負けない MCTDとの気ままな日々

MCTD、シェーグレン症候群である大学生の気ままな毎日をリポートします。

研究室に入りたての人のメンタル維持講座

2024-02-08 07:53:00 | 大学生向け
そろそろ新B4が事前学習を始めている頃ですね。おはようございます。

ところで皆さんは研究者にとって一番大事かつ難しいことはなんだと思っていますか?

論文を書くこと?
良いデータを出すこと?
賞を取ること?
学会発表?

違います。

研究者にとって一番大事かつ難しいことは「心の健康を保ちながら研究を続けること」です。体験者としてもこれは確かです。

体は健康じゃなくても最悪なんとかなるんですが(場所は選ぶが)、心はマジで壊すと本当にだめです。実際、研究者がうつや不安障害になるリスクは一般人の2.5倍という話もあります。初めてこの話を聞いた時はステロイド服用者のうつ発症率が一般人より断然高いという話を思い出して、リスク倍増かと思いました。そしてまあ、実際、多い。(学会会場のトイレで睡眠薬の包みが1シート落ちていたこともあった。ODでないといいのだが)

で、今まで無事に私はやってきたのですが、そのコツを教えておきます。

・真面目になりすぎない
これはまあなりたくてもなれなくて、最初は短所だと思っていたんですが、今ではいいかと思っています。研究者、真面目な人が多いんですよ。完璧に仕事こなす人。私はどうしても完璧な仕事なんて無理です。企画セッションの企画書の年号を間違えて送る人間だしな。なので真面目になるのはやめましょう。

・自分の能力を過信しない、すぐ人に訊く
そして研究者、頭のいい人が多いです。話してて絶対頭いいなってわかるような人たち。私はその業界ではカスなので、卒研の段階(の前か。単位落とした時)に自分の頭を過信するのをやめました。後、みんな自分でめっちゃ調べますよね。私はもちろん調べますが、カスなので頭をもう一つ欲しがってすぐ人に尋ねます。まあ三日考えて無理なことはおそらく自分の頭では無理なので他人に相談するんだぞ。

・ヤバいやつ、研究室、大学からは逃げる。距離を置く
で、アカデミアキャリアはあんまり売り手市場でない業界もあるので、一つの場所に「いなければならない」と思いがちです。(特に真面目な人)もし今思い詰めている人がいたら思い出してほしい。こいつは4回研究室を変わり、1回は大学も変えているけどなんとかなってるということを。
後ラボ内の人間関係が腐ってるとこれまたストレスがかかります。ストレスな人からは距離を置きましょう。

・短距離走を繰り返す
研究は長距離走、なんていう人がいますが、いきなりB4から3年間の長距離走をするのはやめましょう。心も筋肉と同じで緩やかに鍛えるからこそ、丈夫になります。初めは「1週間休まずいく」「研究室の仕事を一個こなした」からはじめ、少しずつ負荷のかかることにトライするべきです。いきなりゴールが見えないものを追いかけると途中で行き詰まります。大丈夫、気がついたら見えるようになっています。そして、気がついたらたくさん走れるようになっています。

・休む時を間違えない
特に最初は学習法も違うのでかなりストレスです。初めは土日をきっちり休みましょう。土日出てくるようになったら、尚更メンタルの状態は気をつけます。(相対的に休めなくなるので)まあ、研究が好きになるまでは出てこない方が、いいと思いますね。時間がないからとかいう理由で休みや趣味の時間を削るのは、あまりお勧めしません。ちなみに研究が好きになったら土日も出てきたくなりますが、この場合も「なんか世界の色が薄い」とか「気が乗らない」とかいうときは休みましょう。大体追い詰められています。
平日も可能なら(ブラックでなければ可能です)研究関係のメールに返信しない時間を持つなど、可能な範囲で研究を休む時間が持てるよう工夫しましょう。

私は今のところメンタルの座礁は経験せず、(身体の座礁や研究費上の座礁はあったが)きていますがそれでもメンタル維持のためにかなり気を配っています。これは私がステロイドによる抑うつを経験したからこその注意ではありますが、多くの人にとって重要なはずです。特にB4諸君でアカデミアに行きたい君たちは、シンプルに1年間の期間を頑張って乗り越えてほしいですね。この1年が研究者人生の滑り出しの中で一番厳しいかもしれん。
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