肩峰下インピンジメント症候群の講義をします

2012年11月30日 | セミナー/講習会

12月9日に大阪で、

「肩峰下インピンジメント症候群」

という肩の故障に関する治療法の講義をする予定です。

 

オプションとして、

五十肩(正式には肩関節周囲炎とかフローズンショルダー:凍結肩なんて言います)

の治療についても触れる予定です。

 

患側の肩と対側の下肢の筋膜の繋がり合いや、

手根骨との関連なんかも話したいと考えています。

 

が、これは時間が許すかなぁ…(-_-;)

 

いや、出そう!

 

いや、でも時間があるか?

 

いや、出さねば!

 

いや…(←やかましい!)

 

 

ともかく、今年最後の大一番。

 

気合十分、鼻息ふんふん、2012年新ネタばらしまくりの6時間になる予定です。

 

興味のある方は是非いらして下さいね。

 

終わってからも会場の外で質問待ってます!


福岡へいってきました!

2012年11月30日 | セミナー/講習会

11月25日(日)は福岡にて「変形性膝関節症」の治療法についてお話してきました。

会場は、福岡は板付にある「くろ川整骨院」さんの治療院です。

代表の黒川先生は高い治療技術をお持ちであるばかりでなく

複数の整骨院と介護事業を展開される、高い志と実行力をお持ちの方です。

そうした先生のご好意で、治療台のある環境での勉強会を実施することができました。

 

参加者の皆さまも熱意にあふれる方ばかりで、非常に有意義な一日となりました。

 

もっと、もっと、色んな話をしたい。

 

もっともっと、色んな技の引き出しを開けたい。

 

そう思えたのは、参加者の真剣な眼差しがあったためでしょう。

 

スイッチバックも複合テクニックも、伝えたかった。

 

また来年も、福岡に行くけんね!


変形性膝関節症の徒手的臨床(福岡会場)

2012年11月25日 | セミナー/講習会

いつも当ブログをご愛読いただき、ありがとうございます。
一般社団法人徒手医療協会事務局より、本日のセミナーのご案内です。

本日11月25日(日)に、福岡県の「くろ川整骨院」様に会場をお借りして
「変形性膝関節症の徒手的臨床」をテーマに講習会を開催させていただきます。

福岡でのセミナー開催は今日で3回目になります。
2012年のラインナップは
「筋々膜性腰痛の徒手的臨床~筋膜連鎖の臨床応用」
「頸椎症性疾患の徒手的臨床」にて、お届けいたしました。

講師古川(東京)、指導員中野(新潟)は、通常の治療業務を終え前日24日に福岡に無事到着いたしました。

本日のセミナーでは、九州各地から、また四国、本州地方からのご参加もあります。
講習会を通じて、手技療法の技術と可能性をお伝えできる1日を今日も共有できることに感謝です。

患者・クライアントの皆様に喜ばれる結果をお届けできるよう全力で頑張ります。


一般社団法人徒手医療協会
事務局研修会担当係


【セミナー/講習会】筋膜連鎖を応用した姿勢と動作分析

2012年11月21日 | セミナー/講習会

日頃よりブログをご愛読いただきありがとうございます。
一般社団法人 徒手医療協会事務局より講習会のご案内を申し上げます。


マニュアルメディシン・テクニカルセミナー〔筋骨格系の評価と治療手技シリーズ〕の第9回・第10回の日程が決定いたしました。

第9回:2013年1月27日(日)「筋膜連鎖を応用した姿勢と動作分析(3)回旋運動の評価」

第10回:2013年2月24日(日)「筋膜連鎖を応用した姿勢と動作分析(4)側屈動作の評価」

詳細はテテクニカルセミナーホームページにご案内しております。

お申し込みはネットより承っております

ご参加をお待ち申し上げます。


一般社団法人 徒手医療協会
事務局 研修会担当係


ROUTE To ROOTS:クローズドセミナーより

2012年11月11日 | よもやま話

私ごとですが、先日38歳の誕生日を迎えました。

 

