飄(つむじ風)

純粋な理知をブログに注ぐ。

不思議な少年!! その39

2009-05-18 16:30:00 | 物語

 イエス、ペルシャに渡る!!


 イエス、いよいよペルシャに渡る。と言っても、その事をどうこう詮索して、史実か否かを争うつもりはない。これは、迫真に富んだ物語である。であるから、その内容に心に感ずるものだあれば、幸いなのであって歴史詮議をするつもりは一切ない。


 又ここで、無言兄弟団なる新語が登場する。実は投稿者も深くは知らない。只、想像はしている。しかし、その想像は固有のものであるから、諸氏各位の又、固有の想像にお任せする。敢えて、明らかにしない。追々、想像は膨らむはずである。

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こういう季節記事には無関係>


 マギ僧三人は、聖書にも登場するから、お馴染みである。しかし、再開したとの記述はない。そこが、聖書の聖書たる所以というか、聖書は福音の記録であって、叙事詩ではないからである。再開しても良いではないか。ペルシャに立ち寄ったことがあっても良いではないか。まだ、イエスは齢24である。聖書に登場する間、イエスはどこかに隠れて姿を顕さなかった事はあるまい。


 イエスはその間も、雄々しく生きていたのである。むしろ、後のイエス本来の使命を果たすために、丹精を込めて生きていたという方が自然である。 


 

イエス、ペルシャに渡る。多くの場所で教えまた治僚す。三人のマギ僧ペルセポリス近くで彼を迎える。カスパーとほかの二人ペルセポリスに彼を迎える。七人の教師七日間静坐瞑想す。


 

 

 イエスが帰国の途次、ペルシャに入ったのは二十四歳の時であった。彼は多くの村落、都市、またその附近にしばし足を留めて、教えたりいやしたりした。僧侶と支配階級は彼を歓迎しなかった。それは彼らが下層民に対する仕打ちが、残酷であったことを非難されたからである。


 一般民衆は群をなして彼について来た。時々、主だった連中が思いきって彼を邪魔し、教えたりいやさせないようにした。しかし、イエスは彼らのはげしいおどかしにも屈せず、人々を教えまた病人をいやした。


 

 やがてイエスはぺルセポリスについた。ここはペルシャ歴代王の墳墓のある都、また三人の博士たち、ホル、ルン、メルの都である。博士たちは二十四年前、エルサレムの空に約束の星を見、遙々新生の王をさがそうと西方を指して旅した人々である。彼らはまっさきに、新時代の主としてイエスをあがめ、黄金、乳香、没薬の進物をイエスに捧げたのであった。


 三人の博士たちは、いつも達人の知る方法や、あらかじめイエスがいつペルセポリスに近づいて来るかを知り、身仕度を整えて途中まで彼を迎えに出かけたのである。

 そして彼らが面会するや、日光にも勝る輝かしい光が一同をとりまいた。彼ら四人が途上に立つつ姿を見た人々は、それが変貌した人間と言うよりも神々のようである、と言いふらした。

 今はホルとルンは老人なので、イエスは二人を自分の騎駝に乗せ、メルと一緒に先きに歩いて行った。一同が博士たちの家につくと、人々は喜んでこれを迎えた。イエスは旅行中に経験した身の毛もよだつような物語を語った。ホル、ルン、メルは無言のままこれに耳を傾け、ただ天を仰ぐのみで、心の中で神を讃美した。


 また北方から三人の賢者がペルセポリスに来ていた。それはカスパー、ザラ、メルゾーンの三人であって、そのうちカスパーはマギ国第一の賢者であった。彼らはイエスが到着した時、丁度ホル、ルン、メルの家に来ていた。七日間七人は一言も発しないで、無言兄弟団の密接な交わりをして集会室で瞑想してすわっていた。


 彼らは光明、天啓、力を求めた。来るべき時代の律法と教訓は、世界の達人たちの一切の智恵を必要としたのである。


 


【宝瓶宮福音書:栗原 基訳】

             

             第八部 ペルシャでのイエスの生活と行動 

第三十八章 イエス、ペルシャに渡る。多くの場所で教えまた治僚す。三人のマギ僧ペルセポリス近くで彼を迎える。カスパーとほかの二人ペルセポリスに彼を迎える。七人の教師七日間静坐瞑想す。

1)イエスが帰国の途次、ペルシャに入ったのは二十四歳の時であった。

2)彼は多くの村落、都市、またその附近にしばし足を留めて、教えたりいやしたりした。

3)僧侶と支配階級は彼を歓迎しなかった。それは彼らが下層民に対する仕打ちが、残酷であったことを非難されたからである。

4)一般民衆は群をなして彼について来た。

5)時々、主だった連中が思いきって彼を邪魔し、教えたりいやさせないようにした。しかし、イエスは彼らのはげしいおどかしにも屈せず、人々を教えまた病人をいやした。

6)やがてイエスはぺルセポリスについた。ここはペルシャ歴代王の墳墓のある都、また三人の博士たち、ホル、ルン、メルの都である。

7)博士たちは二十四年前、エルサレムの空に約束の星を見、遙々新生の王をさがそうと西方を指して旅した人々である。

8)彼らはまっさきに、新時代の主としてイエスをあがめ、黄金、乳香、没薬の進物をイエスに捧げたのであった。

9)三人の博士たちは、いつも達人の知る方法や、あらかじめイエスがいつペルセポリスに近づいて来るかを知り、身仕度を整えて途中まで彼を迎えに出かけたのである。

10)そして彼らが面会するや、日光にも勝る輝かしい光が一同をとりまいた。彼ら四人が途上に立つつ姿を見た人々は、それが変貌した人間と言うよりも神々のようである、と言いふらした。

