飄(つむじ風)

純粋な理知をブログに注ぐ。

いやはや、痛快極まる久々の政界展望!!

2011-09-01 21:19:30 | 小沢 一郎

海江田経産相代表選落選には、
驚かないが、
野田民主党新代表は、化けるかも知れない!?
何のことはない、
権力を握ったら、誰でも豹変する!!


 愚かにも、菅はスッカラカンだから、やることなすこと現実を遊離して、自滅したが、野田新代表はそこまで愚かでないかも知れない。現実とは何か? 小沢一郎の力量を認識することである。

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 豹変することは、悪いことばかりではない。君子豹変という言葉もある。野田新代表が君子かどうかは判らないが、少なくとも時代は変わりつつある。対米一辺倒で行くはずがない。米国は退潮している。これは決定的だ。


 原子力発電も同じだ。放射能垂れ流しの状況を捨て置いて、出来るものか。


 官僚主導は、必ず破綻する。既に破綻は透け見えている。国家が衰亡に向かう時、官僚といえどもその寄生虫で何時までも続く訳がない。革命であれ、何であれ最終的にはどこでも刷新されてきた。


 寄生する宿主が衰亡して、寄生虫が繁栄できるわけなどないのだ。自己矛盾に陥る。自然は共生しか許さない。


 愚かにも、政権交代の実権実力者を排斥して、己の政権維持が出来ると考える方が、了見不足と言うべきだ。少しでも賢明であれば、その現実を直視するだろう。

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 菅はその点、スッカラカンであったのだ。出来ないことは、出来ない。小沢無くして、民主党は政権交代出来なかった。これは自明である。大連立ありきで、安泰はない。女房を捨てて、愛人に現を抜かしても、最終的には両方に捨てられる愚かな男に似ている。


 一家の主に収まった人間は、それ位の事は認識するだろう。それほど馬鹿ではあるまい。極上の人間とは言えないまでも、野田はそれ位の認識は持っているかも知れない。


 菅はスッカラカン(菅)であったのだ。

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 だから、本人はどうだか知らないが、惨めな退陣を迫られたのではないか。かろうじて数ヶ月の命運を保ったが、結局は全てに捨てられた。女房に指揮されるようでは、男ではない。


 男と女を差別するつもりは毛頭ないが、男は男らしく、女は女らしくあれ、というのは天地の理である。これは差別ではなく、特質であり、特質が際立つから美が生まれる。


 男らしくない男を女が好むか? 女らしくない女を男は好まない。それと同じで、リーダーは、リーダーらしくあらねばならない。主(あるじ)は主らしくあらねばならない。良き主は、力と知恵と人望のある家来を珍重する。


 それは、リーダーの力を最大限にレバレッジ効かす当然の極意であることは、昔も今も変わらない。


 はたして、野田新代表はそれ位のことは理解しているだろうか? その為に、豹変することは当然至極である。

 


【転載開始】

小沢一郎の覚悟に野田がひるんだ…「小沢一郎 1票」の重み

”輿石東幹事長”人事が波紋を呼んでいる。
「党内融和」、「挙党一致」・「小沢派取り込み」。
どれも一端の説明にはなっている。
しかし最大の理由は、野田がそこまで恐怖を感じていたからに他ならない。

6月2日の菅直人不信任騒動では小沢派敗北かと思われた。
小沢一郎の求心力は弱まっていくものと思われた。
しかしその後の小沢一郎の動きは、ますます求心力を高めていく方向にあった。

今回の代表選挙では自分の一票しか持たない海江田万里に第一回投票で143票を取らせた。
鳩山グループの票を除いても100票は優に超える。
決選投票では177票を取らせたのである。

これに党員資格停止中の九人、離党させられている、石川議員、松木けんこう議員がいる。
小沢一郎の求心力は衰えるどころではない。

「菅でなければだれでもいい」と小沢はいっていたが、それはこの自信からの言葉であったのだ。
海江田担ぎも、小沢一郎の狙いは、求心力の維持・強化にあったのだ。
その意味では小沢一郎は決して負けたのではない。
玉が悪すぎたが……。
それでもこの票数は驚異である。
野田にとっては、”脅威”である。