昨晩、妻より遅めのお誕生日のプレゼントに

 

ある歌い手(あえて「うたいて」と呼ばせていただきたい)のライブのチケットとCDを貰っちゃいました。

 

ある歌い手

 

それは「竹原ピストル」

 

で、そのCDのタイトルが

 

「ROUTE To ROOTS」

 

原点への道?という意味で良いのでしょうか。

 

 

さて、前置きはこの辺で、本題。

 

この日の夜は手技療法の練習会でした。

 

この日のテーマは「触診」でした。

 

実は前回もテーマは触診

前回も触診、今回も触診(笑)

 

僕らの仕事において「触診」は全ての技術の根幹にあるもので、

この仕事をつづける以上、一生追いかけ続けるスキルです。

 

触診の感度が高まれば高まるほど、

出来る仕事の精度が高まるもんですから、やらなきゃ損!ってなものなのです。

 

この日の勉強会は

「触診力の高め方は、日々の臨床でこんな切り口を持てば良いんだよ」

といったメッセージをこめてすすめました。

 

ざっと、流れを紹介すると、

1、触診としての「触り方」の練習

調べる面に対して、いかに均質に触れるか?

如何にして接触面からの情報を感じとるのか?

 

2、層触診の練習

皮膚表面から深層の組織の感触の違いを読み取って、異常な組織を見つける方法です。

 

3、マイオフェイシャルリリース(前回の復習)

筋膜の縮みあがった方向を探り、的確なストレッチを掛ける方法。

延び難くなった方向を「制限」「バリア」と言います。

いわゆるストレッチのように、制限の方向へ引き延ばしてゆく場合を

「直接法:ダイレクトテクニック」

と言います。

 

4、マイオフェイシャルリリース:インダイレクト

筋膜には自動性があると言います。

確かに、

脳脊髄液の流れによる(とされている)「一次呼吸」と呼ばれるリズムに沿って律動的に動いてます。

制限(縮みあがった)を持った筋膜は、

制限方向へと引き込まれるような動きが感じられます。

インダイレクトテクニック:間接法としての筋膜リリースでは、

「引き込まれる方向」へただただ寄り添うように着いてゆくことで制限を解いてゆきます。

 

これ(4番)、この日のメインテーマでした。

 

はじめに自分の大胸筋に対して制限を見つけて、

ダイレクトテクニックで解除してみました。

 

拍子抜けするほどの軽い力でも、

少々時間がかかりますが、大きな変化が付くことをみんなで体感しました。

 

で、今度はインダイレクトに挑戦。

 

私:

「まずはじめに直接法で筋膜の制限方向を確認しましょう」

「次に、ただただ均質に触れることに集中しましょう」

「そしてどこに動いてゆくのか、手で眺めてみましょう」

「作為は持たないように、ただ寄り添うような心持で、じっと耳を傾けるように」

「どうです?動きは感じますか?」

 

参加者の先生方は「…。」

 

私:

 

「そろそろ『焼き上がった』頃でしょう。

制限を確認してみて下さい。」

 

参加者の先生方の驚きの声と喜びの眼差し。

 

『ね、ちゃんと変わるでしょう!?』と得意満面な私。

 

でも、「変わる」事が判っただけじゃ道半ば。

 

筋膜の動きを追えるようになることがゴールですから。

 

そこで、「律動的な動き」を追う練習として、

こんなことをしました。

 

5、「一次呼吸」を触知する

「一次呼吸」というのは、脳神経を養っている脳脊髄液の「分泌⇔吸収」のリズムです。

「分泌」されると、脳を包む頭蓋骨と脊髄を包む硬膜管が膨らみます。

「吸収」されるとそれらは縮むわけです。

筋膜は全身を包みこむ一枚のシートだと言われますので、

この一次呼吸による動きは全身に伝わって行くのです。

「分泌」に合わせて背骨はS字を弱め、手脚は外旋します。

「吸収」ではその逆となります。

筋膜の一部にむらが生じると、一次呼吸による動きが崩れてきます。

その動きの崩れを感知することができれば

「障害部位」の検出に応用することができます。

 

