ウエイトリフティング東京都秋季大会

2016年10月31日 | トレーニング日記

昨日は調布の味の素スタジアムで息子の試合(ウエイトリフティング)がありました。

夏の全日本中学生大会から2か月半後の今大会。

記録はスナッチ51kg(自己ベストは52kg更新には至らず)クリーン&ジャーク64kg(自己ベスト更新)。

それぞれ9kg・8kgの成長がみられました。

この分だと来年中には今の私の記録(62/85)を抜くでしょうね。

何なら年内にとりあえず追い付いてくれたっていいんですがね。

あと2か月。

少なくともスナッチは追い付けそうです。

楽しみだ。

ま、こっちも記録伸ばしますけどね(゚∀゚)

そう簡単に親父越えはさせないぞ!

うふふ(*´Д`)

 


完結編・中学生にこそウエイトトレーニングが必要です!~障害予防&回復のためにスクワットをしよう~

2016年10月28日 | セルフケア

さて、前回の「続々・中学生にこそウエイトトレーニングが必要です!~障害予防&回復のためにスクワットをしよう~」 の続き、ながなが引っ張ったシリーズの完結編です。

さて、

前回の記事では、

私たちの運動学習のベクトルは運動の効率化がメインテーマにあって、

その効率化の過程は、試行した個々の動きの「エネルギー効率」の比較によって「(より)正しい」運動の選択がなされるという前提があるため、

バーベル(重量物による)負荷を加えることで、その「比較」による『「(より)正しい」運動の選択』をさらに加速させる効果が期待できるといった意見を紹介させていただきました。

今回はその理由について説明したいと思います。

 

まずは私たちが「運動」を学ぶ時の道筋についてお話ししましょう。 

私たちの身体は氷河期を超えて生き残っていたので、身体は省エネが大好きなんです。

氷河期のような「十分な栄養をコンスタントに手に入れることのできない環境」では、無駄にエネルギーを消費しちゃうとすぐに死んでしまうので、そうした適応をしたんだと考えられているようです。

だもんですから、使わない筋肉は溶かして吸収しちゃうぐらい無駄を嫌います。

脳神経も然り!

寝たきりになっても天上のシミばっかり眺めさせてるとあっという間に恍惚の人になってしまいますからご注意を!

 

…(-_-;)

話を戻しますね。

 

つまり私たちの身体は目的の仕事をこなすのに最小限のエネルギーで賄いたいんです。

えっと、そうだなぁ…

ようは10個ワンパックの卵を極力安く買いたい!

そんな感じです!(投げやり!!)

 

でも、初めて行う運動には「これが一番効率的(経済的)」といった答えを持ち合わせていませんから、

試行錯誤の中で「答え」を模索する時期というものを設けます。

例えばバーベルなどの重量物を持ち上げようとしたとき。

始めのステップは、「とにかくそのバーベルを持ち上げる」という結果を得るために、私たちの脳は今までの経験を参考に様々な運動プログラムを作り出します。

始めはエネルギー効率はそっちのけで、結果をもぎ取ることのみに努力のベクトルが向けられます。

そして、フォームはひっちゃかめっちゃかでも「バーベルを持ち上げる」という第一段階をクリアすると、

今度は「もっと少ないエネルギーで目的を成し遂げる」ための試行錯誤に移ります。

そして、試行錯誤の中で同じ「バーベルを持ち上げる」という結果を得るのに「10の力を要する方法」と「5の力で足りる方法」に出会ったとします。

すると私たちの脳は「5の力で足りる方法」を記憶に刻み込みます。

 

その「5の力」分効率がいい「5の力で足りる方法」は「10の力を要する方法」と比較して筋で生み出す力を効率的に運動に変換できる方法ということになりますので、筋と骨格の構造上も無理のない運動となってゆくのです。

こうして私たちの運動は洗練されてゆきます。

しかし、「必要な力」の差が小さかった場合、どちらの運動プログラムの方が優れているのか、私たちの脳はその差を見分けることが難しくなります。

そうした運動は効率化が起こりにくく、関節構造にも負担の多い非効率的な運動が修正されずに続いてしまうわけです。

すると、何が起こるのか?

軽い負荷とはいえ繰り返し無理を強いられた関節周囲の構造物に傷をため込み、累積した傷はやがて大きな炎症を生じるようになります(反復性緊張損傷:RSIというケガを負う、ということ)。

腱鞘炎や五十肩、変形性の関節症なんてのはその最たるもの。

ではどうしたらいいのでしょうか?

