狛犬と石仏と

神社・仏閣に狛犬と石仏を訪ねて 時には花を愛でての山歩きも

デジカメ片手に気楽にのんびり 足の向くまま気の向くまま

スサノウ神社の狛犬(東京・南千住)

2007-05-30 | Weblog
スサノウ神社はその名のとおり 出雲系スサノウ一族の神社 素盞雄大神を祀る 
当社の創建、あるいは創建のきっかけとなった神託は平安時代の795年と伝えられる
6月第1週が祭礼と聞くが大変な混雑との予想なのでそれを回避して この日5月29日に参拝する 




台座には 狛犬のレリーフが 施されている これも丁寧な彫りだ      安産、子育ての絵馬が・・・・



狛犬は 四対 それぞれほど良い 大きさで 各々出来は悪くない

獅子山の上に 迫力満点の狛犬が 江戸時代中期の物と思われるが・・・・・。



文化5年(1808)6月吉日 建立 これもまた凄い出来だ



宝暦10年(1760)1月 建立 はじめタイプ 





狛犬の姿も愛らしいが 如意輪観音と三猿 中々見かけないものだ まして狛犬が鎮座しているのは初めて見る

閼伽流山の石仏

2007-05-13 | Weblog
信州・佐久 史跡、石仏の多いまちだ 中で心引かれたのが 市の北東部に位置する閼伽流山明泉寺 
その裏山の中腹に鎮座する 石仏郡だ
ここを訪れるには 車を利用しない限り 一日 2本のバスを利用する以外に足の便は無い
やむを得ず 何社かの神社を経て 延々歩いて行くことに
途中までは それなりに神社参拝を楽しんだのだが どこをどう間違えたか ようようにたどり着いた ところが 行き止まり 
どうやら砕石現場へ通うトラック道を歩いてきたらしい
ここからの経緯については ミクシィに詳述したので 重複を避けるが
地元の方の親切で 車で送られ なんとか辿りついた次第だ。



その1 【閼伽流山(あかるさん)の石仏】

鬱蒼とした樹林の中 登り20分と案内にはあるが ここへ来るまでに相当のエネルギーを消耗した身にはこたえる
それでも ところどころに 配置された石仏に励まされ お堂らしきところに
百体観音、千体観音と称しているが勿論それほど多くは無い
観音の美しさよりも仏道修行の霊山としての 雰囲気に魅かれた思いがする。


 









その2 【大閼伽流山の石仏】


のどかな 山里をのんびりと歩く 閼伽流山明泉寺から 30分ほどと言うが 普通に歩いてももっと かかりそう
私は 前日 そちらの方は見ているので 佐久の市内から直接、徒歩で

畑の中にひかれた 参道を登りつめたところに 観音堂が その廻りの断崖に 等身大のものも含め大小 
さまざまな石仏郡が安置されている
面白さで言えば 明泉寺裏山 のものよりこちらの方が楽しめる。
  
 




修那羅山の石仏

2007-05-12 | Weblog
とてつもない石仏の宝の山があったものだ 修那羅山(しょならさん)安宮神社

ここには 700とも800とも言われる 石仏が眠るが如く 静かに たたずんでいた
(神社絵図には 摂末社として 石神像、石仏、木像が1128社 鎮座とある)

深い山の中 神秘さを漂わせた 霊山の雰囲気に 身が引き締まる思いだ。
開祖・修那羅大天武命の神徳により大願を成就した信者により奉納鎮座されたものと言うが その祭神 は雑多で 
農耕に関するもの、子育てから金神、鬼神、道祖神、千手観音から猫神まで
 
今でもその あらたかな霊験を仰ぎに 参拝者が多数訪れると言うが
一、観光者の私は 宗教心を離れ ただただ その飾らない美しさのみを堪能する。

石仏の一つ一つを 見て廻ると そのどれもが素朴な中に力強さを持っていて カメラ撮影を忘れ しば見入ってしまった。
その全てを 記録に残し持ち帰りたいが そうも行かず勝手に好みに任せ撮りまわるも 気がついたら 優に100回以上
シャッターボタンを押していた。





       









 





 


信濃の国の 狛犬のようなもの

2007-05-11 | Weblog
石仏を観るための旅で 狛犬については 全くの調査不足
それでも何社か神社を廻るのだから いくつかは お目に掛かれると思ったのだがたまたまか 名作には出会えなかった。
そんな訳で果たして狛犬か?と思われるようなものも含めて いくつかを御覧戴くことに。

土地の慣習なのか端午の節句を過ぎたと言うのに 鯉の吹き流しが
家庭で御用済みの鯉幟が寄贈されこうして飾られると言う 悪くない風習だ
対岸の 一見、京都・清水寺を思わせる建物は風情ある稲荷社 その名も 鼻顔稲荷神社 この名前も悪くない 
 

 

ここに 狛犬が 勿論、主役はオキツネ様だが 脇役ながら 出来は悪くない
建立の年月・石工は見落とした《失態だ!》







石仏ファンの中では 名高い修那羅山(しょならさん)安宮神社 拝殿裏 祠前に 狛犬が
猫のようでもあるが 神社絵図には狛犬とある ちなみに 猫神の石仏があり印象的だ(後日アップ予定)

 





これ又、石仏を求めて訪ねた 閼伽流山(あかるさん)明泉寺
参道階段 上に 狛犬が 建立年等 不明ながら恐らく近年のものか
但し、私はこんな格好の狛犬は好みだ







全くの蛇足ではあるがJR上田駅前広場の 石獅子を・・・・。
友好都市の中国 寧波市からの贈答品 だそうだ 真田一族の街にはイメージが合わない気が。するのだが


桃の郷の石仏

2007-05-10 | Weblog
長野県のほぼ中央 筑北村、四阿屋山をはじめ、岩殿山、冠着山に囲まれたこの地は 今、桃の花が美しい
但し、桃の花を愛でに東京方面からここを訪れる人は少ないだろう。
僅かに石仏愛好家が ここと上田市の境、修那羅山安宮神社に眠る800体の石仏を観るための 
根拠地として訪れるのみか

私も 同様に修那羅峠を目指したのであるが 五月の連休最終日の日曜日 一日中小ぬか雨とでも言うのだろうか 
断続的に降る雨に 峠越えをあきらめ 宿に荷を預けると かさをさして 里に点在する石仏を観て廻ることに

一帯は処々に石仏が それも安曇野あたりのように 観光化されたものではなく 土地にすっかり土着し 苔むした 
素朴であり その面管理されないありのままの石仏に出会うことが出来た

へそ曲がりの石仏ファンの私にはなんとも嬉しい限り

雨に濡れひっそりと 畦道に、草むらに 杉木立の中にたたずむ 小さな石仏は ただただ 愛らいい としか表現できない

予定外であるが この日の雨に 感謝しつつ 明日の天気回復を待つことになった。

一番下、三十四観音が 彫りこまれた 美しいものであるが 
雑草と木立の中、人知れず建っていた 幸運にも発見できた僥倖にも感謝。