狛犬と石仏と

神社・仏閣に狛犬と石仏を訪ねて 時には花を愛でての山歩きも

デジカメ片手に気楽にのんびり 足の向くまま気の向くまま

東京の石仏と今日の狛犬 板橋にて/2

2008-09-30 | Weblog
草花と石仏を 一つのコマに撮り込めないものかと 歩いているも中々そんなうまい具合にはいかない
こんな時 他所からススキだとかコスモスを取ってきて小道具として使うことを薦める写真家も居るのだが 
私の好みではない
そうこうするうちに ぐずついた天候続き 止むを得ず数日前の撮り貯め品でご容赦願うことに

練馬区・円明院 この辺り五月頃に訪れると 新緑とつつじの花で素晴らしいとの紹介記事があるのだが
生憎この季節 目立った花も無ければ紅葉にも雪景色にも程遠い ただ 素顔の石仏を観るのみ

《すっぴんでベッピン》そんなキャッチコピーを見たことがあるが 何の背景も化粧も無い無垢の石仏は
ただそれだけで 美しく魅力的である との信念を持っているのだが いかがだろうか
季節はずれの 訪問のひがみだろうか

道中で見た曼珠沙華 燃える様な赤ではなく オレンジ色は 変種か突然変異か
その方面の知識 皆無の私である
こんなのを背景に石仏が撮れたらと期待したのだが・・・・・。



門前に並ぶ石仏たち 拝むだけで疣が取れると伝えられる地蔵も
年代不詳ながら 総じて古いものばかり 
供養塔には享保年代との記載もあるから江戸期のものが集められているようだ
法要があるようなので 寺院内部の拝観は遠慮した。







ここまで来たので 城北公園に立ち寄り 近くの御嶽神社の狛犬と久しぶりの対面
(上)先代オオカミは檻のような小屋の中に 嘉永7年・1854年 稚拙ながら素朴さが嬉しい
(中)末社 小さいながら愛らしい江戸・尾立て 昭和35年建立
(下)神社入り口 神使のオオカミ 近年(昭和)の作 恐ろしげな顔だ







東京の石仏 板橋にて

2008-09-11 | Weblog
東京の城北・板橋 安養院を訪ねる  いくつもの趣のある石仏に出合ったのだが 
どうにもこの石仏が気になって とりあえず今回はこれだけの 紹介でご勘弁願うことにする


のっけから 巨大な石仏の顔写真だが実物は 墓苑に続く道に置かれた40センチほどの小さな座像
素通りすれば良かったのだが これなんだろう 馬頭観音? 怒髪天をつくさまは馬頭明王か 
そう考えるのが妥当だし 足を組んだ姿からもおそらく間違いなかろうが・・ ・・。

本(写真)で見るばかりで実際に拝んだことの無い 降三世明王では無かろうかかとの思いが頭をよぎる 
髪を逆立て 人間の根本的な煩悩である 貪欲・怒り・愚痴を降伏するという 
今の俺の心境には これこそふさわしい との思いでしばし座りこんで眺め、物思いにふける

石仏のことゆえ まして落剥が激しい 更にはあまりにも一般的では無い石仏
おそらく 馬頭であろうと思いつつも 空想や創造の世界に遊ぶ これこそ 石仏行脚の楽しみだ
勝手に降三世明王だよこりゃと、自分にだけ決め込む


                   全身像と       同寺にあった 馬頭観音像 こちらは穏やかな憤怒のお顔




近年、建立された 多宝塔は 木の香もするようで清々しい

虫干しの最中です 内部を見る機会は めったに無いものですから ご覧になりませんか お寺の方の薦めに喜んで従い
見せてもらう おそらく写真までの許可は無かったのだろうが 持ち前の図々しさで・・・・・。

     正面と、時計方向に               横          後            横


東京の石仏と狛犬の行脚は しばらく 城北方面が続きそうです お付き合い いただければ幸いです


浅草の狛犬

2008-09-05 | Weblog
諸般の事情から 一遍の暑中見舞いだけで 永い夏休みを頂戴 気がつけば朝晩には秋の風が・・・・。
その間に ご訪問いただいた諸兄には 深くお詫び申し上げます
 

復活は 浅草三社様へ 浅草寺、浅草神社周辺の狛犬を見て廻る
お馴染みところで珍しくも無いが その点はご容赦願いたい
 
 
いつ見ても 立派な参道の狛犬 天保7年 山川町大工虎五郎奉納とある
圧倒的な迫力に 拝殿前の昭和の狛犬は 貫禄負



片隅の廃材置き場とおぼしき所に 捨て置かれた狛犬 それかあらぬか 憤怒を含んだ顔立ち
こんな所におくのは惜しい様な「江戸はじめ」先代狛犬か  



浅草寺・大黒天前に小さな「江戸はじめ」が 正面を向いた変則スタイルで
延宝3年 1675年だからかなり古い 惜しくも銘は無い 




五重の塔横に 大陸からの渡来と思われる石獅子が 迫力のある顔で 睨んでいる


弁天堂に 昭和の狛犬が一対


秋風と共に 狛犬と石仏の行脚の意欲がふつふつと沸いてきたので お目にかかる機会も増えるかと思います
今後とものご訪問を御願い申し上げます。