○パートナーの脚から一次呼吸の動きを探る練習

両脚首を優しく両手で包んで、「内⇔外旋」方向の運動を探る。

私がガイドとして、患者役の先生の頭の動きを「内、外、内、外…」と読んで伝えてゆきます。

次に術者役の先生の手の上から私が手を添えて同じく動きを伝えてゆきます。

そのリズムを術者役の先生が感じられるか?を練って行くわけです。

 

○仙骨の動きを探る練習

この仙骨は頭蓋骨と連動して「前傾⇔後傾」を繰り返しています。

その動きを探ることで触診の感度を練ろうという訳です。

 

ところで、

仙骨は上半身と下半身をつなぐ要石のような部分です。

ここは、あらゆる運動で強い負担に晒されます。

なので、関節構造も強く出来ています。

厳重に靭帯でもおおわれています。

それで足りない部分を手足から続く筋膜で補強しています。

 

それを踏まえたうえで、

 

靭帯はそれ自身が制動装置であると同時に

「(脳が)自身の動きを知るためのセンサー」の役割をにないます。

動きに合わせて引き延ばされる靭帯から中枢へと『いま引っ張られています』と情報が送られると

その運動を邪魔する筋緊張をOFFにする反応が自動的に送られます。

 

仙骨は強い負担に晒されるところですから、機械受容器が他よりも沢山配置されています。

そこに筋膜リリースを掛けるとどうなるでしょうか?

 

なんと、仙骨を支えている筋肉たちがリラックスするんです。

 

つまり、手・足・体幹の筋肉たちがリラックスするんです。

 

つまり、この仙骨を自由にすると、その変化は非常に広範囲に広がるんです!

(注意:これだけ(仙骨への手入れ)で全てが丸く収まるような気もしてしまうかもしれませんが、

現実はそう甘くありません。)

 

介入前に患者さん役の先生は、前後屈・側屈・回旋といった全身運動をチェックします。

動きずらい方向を確認したらレッツトライです。

 

数分、仙骨の動きを追いました。

 

そして、再チェック。

 

患者さん役の先生から聞かれる驚きの声。

 

こうして、触診の練習に加えて

カラダの持つ仕組みをリアルに理解することを繰り返した2時間でした。

 

触診が出来ればどこに何をすればいいのかが判ります。

触診が出来れば自分が手を下した事で、

患者さんの問題点に、キチンと変化が付いているのか

そうでないのかが判ります。

その作業は自分の仕事の精度を上げてくれます。

 

こうした作業は繰り返せば繰り返すほど、触診の感度を上げてくれます。

触診の感度が上がれば上がるほど、問題点を見つける力も、治療手技の精度も挙がって行きます。

 

つまり、日々の臨床そのものが自分を高めてくれる場になるんです。

 

私はそのことを集まってくれた先生方と共有したかった。

 

そうした考えは、積み重ねた自分自身の時間が出した答えだと思っていたのですが、

ここで話は、ようやく冒頭に繋がります。

 

どうでもいい話ですが、

若いころ、合気道の道場で指導員をしていたことがありました。

(センスがなかったので、挫折してしまいましたが(笑))

 

その合気道の師匠が

行住坐臥 一切の事象 是 最善の道場也

つまり、「自分を取り巻く全てが、最高の道場なんだ」と言っていました。

 

家に帰って、

妻からCDをもらって、

タイトルを見て、

「ROUTE To ROOTS」

 

ああ、そうか。

 

一人で納得。

 

道場の下りを「練習の場」とするとおかしな感じなので、

自分が磨かれてゆくということで、

「先生」にさせていただいて私の業界にあて込みます。

で、「臨床こそが最高の先生なんだ」と…

 

