狛犬と石仏と

神社・仏閣に狛犬と石仏を訪ねて 時には花を愛でての山歩きも

デジカメ片手に気楽にのんびり 足の向くまま気の向くまま

秩父巡礼 再び 札所1~5

2009-08-24 | Weblog
 

再度の秩父観音巡礼と、いっても 今度は友人に誘われて いわば『先達』兼写真班の立場で
握り飯と水だけを持っていけば 菓子だ果物だ・・・・・・と、一切面倒見てくれそうだとの自分本位の
甘い考えから ついつい            相変わらず 信仰とはかけ離れての不謹慎巡礼 




特急電車とバス利用の 贅沢なスタートで    一転して 長い坂道の江戸古道をあえぎつつ
札所一番 四万部寺までは汗もかかずに    札所二番 真福寺 木立の中 小気味よい風が



本堂の彫刻が ひどく気に入った            札所五番 語歌堂
札所三番 常泉寺は 緑の美しい寺だ         街道沿い の観音堂だけの寂しいところ
 


本日のお目当て 札所四番 金昌寺
仁王門の前の大わらじに迎えられて 石仏を堪能して 本堂へ 子育て観音と再会


金昌寺境内にある 一千三百十九体といわれる石仏の中から 気に入りのものを







不謹慎巡礼ながら やはり来てみれば 敬虔な気持ちにさせられる
巡礼とはおそらく そお言ったものなんだろう
同行者も いたく感動してくれれた ようだ・・・・・が、この先 結願の寺までは長い道のりだ 
まぁ気軽に楽しんでいこうか              下 札所三番への道

                      8月18日 秩父路は まるで初秋を思わせる涼しい風の中



坂東巡礼・其の9

2009-08-15 | Weblog


何もかも もの憂くなる 8月の炎天下 
茨城・栃木・福島にまたがる 札所二十一番 八溝山の霊場 日輪寺を目指す
今を去る 千三百年前 大同3年 弘法大師が現世浄土の大理想のもと、
みずから十一面観音を刻み ここに大道場を開いた・・・というのだが
 


かつては そのあまりの奥深さ、険しさから遥拝を敬遠し「八溝知らずの偽坂東」と、言われたほど
坂東札所中の最難所 今では40年ほど前に林道が開通したお陰で、比較的容易に参拝できるが
それでも最終バス停から延々2時間 いつまでも続く緩やかなのぼり勾配には一汗も ふたあせも

 登山道入り口とある 木の鳥居          三猿が刻まれていたのであろうか





ぬぐっても ぬぐっても流れる汗 楽しみは道端に咲く草花のみ


最後の山道をぬけ 現れたのは 古刹を想像した身には拍子抜けするほどの 本堂のたたずまい



明治13年に山火事により 堂塔ことごとく焼失ながら 霊場の御加護か尊仏のみ災難を免れたと 
境内に表示されている  右が旧・本堂の残滓 こちらのほうにありがたさを感じるのは私だけか


石仏にはさして見るべきものはない



〈付録〉 八溝山頂上 山嶺神社の狛犬 なかなかの顔立ち



仰ぎ見れば 入道雲のはしりか 台風も地震も 知らぬ気に夏雲が 
二日間にわたった巡礼も無事終わった
坂東巡礼も残すところ あと数ケ寺 何とかたどり着けそう 健康に感謝しよう

                               8月12日 照りつける日差しの下で





坂東巡礼・その8

2009-08-14 | Weblog



坂東巡礼は 札所二十二番 妙福山 佐竹寺を往く
九八五年 花山天皇勅願によると伝わる古刹である
兵火によって焼失 領主・佐竹義昭により再建 ご本尊は十一面観音






阿吽の呼吸が すさまじいばかりの迫力の仁王たち


国、重要文化財の本堂は桃山時代建築のさきがけとしての工夫が随所に見られ
かつて建築に携わった身には興味尽きない 茅葺・寄棟造りの主屋は見飽きない

正面の火頭窓や柱や組み物は ほかではめったに見られないほどの逸品だ


石仏は 年代が不明ながら 私好みのものばかり



30度を越す炎暑の中、おまけに折悪しく ツアー観光の一隊が 押し寄せてきた
落ち着いて参拝できなかったのがいかにも残念
とはいえ つい、最近までは自分もそんな中にいたのかと思うと 冷や汗もの


この場ではちょっと不釣合いな 狛犬たち 
狛犬好きの私ではあるが ここでは・この雰囲気の中では出会いたくなかったのだが・・・・。


今夜は常陸大子まで移動し、明日、難所といわれる八溝山にのぼる 
なるべく日盛りを避け 早めにお参りする予定    
         8月11日 東海にて 地震発生の日 被害にあわれた方に心を痛めつつ


やくざな足にムチ撃って

2009-08-07 | Weblog


骨折した足を金属の板とボルトで繋いで4ケ月目 ドクター診断ではこれ以上は直らないとのこと
と、なれば このやくざな足と折り合いをつけて山歩きぐらいできるところまで持って行きたいもの
足の調教第一歩の山を 山梨の高川山に決め 出かける
平易なコースを敢えて避け、アップダウンの多い大月からの縦走コースを採る 
歩行時間5時間の内、上り下りを繰り返しつつ小さなピークを20ほど踏んで頂上に達する

病み上がりの足だが意外にも言うことを聞いてくれる
但し、下りには足よりも気持ちがついていけず 立ち止まっては恐る恐る・・・オズオズと。

大汗かいてたどり着いた頂上だが 晴れていれば360度の大展望が見られるはずが
期待した富士も鳳凰三山も南アも雲の中、見えるのは前衛の山並みのみ
 

 山頂で出迎えてくれる 野犬
                                        首輪もついて名前がビッキー

 下山は 男坂女坂の選択を迫られる やさしそうな女坂を行く
                   「女坂・男坂」 神社によく見られるから そちららから来たものか 
                   そういえばここにも小さいながら『社』(祠)が

天神峠の小さな『社』どなたかの忘れ物の数珠も       おだいりさま・・・意味不明ながら合掌


 登りで一組、頂上で一人あまり人に出会わないとこれが気になる
                 


 下山後 駅近くのお寺で 
                    何はともあれ 無事帰り着いたことに感謝してここでも合掌

不安70、何とかなるさ30でスタートした 山登りだったが 
下山してみて やれそうだとの気持ちと やっぱり不安だとが あい半ば
下り恐怖症の克服には もっと時間をかけて登山体験を積まねばならないようだが 
一定の前進を得たことは確か それが収穫か。
                         8月7日 不安定な天気の中 御坂山塊 高川山にて