狛犬と石仏と

神社・仏閣に狛犬と石仏を訪ねて 時には花を愛でての山歩きも

デジカメ片手に気楽にのんびり 足の向くまま気の向くまま

鎮静剤

2015-08-29 | Weblog

      小さなトラブルに出会う
      どんなと言って いうほどのことではないし 言いたくもないが
      心を波立てたまま 今日の午後を過ごしたくない 幸い予定時間には余裕がある

      見知らぬ寺だが  寄り道をして 心を鎮めることにする

      小雨に濡れ ひっそりとたたずむ 石仏たちを見る

 

 

 

              些細なことに腹を立てるなと、ささやきかけてくれる
       落ち着いて考えてみれば 怒るほどのことじゃなかったと 穏やかな気分にもなる

       おかげで 以前から楽しみにしていた 能楽『道成寺』が心静かに 堪能できた

       万人向けとまでは言わないが 石仏は鎮静剤として今やわが身にとっては欠かせない

                       8月29日 小雨の千駄ヶ谷  瑞円寺 で

 

 

       
     


慈母観音

2015-08-23 | Weblog

         赤子を抱いて端座する 慈母観音を見る(吉祥寺・月窓寺で)

       

       わが 娘とその子等(孫)が思い浮かぶ
       我が家に来ては 「じいちゃんと」意味もなく呼んでは はにかんでみたり
       無邪気に遊び 兄は兄なりに 妹は妹なりに 慕ってくれる

       娘と孫たち  この 平凡でささやかな幸福
       いつまでも続けと 願い、信じている

       表通りには 大勢の若者たちの シュプレヒコールが
       思うばかりで 行動を起こさない 爺さんの背中を押すように
       じれったそうに 通り過ぎていく

                8月23日 吉祥寺の昼下がり

 


一口坂 太田姫神社

2015-08-19 | Weblog
     
     《いもあらいざか おおたひめじんじゃ》・・・・と、読む 
     そのひびきに 何となく『江戸時代』を感じて立ち寄ってみる
     
     その名の由来やら縁起などの蘊蓄は この暑いさなかだ 省略しよう
     それにしても なんとも難解な読み方だ
 
     そして 気になるのは 狛犬の寂れようだ
 
     付近は 都心のマンモス大学の巨大な校舎が林立するところの片隅
     学問の府は この文化遺産!を大切にする心は ないのだろうかと、
     場違いな義憤?を感じた次第
 
 
                   暑さから カメラ散歩の気力が失せ 在庫品で御容赦を(8月11日寫す)

神田・神保町 を 歩く

2015-08-12 | Weblog

    久しぶりに ほんとに久しぶりに 神田の街を歩く

    水道橋駅で降り 所用を済ませた後 駿河台方面に そして神保町へ


    古書店街を歩き廻った 若く貧乏だった あの頃


    浮世絵を商う店が 当時あった 今はどうだろう 探し当てられなかった
    お金がないから 今は手が出せないけど 見せてくださいというと
   「みんな最初はそうだよ 遠慮はいらないよ」と言っては 
    後は黙っていつまでも見せてくれた おかみさん

    好きな作家の 本を見つけては 家まで待ちきれずに 喫茶店でむさぼり読んだ

    山登りを始めたころ 安い登山用品を 買い集めたのもこの街だ

    あれこれ 想い出が どっと私を覆い包む

    結局、新書と写真集を一冊ずつ 買っただけで 今回も喫茶店に潜り込んだ

    夕暮れの神田の町には 薄らいだとはいえ昔の懐かしいにおいが 少しだけ残っていた

 

                       8月11日 暑さを忘れて

    

    

    

 

 

 


三国山 軍刀利神社

2015-08-05 | Weblog


       
       さんごくさん ぐんだりじんじゃ と、読む
             笹尾根 奥多摩・三頭山から始まり 陣馬山あたりまでの1000㍍前後の山の連なり
      その一つ 三國山  山頂近くで 一見、この場にふさわしからぬ鳥居と社に出会う


      これが 世に その強い霊力で知られる 上野原・軍刀利神社の元社
      ふもとには 不思議な雰囲気を持った神社と奥宮があり 知る人ぞ知るパワースポット

      その名の起こりの 軍茶利明王は《目に見えない外的や煩悩、障害を除く力を持つ》という
      と、なれば ここを真摯に拝めば パワーが授かったのかもしれないのだが あいにく
      それを知ったのは 帰宅後、ネットを見てから
      ただ通り一遍に手を合わせて 通り過ぎてしまった 
      惜しいことをしてしてしまった 

      久しぶりの山歩き 誰にも遠慮も気兼ねもいらない単独行
      浅間峠からこの尾根に乗り和田峠まであるくつもり
        だが 気力だけでは思うようには 脚も膝も動いてくれない 
        生藤山 山頂直下の岩尾根で苦戦したあげく 和田峠手前からの下山
      再び痛み出した 膝を引きずって おまけに降り出した雨にも・・・。

      軍茶利明王のご加護があれば かかる無様な形にならずに済んだものを との
      後悔と 信仰心の薄さを反省。
                      8月4日 涼しい風が通り抜ける尾根道