なるほど、探して探して見つけた答えが、

スタート地点に戻ってきたと。

 

なんだかえらい遠回りしてきましたが、

昔の自分が選んだ道も、まんざら間違っていなかったんだと、

妙に得した感じがしたりして。

 

で、BLOGのネタに書いちゃった。と。

 

とにかく、

臨床を「最高の先生」にするには「触診力」がカギを握っているよ。

色んな技も、「それ」を種にのびた枝葉なんだと、

私は言いたいのです。

 

CDのタイトルにニンマリしつつ

「これからも、クローズドはマニアックに行こう」

と、心に決めた38歳でした。

 

以上、先日の勉強会の模様でした。

 


ランニング障害の治療とリコンディショニング

2012年11月04日 | セミナー/講習会


すみません。

勉強会の告知です。


2012年11月18日(日)

とよたま手技治療院を会場として、

ランニング障害の治療と運動療法についてお話します。

「足底筋膜炎やシンスプリントの治療には立方骨への配慮が必要だ」とか

「アキレス腱炎や四頭筋腱炎(ジャンパーズニ-)では反対側の股関節への配慮が必要だ」

とか、

「腸脛靭帯炎では反対側の二-インへの配慮も必要だ」とか、

いろいろと臨床上の発見をご紹介する予定です。

紹介する治療法としては

ストリッピングテクニック・運動併用モビライゼーション・アスター

他にもセルフエクササイズの紹介や

運動療法でどんなことをしているのか、

何を基準に回復時の運動量を決めるのか?

といったことをお話します。


詳細はコチラです。

治療畑の方だけでなく、運動指導される方のご参加も大歓迎です。


11月3日 第13回 統一全日本選手権大会

2012年11月04日 | コンディショニングの話

昨日は終日、新高輪プリンスホテルの飛天の間にて行われた

第13回 統一全日本選手権大会(ソシアルダンスの大会)

に行って参りました。

日本のソシアルダンスの団体が一堂に会して「真の日本一」を決する大会です。

この日はトレーナーとしてコンディショニングをさせていただきました。

たまにダンスやってると思われる時がありますが、

ダンス、踊れませんので…

いや、たとえ踊れてもこの舞台にはプロ以外あがれません(笑)

 

当日の任務は武田ダンススクールの諸先生方のサポートです。

 

『まったく治療院ほったらかして!ホントは遊んでんじゃないの!?』 

とお叱りの声が聞こえてきそうですが、

会場到着6:45分

活動開始7:00分

活動終了17:00分(決勝に進めば21:00)

といった時間の中で、

作業工程としては下記のごとしで結構忙しい一日なのです。

<仕事の流れ>

- 徒手による介入 -

1、全方向の可動性確保(前屈・後屈・回旋・側屈・スクワット・バンザイ)

2、競技動作に対するエラーを生じている箇所のチェックと修正

- 試合へ送りだす。 -

3、試合の観察から強い筋力発揮を求められる瞬間に

A.エラー(本人のイメージ通り動けていない箇所)が生じていないか?

B.疲労によるパーフォーマンス低下と考えられる問題点はないか?

それからちょっと枠が外れますが

C.2人が愉しく、気持ちよく踊れているか?

等のチェックをします。

ダンスという競技では「気持ち」が表現として現れる競技のようです。

その表現を競うものですから、「C」は重要な因子だと考えています。

- 再び徒手による介入 -

4、それらを踏まえて再調整

以後、繰り返し。

 

他にも試合間隔が空いた場合の介入のタイミングにも注意を配ります。

時間が大きく開くなら、基本的に2人の時間を邪魔しない。(←つまり「例外もあります」ってこと)

2人でやる競技ですからね。

2人の時間も重要な時間です。

そこも可能な限り配慮しつつ、介入を進めます。

 

で、

これを3組の選手にやろうとなると、休む間などはありません。

 