小沢氏が3グループを統合 会長就任へ 結束強化急ぐ (産経ニュース 2011.8.30 )
 民主党の小沢一郎元代表は30日午前、衆院議員会館内で小沢グループの幹部約30人を集めた会合を開き、衆参で3つに分かれているグループを統合することを決めた。近く発足する新グループは100人を超える規模の勢力となり、小沢氏が会長に就く見通しだ。
(中略)
小 沢グループは衆院当選1回生でつくる「北辰会」(約50人)、衆院の当選2~4回生でつくる「一新会」(約40人)、参院小沢系(約20人)に分かれてお り、連携不足が指摘された。会合には3グループに属さない原口一博前総務相、山岡賢次副代表、山田正彦元農水相も出席した。

原口もいよいよ覚悟をきめたようだ。
鳩山に騙されて男を下げたが、それでも騙すよりは騙される方がいい。
いい勉強になったろう。

小沢のこの動きは、来年9月の代表戦に備えただけのものではない。
離党の構えである。

野田の人事次第では、離党するという決意の表れである。
ちょっと前には、小沢が結党資金の調達に動いているという話しも流れたりした。
1月1日が政党助成金の配分基準日である。
政党助成金は議員数による配分と、政党得票数割合による配分がある。
100人の政党でいくらになるかは分からないが、小沢の背中を押すには十分な額になりそうだ。
ちなみに民主党が2010年に受け取った額は173億円である。

野田にしてみれば、総理になったとたんに100人以上の議員に出て行かれるという恐怖を抱えたことになる。
100人規模の野党がいきなり出現するのである。
自民党の西田昌司ひとりでももてあましている民主党には、国会乗り切りなど不可能である。

とりあえずは一週間程度の臨時国会でお茶を濁すかもしれない。
所信表明演説、代表質問ぐらいはこなさなければなるまい。

一旦臨時国会を閉じたとしても、第3次補正予算は早々に成立させなければならない。
本格的な臨時国会の召集は不可避である。
小沢を敵に回しては3次補正の成立どころか、臨時国会さえ乗り切れない。

9月26日の小沢秘書3人の判決も見極めたい。
年内離党も押さえたい。
そこで窮余の一策が”輿石幹事長”であろう。

もし野田が長期政権を目指すのなら、そっくり乗り換える手もある。
仙谷・前原・菅・岡田から小沢・鳩山への乗り換えである。
170票に自分の40票、そして総理の権力にすり寄ってくる50~100票があれば主導権は維持できる。
仙谷一派の基礎票など、権力の座から離れればいくらもない。

もちろん大連立が成立すれば、小沢の力は不要になる。
野田に、仙谷一派、小沢グループ、自民党を手玉に取る力があれば意外と安定政権になってしまうかもしれない。
野田にはそれだけの能力はない、とは思うが……。
胆力と能力がなければ、三つの勢力の間で右往左往しておしまいということになる。

小沢一郎のつなぎ止めこそ、輿石幹事長人事の狙いであろう。
たとえ、反主流であってもいい。
民主党内に小沢グループをとどめておかなければならないのだ。
野党・小沢新党は、野田にとっては悪夢である。

衆議院首班指名選挙の開票結果発表で、「小沢一郎 1票」という発表に期せずしてどよめきが起こった。
決して「1票」に対する嘲笑ではない。
「海江田万里 1票」にもどよめきが起こった。
続いて「横粂 1票」には爆笑が起こった。

「小沢一郎 1票」に対するどよめきの意味はなんだったのだろうか?
「小沢一郎」と書きたくても書けなかった180人からの議員の胸にぐさりと突き刺さる1票であったろう。
「1票」の後ろに180人の存在を感じ取った議員もいたことだろう。
投票の主は石川ともひろ議員だという。
納得の一票である。
「海江田万里」への1票は松木けんこう議員だという。
こちらはこちらで納得できる1票である。
「横粂」への1票も筋は通っている。
自分以外総理適任者はいないという信念ではあろうが、爆笑も仕方なかろう。【転載終了】