サイケデリック・ペンタトニック!?

カリメロレコード(架空)の店主の何でもござれの日々の音楽コラム

フリー、フェイセスのベーシスト山内テツの『TETSU』

2006年10月17日 19時05分34秒 | 邦楽
11月にフリーのDVDとBBCの音源を収めたCDが発売されるということで、
にわかに盛り上がっているフリー!(今月のレココレの表紙もFREE)
もう私は凄い大好きで、絶対にこのDVDとCDも買ってしまうと思うんですが、
先日数年探していたCDをようやくGET出来ました!

それがタイトルにある山内テツの初のソロアルバム『TETSU』です!

山内テツはそもそもマイク真木のバンドでギタリストとして、キャリアをスタート。
そしてミッキー・カーティスがヨーロッパを放浪中に組んだニューロックバンド「ミッキー・カーティス&サムライ」にベーシストとして参加。
しかしこの時に初めてベースを弾いたらしい・・・
おそらく1970年前後にヨーロッパにいたので、強烈に当時の空気を吸い込んで、
ベースを練習したんでしょう。そして元々のセンスも良かったのかメキメキとベースの腕を上げていったという。

その後帰国後、1971年のフリーの初来日時にセッションしたのが縁で、
フリーの解散後のポール・コゾフとサイモン・カーク、そしてアメリカ人のラビットとバンドを結成。アルバムを一枚残したのち、再結成フリーに参加。
その後フェイセスにも参加と、当時まだまだ日本がロックで遅れをとっている時期に、
「世界で活躍する日本人ベーシスト」として山内テツの名前は知れ渡ったのである。

そんな彼が1972年に残した初のソロアルバムは、
角田ヒロや大野克夫(そしておそらく「KEN」とクレジットされているのは成田賢)ら
日本のミュージシャンが絶妙なサポートをした名盤。

やはりどこかFREEなどイギリス色が濃いサウンドに仕上がっている。
とは言ってもアンディ・フレイザーがいた時のフリーではなく、勿論後期のフリーである。
後期のフリーがどことなくアーシーかつレイジーなのは、山内テツの力が大きいはず。
そんな後期のフリー、そして後に参加するフェイセスにも通じるダルさみたいなものがある。
(ここではもちろん格好良いと言う意味です。)
ちなみにボーカルは山内さんが連れてきた外国人が歌っている。
インストなども非常にファンキーで、当時の国内のミュージシャンよりも
やはり感覚が先をいっている感じです。

今現在気軽に山内テツのCDが聞くことが出来ない状況は非常に悲しい。
一刻も早くCDの再発を!

でもこのアルバム本当に探していて、
これでこの「ニューロックの夜明け コロンビア編」がコンプリートに!
二度嬉しいです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