あ、途中30分休憩ができたとき昼寝してるところをN選手に見つかってしまいましたが、

これはご愛敬。

 

いや~、横になった瞬間にくるんだもんなぁ~

まいったなぁ~

子供のころ、テスト勉強なんぞをしてて

『さ、休憩。マンガでも読むか。』

なんてマンガを開いた瞬間におふくろさん登場!的な感じです。

 

この日も悲喜こもごも、様々なドラマが展開されました。

みんな人生を掛けて試合に挑んでますからね、

喜びも悲しみも、その分大きい。

 

そうしたドラマをハッピーエンドに繋げるべく、

「できること」

を単発ではなく、次につなげる形で紡いでゆくのが私のコンディショニングのスタイルです。

 

今回、意外な発見がありまして、

そうした部分をいつも、クライアントと共有させていただいております。

たとえるならば

「遠足はお家に着くまでが遠足だ!」

といったところです。

今回のキーワードは「コントラスト」と「チェンジアップ」

これをお話してどういった声が返ってくるか、

怖いような楽しみなような。

 

なにはともあれ、こうして各人が主人公のドラマは続いてゆくのです。

私もADとして頑張ります。


ランニングを考える「綺麗なフォームで走れば故障しない!?」

2012年11月01日 | 治療の話

誤解のないよう先に私の認識を書かせていただくと、

効率的な走り方は関節や筋への負担が少なく、

確かに故障のリスクは低いと思います。

なので、当然のように、効率的な走り方を模索することは大賛成です!

 

でも、走り方は悪くないのに故障する人っているんですよ。

 

その場合、何が悪いのかと申しますと…

 

 

上手く伝わるか心配ですが…

 

ズバリ!

「性格」!!!

 

 

いやいやいや

対人的な行動・思考パターンのことではなく、

 

「せっかちな性格」

 

がマイナスに作用しているという意味です。

 

くれぐれも誤解のなきようお願い致します(汗)

 

 

 

例えば

「長く走ると膝が痛くなるんです。」

「病院では問題ないって言われます。」

なんてケース、よくいらっしゃいます。

ほとんどのケースでは強い体癖(歪みといえば判りやすいかも)が

ランニングフォームを狂わせており、

そこから局所的に負担が集まる箇所ができたことで

故障に到っているものなのですが、

なかにはそうではないケースがあるんです。

 
私「あれ?歩容(歩きつき)も良いし、関節ごとの可動性も保たれてるのになぜ?」

と首をかしげるケースでは、過去数カ月の月間走行距離の経過を聞くようにしています。

こうしたケースでは多くの場合、急激に走る距離を伸ばしています。

 

そして、そうしたケースの患者さんの多くは運動経験者で心肺機能も比較的高く、

巧緻性(自分の身体をイメージ通りにコントロールする能力)も高い方だったりします。

そうした方は経験の浅いうちにもかかわらず、

ドンドン走行距離を伸ばして行っても、とんとん拍子で成績が挙がっていったりしているようです。

例えば、いきなりハーフマラソンの大会に出てみたら、

完走できただけでなく結構な順位に食い込めたなんて話も聞かれました。

しかし、いざフルマラソン!といった時点で「腸脛靭帯炎」発症!

本人いわく

心肺機能にも余裕があり、脚の筋肉が悲鳴を上げたわけでもない。

しかし、走れない程に関節が痛みだした

 

その後3~4日痛い目を見たものの痛みは治まり、ランニング再開。

しかし、5~6キロ走ると再発し、休むと痛みは引けるが走るとやはり痛みが出てきての繰り返し…

 

こんなストーリー、よく聞かれます

 

心肺機能的にもゆとりはあった。

筋持久力的にもゆとりがあった。

ランニングフォームも悪くない。※

※普通はフォームの問題が多いものです。

先に挙げた体癖によって思い通りに動けていないケースでは、

治療による効果が得られやすいものです。

あ、でも、体癖ではなく「走り方のイメージ」が悪いケースもあります。

こうしたケースでは、コンディショニングで

「効率的なカラダの使い方」

を練習していただくことで問題の解決をしています。 

 

しかし、関節が痛くて走れない。

 

祖は何ぞや? 

