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融通無碍 翼を休めてみませんか

新温泉町浜坂にある日本キリスト教団浜坂教会の
牧師日記

子どもの日

2019年05月07日 | 日記

 5日(日)は、子どもの日でした。子どもの日は、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことが趣旨なのだそうです。丁度、5日が日曜礼拝にあたるため、子どもの日にちなんだお話とか、子どもの祝福とかを行っている教会もあるのではないかと思いますが、浜坂教会では、何も特別なことはしませんでした。

 子どもの祝福を願わない人など、誰もいないと思います。心の傷や痛みのために、子どもを好きになれない人もいるかも知れません。けれども、誰もが子どもだったのですから、心底子どもを憎んでいる人などいないでしょう。ですから、家庭でも、教会でも、地域でも、子どもの日に素直に祝福式などを行っても構わないのではないかと思います。

 一方で、子どもを祝福する大人が、同時に子どもが生きる未来を悪いものにし、借金をどんどん未来の子どもたちに背負わせ、自分だけが楽しもうとしている最悪の現実があります。例えば、原子力発電所を利権を生む装置として作り、甘い汁を吸いたいために、何万年も厳重管理し続けなければ放射性物質が漏れ出して地球を汚染するという心配がある使用済み核燃料というものを作り続けています。よく考えてみれば、おかしいということが分かるというものではないでしょうか。

 そのようなことを考えると、大人として何だか恥ずかしくて、欺瞞に感じて、手を置くとか、何だか儀式張った子どもの祝福などができませんでした。子どもに向かって堂々と胸を張って生きることができないような大人が、どうして子どもを祝福することができるのかと思います。

 


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