そんな時こそウエイトトレーニングの出番です!

なんて言うと突飛な意見に聞こえるかもしれませんが、実はリハビリの現場ではごくありふれた手法の一つなんです(やってる技師自身にその自覚はないかもしれませんが…)。

 

リハビリの現場では運動の効率化を引き出すためにウエイトを活用する手法があります。

例えばパーキンソン病でのリハビリでの一幕。

 

パーキンソン病では病気の影響で足がすくんでうまく歩くことができなくなってしまいます。

そんな時には手足に重りをつけて歩く練習をするんです。

ただでさえ動きの悪いところにさらに重しをかけるわけですから、一見動きは悪くなりそうなもの。

ですが、アンクルウエイトとリストウエイトを付けると急に足取りが確かになったりするんですから身体って面白い。

なぜそんな現象が起こるのでしょうか?

私たちは目的を達するための運動プログラムを脳で作り上げて、そのプログラムを末梢神経を経由して筋肉に伝えます。

その指令を受け取った筋肉はプログラムに沿って動き出すわけです。

そして、関節に運動が起こると今度は関節周囲や筋腱にあるセンサーから実際に生じた運動の情報をこれまた末梢神経に乗せて脳に報告します。

脳では下した指令通りの運動ができたのかどうか、またその運動で目的は達成できるのか?をこのループを通じて確認します。

そして、現場(関節)で生じた動きが指令通りの動きでなかったり、その指令通りの動きでは目的を達成できない時には補正案としてのプログラムを組み立てて再度指示を飛ばします。

 

さて、本題。

 

脳機能に障害を受けると、関節への指示が上手に出せなくなるだけでなく

関節からの情報もうまくキャッチできなくなってしまいます。

イメージでいうと、耳の遠いおじいちゃんと電話で話すような感じです。

お孫さん(関節周囲のセンサー)からの電話の声がうまく聞き取れない。

そんな感じ。

すると、無駄のない動きに必要な緊張と不必要な緊張をより分けることができなくなってしまいます。

結果として、がちがちに手脚に力を込めてしまうことになり、滑らかな運動ができなくなってしまうんです。

これに対して、重りを付けると何が起こるのでしょうか?

関節には重りの分だけ負荷がかかります。

すると関節にあるセンサーから脳へ挙げられる情報をグンと増やすことができます。

つまり、電話口でお孫さんが大声で語りかけてくれるようになるんです。

耳お遠いおじいさんも聞き取れる声で、語り掛けてくれる。

つまり、関節に起こっている状況を受け取りが弱くなった脳へしっかりと届けることができるわけです。

要件が解ればおじいちゃんだってちゃんと正しい返事を返してくれるでしょう⁉

重りを付けることで正しい運動プログラムを脳が選択し、手足へと送ることができるようになるんです。

そうして、歩きつき(歩容と言います)が改善される、という仕組みなんです。

ちなみに、この変化は重りを外してもしばらくの時間持続します。

促通(ファシリテーション)という現象なのですが、その話はまたいずれ。

 

このシナリオは当然中学生にも当てはまります。

重りをしょって、ゆっくりと意識して動かすことで関節を傷つけてしまうような異常運動はより明確に気づく(脳でキャッチさせる)ことができます。

明確にエラーに気づくことができたら修正プログラムを脳で作り出すことができます。

また同時に、同じ重量でありながら「軽く感じる挙げ方」と「重く感じる挙げ方」に気付くこともできます。

これは「あっ!なんか今の良かった⁉」なんてレベルでなく「むむっ!今の軽い!!」ってなります。

そしてそうした運動は「正しい運動」として私たちの記憶に刻まれるわけです。

ウエイトトレーニングを中学生から取り入れる意味は、いえ、意義は

 

「正常な関節運動を学び取ること」

 

ここにこそあるんです。

 

これが自体重での運動では起こらないというわけではないのですが、

現実問題として、いったんエラーを生じてしまうとなかなか正しい動きに気付くことが難しいようです。

これに対してウエイトを用いた運動では上述の理由からも臨床経験上の事実からも変化が導きやすい!

こうした仕組みをこと成長期特有理由で動きが崩れやすい中学生には使わない手はないんじゃないかい⁉

というのが私の意見です。

以上!

ふぃ~(;´∀`)

やっと終わった!