11)今はホルとルンは老人なので、イエスは二人を自分の騎駝に乗せ、メルと一緒に先きに歩いて行った。

12)一同が博士たちの家につくと、人々は喜んでこれを迎えた。イエスは旅行中に経験した身の毛もよだつような物語を語った。ホル、ルン、メルは無言のままこれに耳を傾け、ただ天を仰ぐのみで、心の中で神を讃美した。

13)また北方から三人の賢者がペルセポリスに来ていた。それはカスパー、ザラ、メルゾーンの三人であって、そのうちカスパーはマギ国第一の賢者であった。彼らはイエスが到着した時、丁度ホル、ルン、メルの家に来ていた。

14)七日間七人は一言も発しないで、無言兄弟団の密接な交わりをして集会室で瞑想してすわっていた。

15)彼らは光明、天啓、力を求めた。来るべき時代の律法と教訓は、世界の達人たちの一切の智恵を必要としたのである。

 

【原文:The Aquarian Gospel of Jesus by Levi H. Dowling  

SECTION VIII<o:p></o:p>

CHETH<o:p></o:p>

Life and Works of Jesus in Persia<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

  CHAPTER 38<o:p></o:p>

Jesus crosses Persia. Teaches and heals in many places. Three magian priests meet him as he nears Persepolis. Kaspar and two other Persian masters meet him in Persepolis.
The seven masters sit in silence seven days.
<o:p></o:p>

FOUR-AND-TWENTY years of age was Jesus when he entered Persia on his homeward way.
2) In many a hamlet, town and neighborhood he paused a while and taught and healed.
3) The priests and ruling classes did not welcome him, because he censured them for cruelty to those of low estate.
4) The common people followed him in throngs.
5) At times the chiefs made bold to try to hinder him, forbidding him to teach or heal the sick. But he regarded not their angry threats; he taught, and healed the sick.
6) In time he reached Persepolis, the city where the kings of Persia were entombed; the city of the learned magi, Hor, and Lun, and Mer, the three wise men.
7) Who, four-and-twenty years before, had seen the star of promise rise above Jerusalem, and who had journeyed to the West to find the new-born king;
8) And were the first to honor Jesus as the master of the age, and gave him gifts of gold, gum-thus and myrrh.
9) These magi knew, by ways that masters always know, when Jesus neared Persepolis; and then they girt themselves, and went to meet him on the way.
10) And when they met, a light much brighter than the light of day surrounded them, and men who saw the four stand in the way declared they were transfigured; seeming more like gods than men.
11) Now, Hor and Lun were aged men, and Jesus placed them on his beast to ride into Persepolis; whilst he and Mer led on the way.
12) And when they reached the magi's home they all rejoiced. And Jesus told the thrilling story of his life, and Hor and Lun and Mer spoke not; they only looked to heaven, and in their hearts praised God.
13) Three wise men from the North were in Persepolis; and they were Kaspar, Zara and Melzone; and Kaspar was the wisest master of the Magian land. These three were at the home of Hor and Lun and Mer when Jesus came.
14) For seven days these seven men spoke not; they sat in silence in the council hall in close communion with the Silent Brotherhood.
15) They sought for light, for revelation and for power. The laws and precepts of the coming age required all the wisdom of the masters of the world.
<o:p></o:p>【続く】


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1 コメント

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なぜか集団感染しやすい所で人工インフル感染者が... (じろう)
2009-05-19 04:04:21
なぜか集団感染しやすい所で人工インフル感染者がでていますが、なぜなんでしょうね
この点についてつむじ風様はなにかご存知ですか
考えられるのは集団感染しやすいほうが都合がいいのは分かるのですが、どうやって狙い撃ちしたのでしょう、学校などに進入し生物兵器ウィルスを撒いたのでしょうか、とにかく不思議ですね
このまま人工インフルエンザで経済危機を起こされる事が考えれます。
こないだまでは景気が回復してきたなどと楽観論が支配していましたが、実体経済は日に日に悪くなるのに、株価は上昇していたのは他にも理由があると思われますが、全ては人工インフルのせいにする為の伏線だと考えられます。
過剰なまでの人工インフル報道には経済危機を誘発させるのが狙いなのでしょうそして人工インフルエンザに金融危機の責任を押し付けるのではと感じています。
この報道の裏にはもう1点意味があると考えられ、作為パンデミックを自然現象と思わせるようにしていると考えられます。
またベンジャミンさんが、読売CIA局たかじんの番組に出ていたのは人口インフル説を笑い話にし、民衆を騙すプロパガンダでしょう。
ああやってみんなで馬鹿にして笑えば、なにも疑いのない方達は騙されて信じてしまいますのでそれが狙いです。
その読売CIA局が気になる予防対策を報道していました。
「密室内や人が多い所でマスクをしてください。」
その後にアナウンサーが「外ではマスクをはずしていただいても結構です。」
こんな事を言ってますので、外では必ずマスクをしといたほうがいいのでしょう
つむじ風様や皆様も人口インフルに気をつけてください。

<返事>
じろう 様
いつもコメント有り難うございます。

 返事が、公開よりも後になりました。風邪は、昔から、健康のための休養期間と考えて、差し支えないでしょう。恐るるに足りません。タミフルなど、必要ない。よっぽど危険です。ひいた時はその時です。只、そっとしておいて欲しいのです。今は、それが出来ないので、極力気をつけなければなりません。飄平
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