 

それはどうやら、カラダの構造が耐えられなかったという事のようです。

これらの相談で問題としてあがる組織は、だいたい「靭帯」や「腱」です。

 

これらの組織はコラーゲンという繊維で編まれています。

コラーゲンでできた靭帯や腱も鍛えると強くなります。

でも、筋肉よりも負荷へ適応するスピード(回復のスピード)は遅いんです。

 

物質には物理的なストレスに対する「耐久限度」というものがありまして、

これは身体の組織も然りなんです。

当然のことながら関節を支えている「靭帯」や筋肉の先に続く「腱」にも「耐久限度」があるわけです。

 

つまり先のケースでは、確かに効率的な走り方だったが、

長っが~~~~く続く負荷に耐える準備が腱や靭帯の組織にできていなかった

ということが考えられるのです。

 

きっと運動経験があったため、身体をコントロールする神経系の働きがよかったのでしょう。

ちょくちょく娯楽としてスポーツを愉しむ習慣があったから、

心肺機能や瞬発的な筋力は保たれていたのでしょう。

 

しかし、特定の靭帯や腱に数時間という長時間負荷が繰り返しかかりつづける事に対する

耐久力はそうした環境に徐々に馴らしてゆかなければつきません。

 

どんな競技もそうですが、競技の特性に合った身体を

段階を踏んで徐々に身体を作る必要があるんです。

 

そうしたケースだけではなく、フォームの崩れを認めるケースでも、

走ることで脚を痛めてしまい再発を繰り返す患者さんに

私はこんなアドバイスをすることで回復に導いています。

 

「走っていて、違和感や痛みが感じられたら、

脚の軸を合わせるエクササイズ(※後述)を行いましょう。

そして、エクササイズによって痛みが消えるなら続けて走っても結構です。

でも、すぐにぶり返したり、痛み(違和感)が消えないようならば、

他が元気でもその日はそこまでにして下さい。」

 

と、こんな感じです。

※ケースバイケースですが多くの場合、

脛腓関節の「運動併用モビリゼーション」という技法をお伝えすることが多いです。

脛腓関節の操作の動画はコチラ : その1 その2 

 

なぜ痛みや違和感が消えなければランニングを中止するのでしょう?

それは、痛めた組織が本来の耐久性を取り戻せていない

(もしくはそもそも持ち合わせていなかったが故障により更に耐久性が弱まっっている)

からです。

怪我なく走るには、傷付いた組織を再び徐々に強くして行かなければなりません。

それにはその組織が耐えられる限度を超えてはいけません。

身体を鍛えるには「オーバーロードの法則」といって

徐々に負荷を挙げてゆくというルールがあるのです。

ほら、植物を早く育てたいと水をやり過ぎれば根腐れしてしまうでしょう。

過度な運動負荷はダメージとなってしまうのです。

 

そして話はこう続きます。

「違和感や痛みが出るまでの時間と距離を記録しましょう。

回復している場合は異常が出るまでの時間と距離がどんどん先延ばしになって行きます。

しかし、ダメージとなって悪化している場合では、異常が出るまでの時間と距離はどんどん短くなってゆきます。

もし、そうした傾向が現れたら、走る距離を減らしましょう。」

 

それから、故障してしまった場合では特に「毎日走らない」事も大切です。

 

先に説明した通り、靭帯や腱は筋肉よりも回復が遅いのです。

なのでインターバルも多く必要になるのです。

腱や靭帯の強化を目的としている場合、

インターバルとして二日空けるようにお願いしています。

 

 

それから…

 

お、日付が変わりそうだ(汗)

 

続きはまた後日。

お休みなさ~いZZz


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