラCDも付いてくるので、
こちらもファンは要チェックです。

ん~この勢いのまま、今年は色んな日本の映画を観たいです。
そしてやはり日本のロックも今まで以上に極めたいです。

いきなり「新宿マッド」と重い幕開けですが(笑)、
今年も宜しくお願いします。

池玲子/恍惚の世界

2005年12月27日 00時00分00秒 | 邦楽
久しぶりに音楽ネタを。
最近、というより、まぁいつもの話ですが(笑)
音楽をむさぼり聞いてる中で、凄いブツがCD化されました!

池玲子の「恍惚の世界」

これは凄い。70年代に東映のポルノ映画で一斉風靡したという
ダイナマイトバディの池玲子のアルバムの復刻だ。

ジャケットからしてインパクト大ですが、内容もインパクト大。
当時の歌謡曲のカバーなんですが、そこに絡む喘ぎ。
もう無理矢理といっていい位に歌詞の合間合間に喘ぎが入る(笑)
バックの良い意味でピロピロした演奏と喘ぎ、最高です。

当時のピンク映画は勿論見たことがありませんが、
文章などで読む限り、低予算で新進気鋭の監督を起用し、
実験的な映画を撮っていたこともあるという。
ニューシネマの影響もあるのだろう。

70年代のヌード写真は、
やはり当時の若者、そしておじ様方の需要に対しての
供給だった訳だが、現在の目で見るとあまりいやらしくない。
今の方が過激だからというのもあるだろが、
どこかあっけらかんとして、私は好きだ。
なので当時ポケットパンチなんかにもついつい手を出してしまう(笑)

ところで、当時のポルノ女優を知るのに格好の本がある。
その名も『助盤小僧/戸川昌士著』。
これ、いやらしくなくてとっても面白いのでオススメです。
エロレコードの知識も増えます。
この本に池玲子が書いてあり、私はそれで知ったのです。

ともあれこのお色気路線、聞くところによるとこの後も
何作かリリースされるそうなので、ファンは要チェックです。

ちなみに全世界で1、000枚限定の紙ジャケット仕様。
ディスクユニオンのみ一ヶ月先行発売ということで、
欲しい人は早めにゲットですね。
サンドラ・ジュリアンやら幻の名盤解放歌集のお色気ものなど、
廃盤ものは現在でも高値で取引されてますので、ご注意を。

ELEC

2005年11月20日 09時10分59秒 | 邦楽
今朝、おばあちゃんに「エレックする」という言葉を習った。
最初は「何語だ?」と思いましたが、
実際「それは漢字?片仮名?」と聞いてしまいましたが、
どうやらそれは「電子レンジでチンする」ことらしい。

「本当か?今はそんなこと言わないぞ?ん?ひょっとして
 料理の世界では当り前で、知らないのは俺だけなのか?」

と不安になり、軽くネットで調べてみると、
その昔に「エレックさん」という電子レンジがあり(すごい名前だ)、
そこから電子レンジをチンすることを「エレックする」と
割と当り前の様に言っていたようである。

ん~、おばあちゃん勉強になりました。

私の「エレック」といえば、勿論「ELEC」であります。
私の世代では、
むしろ「ELEC」なんて思い浮かぶ人はいないだろうけど(笑)

私のイメージでは「ELEC」と言えば圧倒的に「吉田拓郎」に
なるわけですがその他にも色々な人が属していたレーベルでした。
(珍しいところでは、CHARも所属していた)

その「ELEC」レーベルの作品が12/21から順次紙ジャケットにて
発売されます。その数70タイトル。
多い・・・本当に続くんでしょうか?
いつかのハガクレにならなければ良いのですが・・・
その中でも注目なのが、「古井戸」の初CD化でしょう。
私も楽しみに待っています。

さてもう一つ「ELEC」といえば、
今日からボックス販売開始の「村八分」でしょう。
オルタモントを見てきた奇才チャーボーと
阿佐ヶ谷のロック野郎・山口冨士夫が織り成す狂気と耽美の世界。
日本のロックの中でも大好きなグループの一つです。

今日から発売の「村八分ボックス」は、
未発表のライブ&スタジオ盤が満載で聞き応え満点でしょう。
DVDもサンプルを拝見しましたが、コチラも驚きの内容です。
そして当時唯一発売されていたエレックのライブ盤が、
被せ帯・紙質・品番まで完全に再現した2枚組みで収録されます。
以前も紙ジャケで発売されていましたが、
こちらの方が再現度高いでしょう。

