思い出として書く

2020年06月18日 | 日誌
先日、先輩がこの世を去った。
高校の先輩ではあるが、青年部会は僕と同期の54歳だった。
お酒は飲めないが、タバコはヘビースモーカーだった。
ゴルフが好きで、法人会やら何やらでコンペが一緒だと、車に乗せてってもらった。
ゴルフ中でもひっきりなしになる仕事電話に対応していた姿が印象的だった。
「岡本くん今度のゴルフ俺が車を出すから帰りは運転してってくれよ」
最初、行きじゃなく帰りとわざわざ言うお酒を飲まない(飲めない)先輩の、
ユーモアあふれるジョーク思っていたが、ゴルフ場でお酒を飲んでいる
僕を発見し真剣に「お前飲んでんじゃねぇよ!!」と怒っていたので、
ああ、冗談じゃなかったのねと反省し帰りの車中、同じくあまりお酒を嗜まない
同乗のまた違う先輩の仲裁ののち先輩が運転して帰ると言う事もありました。

同じ松江エリアだったので、青年部を卒業しても結構会う先輩だった。
ある区議会議員さんの選挙をお手伝いした時も一緒だった。
ポスターを貼りに行ったり、選挙カーを運転したり法人会もそうだけど、
幽霊会員だった青年部会員だったのに、いつの間にやら上等兵さん追い抜き
ブロック長になったり、ポスター張りのルートを前日、僕は先輩の事務所に
呼び出され、結構真剣にルートを考えたりと、いきなりやる気を発揮して
突き進む先輩に少し驚きを感じていた。案外そういうの好きなんだなと。
前述の通り、お酒を飲まないので真顔で冗談を言う怖さもあった。冗談なのか
冗談じゃないのかその判別に苦しむ人でした。
そして、真顔で「膝カックン」をしてくるのも怖かった。
先輩と同い年の上等兵さんの声かけで、先輩のもとへ売れない歌舞伎役者の
3人で最後の別れに先輩のご自宅へお邪魔した。
正直、年齢が近い人との別れというのに慣れていないので、
今にも起きてきそうに穏やかな顔に違和感というか、生と死の境とは何ぞやと
思ったりもした。
「先輩、来月ゴルフじゃないですか!幹事さんがまた怒りますよ!!」と
声をかけた。
ゴルフのドタキャンも多かった先輩にしては、結構手のこんだ今回のドタキャンに
腹を立てようにも立てられず、ただただ虚しいやるせなさだけが残った。

2ne


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