往時の 人たちは 道祖神にどんな祈りを込めたのだろうか
村の辻に立って 疫病が村内に入り込まないようにとか
家族の病気平癒を祈ったり
良い子が授かりますようにとの願いを込めたりとか
朝夕 野良の行き帰りに 手を合わせて拝んだに違いない
やさしく抱きあう姿に 平穏な 幸せがいつまでも とも
そんな たくさんの想いを込めた 小さな石像が 静かに
午後の陽ざしを浴びて 寺の片隅にたたずんでいる
環状8号線の 騒音を一瞬 忘れさせてくれる ひととき
私もまた 往時の人と同じ そうした思いを込めて 合掌
小豆沢 龍福寺 にて