スポルテック2015に行ってきました。

2015年07月29日 | よもやま話

昨日の休院日は予定が急に空いたので、東京ビッグサイトで行われている「スポルテック2015」を観に行きました。

(いつもはアスリートのトレーニングサポートなんかに行ってるんですよ。)

フィットネスやサプリメント、ケア関連の様々なブースがあり賑わう会場。

ステージでは小麦色に焼けたマッチョなイケメンお兄さんたちが

「HOO!HOO!OK~OK~~~!!!」とエアロビクスのデモンストレイション。

返す刀で、ホストさながらのトークでお客さんをいじり始めたり、

ちょっとしたコントに突入したり…

別のセクションではWIフィットのダンスゲームのようなアトラクションで

スーツ姿のお父ちゃんが一心不乱に踊り狂っていたり…

観る者たちを飽きさせない空間というか、(^^;)

なんだか久しぶりにお祭りに来たみたいです。(*´ω`*)

そんな中で、ひっそりと佇んでいたのが↓の「ウエサカ ティー・イー」さん

ウエイトリフティングとパワーリフティングの競技用のバーベルを扱う会社なんだそうで、

最近クイックリフトにはまっている私は引き寄せられるようにフラフラと…

 

お話を頂いたのは写真の高橋さん。

とても興味深いお話をたくさんいただきました。

中でも、クイックリフトに対する海外と日本環境の違いには驚くべきものがありました。

日本では小学生の内はバーベルに触れるような機会はまずないでしょう。

しかし、海外ではクイックリフトの練習を小学校の体育の時間に取り入れているそうです。

勿論、重量は軽くし、フォームの練習を中心にするんだそうで、

身体造りというよりも効率的な「動き造り」に焦点を当てて行っているのだそうです。

 

そ、それって…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

めちゃくちゃいいじゃん!!!!!



 勝手な想像半分な話、

近年の紙おむつの質の良さも手伝ってか泣く機会の減っている赤ちゃんたち。(注意:独断と偏見に満ちた意見です)

体軸を保つために必要な筋の代表選手である「腹横筋」の発達は弱いに違いなく、

それゆえに道っ端に座り込む若者も現れるわけで…

ならば!

多少大きくなってからでも、体軸を上手に使うトレーニングをしてみたらいいのでは?

と、考えている私でありまして、

それにはオリンピックリフト(クリーン&ジャーク・スナッチ)はドンピシャではないかと考えていたところ

高橋さんのお話ですよ。

もうね、参った!

個人的には介護予防にも取り入れていいと思うぐらい、幅広く世代を超えて取り組んでもらいたいトレーニング種目です。

それが、すでに海外ではスタンダードになっていたなんて…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょっと悔しい。(-_-)

 

それはさておき、クイックリフト。

これはもう声を上げてゆくっきゃないのでは!?

 

はい、声を挙げてゆこうと思います。

さて、どこまでできるかわかりませんが、頑張ってゆこうと思います!


健康的身体操作について考える01「筋肉は使役されるもの」

2015年07月15日 | コンディショニングの話

「筋肉は使役されるもの」

とは、あるソシアルダンサーの先生からいただいた言葉です。

この一言に、それを聞いた当時の私は衝撃を受けました。

『なるほど、そうだよなぁ…』

と、それまで頭の片隅に引っかかっていた諸々がストンと腑に落ちた瞬間。

そうした気付きをくれた言葉でした。

 

目的の動作(テクニック)を行うにあたって、

「この筋肉をこう使って動くぞ…」

ではなく、「こう動く!」という意思に沿って

必要な分、必要なバランスで筋肉たちが働き、

思い描くフォルムへと骨の並びを変えてゆく。

「こう動く!」ために働く個々の筋肉たちを個別に意識するのではなく、

「こう動こう!」とカラダ全体が連動できた時、筋肉はパフォーマンスに直結した仕事ができる。

なるほど、筋肉とは使役される側なんだなと、納得がいったんです。

 

って、「いきなりどうした?」って言われそうですね(^^;)

いえね、よく患者さんから

「私はどこを鍛えたらいいんですか?(同じ怪我を繰り返さなくなりますか?の意)」

と聞かれるのですが、

多くの場合、どこか一点を鍛えたら万事OK、ということにはならないものなので

さてどこから話したものかと悩んでしまうこともしばしば。

どちらかというと、壊さないために全体としてどう連携させるか、が大事だって考えていて、

故障からの回復や、その故障を繰り返さないような身体造りは、

単純にどこか一点を鍛えればいい、という考えではないのです。

人が動くとき、

はじめに手に入れたい結果があって、

それを遂行するために運動が展開されてゆくわけで、

その運動を、無理なく無駄なく最大効率でおこなうために筋肉たちが協力して仕事をしてくれるのが理想。

そうした条件で行われる運動は関節にも筋肉にも優しく、

結果私たちの身体は健やかに保たれます。

そしてさらに、より多くの仕事がこなせるように努めれば

より頑強な身体となることもできるでしょう。

 

そうした身体操作を学ぶための切り口はなんでしょうか?