今まで謎の多かったグループですが、
山口冨士夫氏著の『村八分』(←面白いです)といい、
今回のボックスといい、一気に謎が開けそうです。

*山口冨士夫氏の名前が、
たま~に「富士夫」となっていることがありますが、
「う・かんむり」ではないので、間違えていた人はご注意を。

Beat Soundのはっぴいえんど

2005年11月01日 19時59分06秒 | 邦楽
ただ今発売中の雑誌『BEAT SOUND』を店頭で手に取る。
ページをめくる。

ぐぉぉぉ!なんと見たことがない”はっぴいえんど”の写真が
見開きで載っているではないか!

なんと冒頭で「井出情児」という写真家の特集を行っている。
私はこの写真家は今まで知らなかったのだけど、
彼の撮った写真は数多くの日本のロックのジャケットに使われていて、
「あ、これもこの人なんだ。」といった写真が何枚もある。

それよりもこのはっぴいえんどの写真が本当に本当に格好良い!
ゆでめん発表後にテレビ番組に出演した際の写真らしいが、
みんな見たことない楽器を手にしていて興味深い。
細野氏はリッケンで、大滝氏と鈴木氏はビザールなギターである。

服装もまさに70年代のミュージシャン!といった趣で、
古着好きとしてはこちらも興味深い。

この一枚の写真で「音」が聞こえてくるようだ。

この時には「春よ来い」を演奏したそうだが、
このフィルム残ってないのだろうか。
残ってないんだろうなぁ。まことに!残念・・・

ファンの方はなんとしてでも見てください!

亀川千代氏目撃!!

2005年08月01日 23時25分20秒 | 邦楽
本日なんと勤務地の神保町にて、
ゆらゆら帝国のベーシスト、亀川千代氏を目撃!

髪を後ろで束ねていたものの、
腰まで届きそうなあの長さは千代さんに間違いない!

服装は黒尽くめで、全体的に超スリム!
そして肩掛けのなんだか大きな鞄(←これも黒)を
持ってらっしゃいました。

ステージでは凄く背が高い印象でしたが、
実際はそうでもなかったです。

以前吉祥寺のユニオンでステージ衣装よりも派手な私服の
坂本氏を見たことがあったり、連れが子供を連れている
坂本氏を高円寺で目撃したりと、割と坂本氏は
個人的目撃度が高いですが、亀川千代氏はこれが初めて!
なぜだか、幸せな気分になりました。

残るは柴田氏だけ。←何がだ(笑)

*今日見たのがご本人でなかったら、申し訳ないです。

日本のロックで長髪、黒尽くめといったら思い浮かぶのは、
やはり裸のラリーズの水谷孝氏と灰野敬二だろう。
灰野敬二氏も見かけたことがあるが、
異様なオーラを放っていた。
水谷氏をプライベートでなんてまず無理だろうなぁ。
そもそも氏は今日本にいるんだろうか???
恐らく誰も分からないんだろうなぁ。

ハイドパーク・ミュージック・フェス-追記

2005年07月12日 01時54分44秒 | 邦楽
写真は記者会見の模様から。
左から麻田浩、細野晴臣、小坂忠。
皆さん、見事に歳とってます。

でも素敵な歳のとり方ですよね。
60近くなってもまだ音楽をやっているなんて。
私もあぁなりたいものです。

さてフェスですが、鈴木茂氏の出演日が変更になったようです。
う~ん、これで細野氏と鈴木氏の共演はなくなりましたね。
邪推ですが、細野氏と鈴木氏だとお客さんが4日に集中してしまうから
それを避けたとか?まぁ真意は分かりませんが。

一部で大物ゲストが参加するのでは?と噂されておりますが、
大滝詠一氏だったりしないかなぁ~なんて思ってます(笑)

ブックマークにも入れておきますので、皆様是非チェックして下さい!

http://www.hmf-sayama.jp/index.html




ザ・ヤング/ファンキー100分!

