さて、先週は金曜ロードショーがタイタニックをやったので沸きました。10年ぶりくらいになりますが、DVDで見ました。
今日からしばらく、「エンジニアとして、医学的に見て、タイタニックを考察してください」と後輩から依頼がありましたので調べていきます。
医学的、工学的にタイタニックが興味深い点は大きく分けて2点です。
沈没後の乗員の死因、ジャックの死因
ジャックは生き残れた説
後者は広くネットでも騒がれ、さまざまな検証がされていますが結局「ジャックはあそこで死ななければならなかった」という監督の一言で何となく収まっています。さらに、改めてタイタニックを見ると、心理面、安全管理面でもかなり繊細な描写がされており、正直鬼滅の刃に興行収入抜かれたのが残念です。あれは誰が何と言おうと至高の映画。特にCEを目指す人はあれを見て安全策を怠ることがいかに危険か学んだらいい。
さて今日は「ジャック生き残れた説」の検証です。
ドアの面積ですが、まあまあ豪華そうなドアでそこそこ面積がありそうに見えました。ドアの厚みは一般的にそんなに厚いものではありませんけど、装飾がありますので5センチくらいの厚みだと仮定しましょうか。木材でできている(と思う)し、海水自体の浮力も高いので、ドアが全て残っていれば計算上、浮力としては問題がなかったのではないか、と考えます。
実際このドアはほぼ全て残っているようでしたので、どんなに真鍮製の重いとってがついていたからって、それが浮力を減少させるようには思えない。しかしながらジャックが200キロを越す巨漢であれば、確かに乗るのは諦めなければならない。でもそうは見えません。
ではなぜ、ああなる必要があったかというところに次は医学的な考察を入れてみましょう。あの時すでにローズは船内を何度も走り回っていました。それは捕らえられたジャックを探す為です。きっとローズは高貴な生まれですから普段そのようなアクティブな行動をしたことがなく、かなり疲労していたと考えられます。他方、ジャックは普段から動き回っていて体力が有った。疲れた状態で何時間も冷たい海に浸かっていては、命はなかったのではないでしょうか。ジャックは幼い頃氷の張った湖に転落した経験からもおそらく本能的にそれを理解していたし、そしてまた一度乗ったボートを捨ててまで助けにきたローズに感謝もしていた。だからあの行動だったのではないでしょうか。
とある検証番組ではローズの救命胴衣をドアに括り付ければ2人ともドアに乗れた、という話もあったようですが、多分そうしなかったのはローズの疲労を見込んでのこと。あと、冷たい水の中で括り付けるのに失敗して救命胴衣がなくなったら、結果的に2人とも亡くなっていたと考えられます。だから、あの決断はベストではなかったかもしれないけど、ベターだったとは思うのです。
次回はジャックの死因と、他の皆さんの死因です。ちょうどタガメさんから「ジャックが沈んだのは手錠がはまっていたからか」というご質問もいただきましたので併せて解説します。
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