 

<あとがき> 

しっかしまぁ…思いのほか引っ張っちゃったなぁ(-_-;)

ま、それだけ子供たちを取り巻くトレーニング環境とその現状に納得ができていないんです、私。

やれることはまだいっぱいある。

沢ッ山ある。

現状、子供たちへの最善なんか全然尽くされてなんかない(大人に対してもそうですが…)。

このシリーズを読んだ方はお気付きのことと思いますが、私は「ウエイトトレーニングは高校から」という思考停止に不同意を突き付けます。

ウエイトトレーニングのもたらす効果は単に身体をぶ厚くするだけなんかではないんです。

「正しい動き」を学ばせる過程を加速させることで「しなくていい故障」から子供たちを守り、

競技を通して獲得し得る学びのその「ベース」を神経のネットワークに刻み込むことで

より高いゴールへとたどり着く切符をプレゼントすることができる。

私の見解では「成長期の子供には自重のトレーニングしか許されない!」とするからこそ成長期に必ず生じるマルアライメント症候群に陥ってしまうんです。

そこからの出口の鍵がウエイトトレーニングなんだというのが私の主張です。

ちなみに「背が伸びなくなる」ってのも根拠なしの迷信です。

理屈で考えればむしろ、骨の成長には前向きな条件となるはずです。

実際、うちの息子に関しては両親ともに小柄なのにリフティング始めてからグイグイ伸びてます。

なのに、どこの施設もほぼ中学生のウエイトトレーニングは禁止されています。

ヘタに怪我されたら困るからって大人の理由が香ってきますね。

今の中学生、教えたら教えた分だけちゃんとできますよ⁉

ちゃんとできなかったら大人であろうが施設利用はご遠慮いただくのが筋ですよね。

逆にキチンとマナーを理解できていたら中学生にも使わせてあげるってんじゃダメなのでしょうかね?

 

皆さんご存知ですか?

世界最高峰のバーベルトレーニングの器具を作っているのは日本にある「ウエサカ」という会社だってこと。

世界中がその品質を認める会社がある日本がいつまでもウエイトトレーニングの後進国であるなんて、

悪い冗談にしか聞こえないですよ。

もったいないですよ!

いったい何がそうさせているのでしょうか?

いつだって新しい試みへの一歩は勇気と共にあります。

見込める報酬(メリット)と、未知なる損害(デメリット)。

大きな報酬を獲得するために挑戦を選ぶのか、あるかどうかわからないデメリットに怯えて目を逸らすのか。

ビジネス書なんかを見ても、リスク管理では想定できる範囲一杯のデメリットを想定して対策を用意して…

なんて書いてますでしょう⁉

これはどんなご商売でも起業に際して同じく踏む手順のはずです。

でも、ことトレーニングに関してはそこに踏み込めない。

リスクの前に踏み込もうとしない。

これは既往症を抱えた中高年者の運動施設への受け入れでも同じ状況が聞かれますよね。

運動の効果は知れ渡っても、なかなか実践には移れない現状があるわけです。

そんな現状を打破するのに必要なものってなんでしょうか?

それは未開の地に踏み込む勇気なんじゃないでしょうか。

子供たちの未来のために、今、大人たちの勇気が問われているなって感じるのは私だけでしょうか?

結果なんていつだって不確かです。

でも、不確かな中でもより確かな成功をつかむために努力をするわけですから、

ここは臨む結果に向かって足掻いてみることから始めても良いのではないか?

と強く思うんです。

思うだけで終わらずに、まずは自分の脚で小さくても前への一歩を重ねようと思う今日この頃なのでした。

=終わり=


続々・中学生にこそウエイトトレーニングが必要です!~障害予防&回復のためにスクワットをしよう~

2016年10月26日 | セルフケア

さてさて、前回の続き、成長期特有の「フォームの崩れやすさ」の理由編。

成長期にはまず骨が先に延びます。

遅れて筋や腱の長さが追い付いてゆきます。

これが曲者。

筋腱の長さが追い付くまでの間は、骨格に対して相対的に筋腱は短い、ということになります。

骨格に対して筋が短いということは、関節の動かせる範囲(可動域)が狭くなってしまう、ということなんです。

成長期の子達によく見るケースでいえば、

しゃがむ運動の際に十分な筋の長さがないために、下肢の構造上安全な位置関係で運動をコントロールができず、

足りない動きを膝を内外にあおる(ニーイン/ニーアウト)ように使ったり、

腰部を過度に曲げ伸ばしすることで代償するようになるんです。

そうした関係(低可動性と過可動性の関係)が長く続くと、過剰に動かされていた関節が傷ついてしまうんです。

通常は筋の成長と運動学習が進む過程でこうした異常な運動も消えてゆくのですが、

フォームの意識やセルフケアの意識(ストレッチへの取り組みなど)が希薄なまま運動を繰り返してゆくと誤った運動が定着してしまうケースも出てきます。

当然と言えば当然なことなのでしょうが、私のところに来なくてはならなくなった子達は後者が圧倒的に多いわけです。

こうした狂ったコントロールを見るケースは大人にも多く、内心では成長期の誤った運動学習の痕跡なんじゃないかと疑ったりもしています。

 

