名探偵コナン君

2006年12月24日 | Weblog
以前、私の師匠スーパーDr FUJIOがこんなことを申しておりました

「診察に必要なのは推理力。」

師匠曰く,息子さんが夢中になってる名探偵コナン君が結構参考になるそうです。



今治療している、「演奏中に右手が痺れてしまう」音楽家(個人情報になるので、何の楽器かは書けませんが)の患者さん。


この患者さんは、演奏をはじめて10分もすると5本の指先が痺れてしまう

しかし、楽器から手を下ろすとものの10秒で元に戻るそうです



いろいろと調べたのですが、どうも血流をせき止めてでている症状のように思えるのです。

楽器の弾き方を見てみると、右手の小指側、手首から10センチほどの部分で楽器の角を支えているようです。


この楽器の角で、血管を締め付けて血流を妨げている可能性はある。

ですが、手の指に血液を送っている動脈は主にトウ骨動脈と尺骨動脈の二つあり、この二つは手のひらでつながっています。

なので、片方の血管を締め付けても、もう片方の血管から血は流れ込むようになっています。

通常であれば、片方の血管を締め付けてもシビレの原因にはならないのですが…


でも、どうも臭い…


患者さんが帰ったあと、いくつかの解剖の資料を調べていたら

ありましたYO

-約6%の方に、「尺骨動脈からのみ指への血液が流れ、トウ骨動脈との連絡(つながり)がない」という変異が見られる-

…と


6パーセントの例外…

知らなかったにもかかわらず、ここに眼が向いてしまう自分が怖い


この推理が当たっているかどうかはまだ分かりませんが、かなり

自信あり

です

次回の治療は来年ですので、確認取れたら結果報告しま~す

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