2005年07月11日 11時58分46秒 | 邦楽
今日は新発売のおすすめのCDのご紹介を。
P-VINEから7月2日に発売されたザ・ヤングの待望のセカンド・アルバム、
『ファンキー100分!』です。

いやぁ待ったのなんの。1stが出た後も割りと頻繁に東京でのライブは
行っており、しかもライブ会場限定でCD-Rなんぞ販売するものだから、
逆にヤキモキしておりました。

ザ・ヤングというのは、福岡出身の本格的R&Bバンド。
最初は渚ようこさんのバックを勤めたり(CDも出てます!)と、
やはり和モノ的な括られ方をしてましたが、
今ではR&Bバンドといって差し支えないほど、
ブラッキーでファンキーなバンドになりました。

で、この新作ですが、最高です!
レコーディング・ディレクターに大洲のドン、ザ・シロップの松石ゲル氏。
そしてスーパーバイザーに、サミー前田氏、と鉄壁の布陣。

ゲストに松石ゲル氏がパーカッションで参加し、
更にパッピィ・ボーイズの佐藤幸太郎(すみません、良く知らないです)が
キーボードで参加。普段は鍵盤がないので、非常に新鮮。
音に厚みが増し、正解だと思います(何者だ・笑)。

タイトルのファンキー100分の通り、
内容はファンキーに溢れています!ただそれだけじゃないのが流石。
ツボを押さえ様々な楽曲が並んでいます。
ライブの定番③④⑤⑧をはじめ、インスト⑨や
ジャジーグルーヴな⑦などなど全編聞き所満載。
駄目押しに何とあの生田敬太郎の「世の流れ」⑩にをカバー。
もともと生田敬太郎氏は池袋のウィルソン・ピケットという異名を持っていた人物で
時代が時代で中途半端にフォーク派に属していたとされていた人である。
その人の曲をカバーすることがまず凄い。
それをまた良い具合にザ・ヤング流に料理しているのが大変良い。

東京のライブには割と足を運んでいますが、
ライブ毎にバンドとしてのグルーブ感といったものが増していくような気がします。
グルーブ感というか、ファンキーさというかプログレス感というか、
何というか「凄み」ですね。

ドラムがホセに変わって大分経ちますが、
重戦車のようなドラムを叩いたかと思うと、しっとりとした曲にも柔軟に対応する。
その成長ぶりには目を見張るものがあります。
容貌が松本隆氏にそっくりなベースのマオも相変わらずブイブイ言わせています。
そして実は音楽面での要であると私は思う、たかはしゆいのリズムギター。
彼のバッキングはそんじょそこらの人は適いません。
彼がいるといないとでは音の厚みがまるで違うでしょう。
リードギターを弾ける人なら沢山いると思うが、
この時代コードを極める人ってあんまりいないと思うのですが、
ゆいは凄い。本当にそう思います。バッキングって大事です。
そして王子様ルックスなターボー。
渋い色(濃い色のチェリーレッド)のテレキャスにファズギター。
ワウの使い方がなんとも上手く、ファンキーな曲には欠かせません。
そしてボーカルのジョーイ!
声が伸びる伸びる。聞いてて気持ちがいいです。
がなる感じが多い昨今、歌声をここまで聞かせる人はいないですよ。
この5人でこそのザ・ヤング。毎回実感しておりますが、
今回のこの2ndでもそれは間違いありませんでした。

7月の19日はには、下北CLUB251で、
何とオーサカ=モノレールと対バンします!
もう想像するだけで真っ黒でファンキーだ(笑)
ゲストにはこちらも何とハプニングス・フォーのドラマー、チト河内氏。
DJには湯浅学氏とサミー前田氏。
もう絶対行くっきゃないですね。
20日には新宿レッドクロスでもライブをやるようなので、
ファンは要チェックです。

同じP-VINEつながりだからと思いますが、
雑誌『ブルース&ソウル・レコーズ』にも広告が出ていました。
和モノよりもR&Bを嗜好する人や洋楽ファンに聞いてもらいたい、
実力派バンドです。

と書きましたが、彼等がやるスパイダースのガレージナンバー「メラメラ」や
ゴールデン・カップスの永遠の名曲「本牧ブルース」は本当に格好良い。
福岡のゴールデン・カップスの異名をとる彼ら。
皆さんも要チェックしてみて下さい!

ザ・ヤング『ファンキー100分!』
 ◆曲目◆ 
  1. ハイウェイ
2. ピープル・アット・ザ・ベイスメント
3. ラブロック・ブラックロック
4. ファンキー100分
5. 頬笑みに涙
6. 夕闇にさようなら
7. 不意打ち
8. コール・ミー
9. タートル・アウェイク
10. 世の流れに
11. すばらしい愛を  (PCD-25031 2,625)

ザ・ヤングの公式サイトはこちらから。