話を戻して。

 

骨の固まり切っていない成長期の子供たちの場合、こうした異常運動は「オスグット」然り「シンスプリント」然り、骨の成長点の傷を生み、長く故障の尾を引いてしまうのが悩ましいところ。

ですので、成長期の子供たちの運動指導では「正しいフォーム」と「ストレッチの習慣をつけてあげる」ことに気を配っていただきたいなと思うのです。

でもですね、そうは言っても競技動作自体の「フォームの正しさ」を看破できるか?となるとハードルが偉く高くなりますので、

まずは「しゃがむ」「立つ」という歩くよりも前の基本的な運動について「正しく動く」ことができているのか見ていただきたいのです。 

前出の異常なコントロールという問題が目の前の子供たちにあるのかどうかを見極めるには(評価するには)いままで書いた通り

「スクワットテスト」が最適です。

ようは「下まで綺麗にしゃがめるか?」そして「真直ぐ立ち上がれるか?」を観ること、です。

それができないときには飛んだり跳ねたりの前に、きちんとスクワットができるよう練習をすることが大切です。

そしてここが重要!!

正しい(=関節にも優しくエネルギー効率も良い)運動を獲得するためには「ウエイト」という負荷が役に立つ!!!!!!!!!ということ。

なぜか?

それは私たちの運動学習のベクトルが運動の効率化がメインテーマにあって、

その効率化の過程は、試行した個々の動きの比較によって「(より)正しい」運動の選択がなされるからなんです!

そして、その『「(より)正しい」運動の選択』をさらに効率的に進めるのにバーベルトレーニング(重量物による負荷)が役に立つんです!!

 

 

 

え?

何言ってるかわからない??

 

はい、そうだと思います。

次回、一個一個、順を追ってご説明しますね。(^^;

<まだ、つづく…(;´Д`)>

続きはコチラ⇒完結編・中学生にこそウエイトトレーニングが必要です!~障害予防&回復のためにスクワットをしよう~


スポーツの秋

2016年10月20日 | つぶやき

スポーツの秋到来です。

このところ様々な競技の大会が続き、
「優勝しました!」とか、
「完走しました‼」とか、
「自己ベスト更新しました‼」

といった嬉しい報告が続いています。

結果は個々の努力の賜物。

私は本来の力が出せるよう、ほんの少しお手伝いしただけです。

それを踏まえつつ、患者さんの嬉しい声が聞けるのは私にとっても嬉しいこと。

中には試合の二週前に怪我をして、
ぎりぎり回復が間に合って試合に挑んだ…なんてドラマチックなケースもありました。

故障は癒えても直前までまともな練習が出来ずに挑んだ試合。

不安もあったことでしょう。

しかし、結果は見事優勝!

Aさん、おめでとうございました‼


まだまだプロ・アマ問わずイベントは続きます。

この先も嬉しい声を聞けるよう、ひとつひとつの臨床にいっそう丁寧に取り組もうと決意を新たにする秋の日なのでした。


徒手医学的思考に基づく身体の機能化へのアプローチ ~在宅療養マッサージの臨床から~

2016年10月18日 | マニュアルメディシンの話

少し前のことになりますが、

静岡県で「寝たきりの患者さん」を対象とした「在宅療養マッサージ」という分野でご活躍されている

大畑健太郎先生に、「徒手医学」の「在宅療養」という現場への活用をテーマにお話を伺いました。

温和なお人柄の先生の口から語られるお話は、在宅療養という臨床テーマに対する深い想いに裏打ちされる、

同じ臨床家として実に聴き応えのあるお話しでした。

●インタビュー記事はこちら↓

徒手医学的思考に基づく身体の機能化へのアプローチ~在宅療養マッサージの臨床から~

そのインタビューの中でご紹介いただいた現場での工夫を、このたび動画で紹介させていただけることになりました!