それはおそらく重力でしょう。

 

私たちは重力という力に絶えず抗いながら動いています。

ですので、故障のない効率的な身体操作を手に入れるための条件と強いて言うなら、

「重力に最大効率で抗う」というテーマで身体を使うということではないでしょうか?

少なくとも、私はそう考えているんです。

では、そうした学びの多いトレーニングってなんだと思います?

答えはいろいろあるとは思います。

前出のソシアルダンスもそうした答えの一つでしょう。

他にはどんなものがあるでしょうね?

私は「オリンピックリフト」がいいと思います。

オリンピックリフトは私たちが陥りやすい姿勢のエラーをひっくり返す要素の塊です。

あたかも、四足動物だった私たちの祖先が直立歩行を獲得するための道筋をたどるかのような

そんなトレーニング種目です。

そう言いたい理由、これについてはまた後日機会があれば。

今日はもう遅いので、ここまで。

では、おやすみなさい。


人生いろいろ、腰痛もいろいろ

2015年07月07日 | 治療の話

今日はやたらと腰痛の相談が続いた日でした。

じゃあ、ずっと同じことを繰り返してたのかっていうと、そうではないんですね。

一重に腰痛といえど、様々な病態があるんです。

で、今日いらっしゃった皆様も、それぞれに違った故障で、

とても興味深く治療させていただきました。

例えば、ヘルニア発症3週後、髄膜刺激症状が残り前屈時に腰部が全く曲がらないなんて相談がありました。

多くの場合、ヘルニアに似た症状であって、実はトリガーポイントだった…なんてことが多いのですが、

この方の場合は「本物」でした。

ただし、患部の炎症は落ち着いているようで、

腹横筋のファシリテーション(働きを高めるということ)にて障害部位のサポートを強化することでお辞儀が大きくできるようになりました。

こうした反応からも、急性期は脱している様子がうかがえます。

あとはもう少し患部の強度が戻るのを待った後に徐々に強化してゆきたいところです。

 

他にはTVのストレッチを真似たら腰(臀部)が痛くなったという相談も。

中殿筋を中心に殿筋群の滑動性の低下が見受けられ、かつ、組織の過敏性も強い。

たぶんオーバーストレッチによる筋膜炎があったんだろうと推測されます。

患部の筋紡錘のパニックを落ち着かせる処置で股関節の可動性は大きく改善。

後はセルフケア指導で初回は終了。

 

あとは、一念発起してウォーキングとジョギングを始めたら腰の関節が痛むという

腰部椎間関節のインピンジメントの症例。(脊柱管狭窄症の元ですね)

痛む腰ではなく、丸まった胸郭に動きを付けることで解決。

セルフケアとして、オーバーヘッドで行う胸郭の伸展訓練をお伝えし初回終了。

 

他にもありましたが、この辺で。

ともかく、同じ腰痛といえど皆それぞれ。

気が付けば、今までの臨床経験の総点検のようなラインナップとなっていて、

期せずして自分の十数年間を振り返ることとなり、

『こんな日もあるんだな』

と、なんだか不思議な気持ちになりました。

それにしても、

その昔は頭を抱えた症例に、今は迷うことなく捌けるようになっていてよかったなって思います。

前よりも今、今より明日。

日々成長の足を緩めず行こうと思います。

明日も頑張るぞ~( ゜Д゜)

 

 

予約表をのぞくと、明日も盛りだくさん。

明日のためにも早く帰って呑まねば!

では、おやすみなさい!


サロマ湖100㎞ウルトラマラソン

2015年07月03日 | スポーツ障害

Aさんに初めてお会いしたのはもう数年前。

健康のために走り始め、楽しくなってきてクラブに参加したまではよかったのですが、

月間走行距離を一気に80㎞増やしたのが仇となり、膝を痛めてしまったとご来院。

当時、痛くて5キロも走れなかったAさん。

そこからコツコツとリハビリし、練習を積んで、今ではフルマラソンも3H18分。

トレイルランやウルトラマラソンにも繁く参加されるまでになられました。

先日行われたサロマ湖100㎞ウルトラマラソンでは自己新達成(Aさんは今年還暦です。)!

なんと昨年よりも40分タイムを縮め、念願の10時間切りを達成することができたとのこと!!

本当におめでとうございます!!(*´Д`)

これも一重に私のサポートAさんの努力の賜物です!

素晴らしい!

私にとってさらに嬉しかったのが、今日のAさんのお身体の状態でした。

ほんの5日前、

100kmを限界まで追い込んで走ってきたというのに、

今日のお身体の状態が非常に良い!!

お伝えしたエクササイズをしっかりやっていたのがよくわかる、いい状態でした。

月末にも今度は120㎞のレースが控えているそうですが、

何の心配もなく送り出せる状況に、とっても嬉しい気持ちになりました。

 

Aさん、次回の120㎞も愉しんできてくださいね!


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