知人から、テレビで「伊予の早曲がり」をやっていたことを聞きました。「伊予の早曲がり」とは、交差点で信号が変わったとたん、直進車よりも先に右折するというものです。本来は、直進優先なのですが、ややフライング気味に右折するので横断歩道を渡っている歩行者や自転車との事故も多いという危険な運転です。話を聞いて教えられたのは、番組の終わりの方で専門家が県民性について考察している部分についてです。すなわち、愛媛の人は穏やかな人が多いため、その反動として、車内という人から見られにくい空間に入ったとき、人が変わってせっかちになってしまうのではないか、ということだそうです。
それを聞いて、私が思いついたのが、但馬では脇道やスーパーの駐車場から、大通りに向かって無理矢理に割り込んで来るという「但馬の早割り込み」(笑)という危険運転についてです。「但馬の早割り込み」という言葉は、私が勝手につけたのですが、先の専門家の考察をヒントにすると、但馬の人は忍耐強く、普段から落ち着いている人が多いため、その反動として、車内という人から見られにくい空間に入ったとき、先頭に出たいという気持ちになってしまうのではないかと思いました。
「但馬の早割り込み」は、危険ですのでホントやめて欲しいと思っていますが、但馬の人の忍耐強い一面からそのようになってしまっているのかと思うと、何となく許せるかなとも思えたりします。但し、後続車にブレーキを踏ませるような割り込み運転は何より危険ですし、交通の流れも乱してしまいます。更に、割り込んだ車が往々にしてゆっくりと走る場合も多いような気がします。急な割り込みをして後続車にブレーキを踏ませ、自分はゆっくりとマイペースで走ることが「自己中心的」な振る舞いに受け取られ、後続車にいらぬストレスをかけている、そういう配慮は自動車に乗っていない時にはできる筈だと思うのですが・・・。
「但馬の早割り込み」については、私は最初は高齢の故に判断が鈍っているためではないかと思っていましたが、どうも若い人でも同様な運転が多いので、やはり但馬地域の気質に関係しているのではないかという考察が当てはまるのかも知れないと思いましす、勉強になりました。一方で、冷静に考えてみれば危険な「但馬の早割り込み」をしなくても、但馬はそれほど交通量が多くありませんので何の問題もありません。やっぱり、高齢化にあって一つ間違えば事故につながる危険な「但馬の早割り込み」に命をかける必要などないと思います。