「別冊宝島」の本は,たまに購入する。
黒幕関係や,日本のタブーなんかを扱ったモノでござるね。
事件や事故が好きなのでは勿論ないでござるよ。
事件や事故の中には,その時代特有の臭いがある。
『昭和・平成の「迷宮」を読み解く 日本の「未解決事件」100』
でござるよ。
1913年の「吉田石松巌窟王事件」にはじまり,
2009年の島根・女子大生死体遺棄事件までを扱っている。
青酸コーラ無差別殺人事件,
ロス疑惑,ホテルニュージャパン火災事件,
グリコ・森永事件などは,今でも記憶にある。
さっきも述べたように,
事件・事故が好きなのではない。
時代の臭いでござる。
戦争,占領下,差別意識,拷問による自白,思想,
労働闘争,正治,黒幕,カネ,精神の衰弱,
規範意識の欠如・・・
様々な日本が抱えた問題が,
ここに潜んでいるように思われる。
もしかしたら,冤罪での死刑もあったのでは?
冤罪で何十年も捕らえられた方々の思い,
真犯人の姿
それから遺族と被害に遭われた方の思い・・・。
それらが未解決のままなのでござる。
もちろん,刑の執行をもって,解決という簡単な構図ではないにせよ,
犯人が見付からないと云うのは,
実に歯がゆいところではないだろうか。
思いは複雑でござるが,
これらの事件は,知っておくべきことでござろう。
学んでおくべきことでござろう。
そういう思いがする。