 ●技法紹介動画ページはこちら↓

動画|ベッドサイドで行える徒手医学的運動療法~歩行困難者へのアプローチから~

全ての動画はこちらからご覧いただけます。

 

 

これってなかなか無いことなんですよ。

一般的に職人さん(技術畑の人間)はその「手の内」を明かすことを嫌う傾向にあると言われます。

治療業界も然り。

でも、大畑先生は「自分の発見や経験が同じ現場で活かされるならば喜んで」と、

自身の技術の中身を丁寧な解説とともに公開してくださいました。

有り難い話です。

これは持論なのですが、

前出の「職人(技術畑の人間)はその「手の内」を明かすことを嫌う」という話、

これは本当に地力のある職人には当てはまらないなって思うんです。

芯の通った職人はむしろ、手の内をさらすことを恐れない方が多い。

それはきっと、自分の技の今より先を常に見据え、常に今を超える挑戦の最中に身を置いているからできることなんだと思います。

大畑先生のお話からは、

要介護者、寝たきりの患者さんに対する「日常への回帰」の試み、

そこには工夫の余地がまだまだ沢山あるということがつよく伝わってきました。

折角公開させていただいた動画の手法を、在宅の現場で活躍される職人に一人でも多く届けられればと思い、

この場でも紹介をさせていただきました。

できたらなにがしかの形で拡散していただけたらありがたいです。

 

医療としての態度を守る治療家という人種はどんな仕事をするものなのか

知っていただく良い機会にもなるのではないかと思います。

ぜひ、ご覧になってみてください。

 

●インタビュー記事「徒手医学的思考に基づく身体の機能化へのアプローチ~在宅療養マッサージの臨床から~」
●臨床応用動画「ベッドサイドで行える徒手医学的運動療法~歩行困難者へのアプローチから~」

 

 


肩関節の障害について講義してきます

2016年10月15日 | セミナー/講習会

明日は大坂で「肩峰下インピンジメント症候群」と「凍結肩(五十肩)」の治療法について講義をしてきます。

明日出逢う先生方のその先の患者さんの喜ぶ姿を思い浮かべながら資料に眼を通しつつ、新幹線に揺られています。

今回は何処をクローズアップして伝えようかしら?

明日が楽しみです。

○患者様へ
とよたま手技治療院は明後日の月曜日を臨時休診とさせていただきます。
患者様にはご迷惑をお掛けしてしまいますが、ご理解を賜れますよう何卒お願い申し上げます。
尚、18日(火)より通常通り診療を再開いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。

院長

「フォームが悪いとケガをする」という一例

2016年10月14日 | スポーツ障害

下の動画は5日前の練習の一コマです。

夏前の故障の影響で長々とリハビリを積んできた結果、ようやく自己ベストを更新できた瞬間です。

しかし、この日を境に私の腰は抜けそうに痛い…

原因は、崩れたフォームで無理やり挙げたから!!!(゚Д゚)ノジゴウジトクダネ!

ま、非常に強い筋肉痛(腰仙部の筋膜炎でした)といった類ですので深刻なケガではありません。

でもね…

翌日はほんとに仕事休んでしまおうかと思うくらい痛かった(;´∀`)

当然、自分で治療しましたよ…

で、何とか持ち直しましたが、お仕事ができるレベルに回復してしまうのが逆に恨めしくも思える日々をここ数日送っておりました。

今日はと申しますとですね、痛いながらも練習いけそうでウキウキです!!(゚∀゚)ヤタ~!!

おっと、本題に移らなきゃ(汗)

なんで動画を貼ったのかと申しますと、

中学生にこそウエイトトレーニングが必要です!~障害予防&回復のためにスクワットをしよう~

続・中学生にこそウエイトトレーニングが必要です!~障害予防&回復のためにスクワットをしよう~

でお話ししてきた故障の原因、「フォームの狂い」から傷めた決定的瞬間が映っているからなんです。

問題の瞬間はしゃがんでバーベルをキャッチして立ちあがる時です。

腰を丸めて「う~~~ん!!!」って粘っている瞬間がありますが、

これで腰仙部の筋膜炎をしょい込んでしまったんですね。(^^;

フォームがいかに大切かを逆説的にではありますが知っていただける機会になるかと思います。

みっともない姿が映っていますが、もしよかったら見てみてください!

では、トレーニングに行ってきます!!!


続・中学生にこそウエイトトレーニングが必要です!~障害予防&回復のためにスクワットをしよう~

2016年10月13日 | セルフケア

さて、だいぶお待たせしてしまいましたが「中学生にこそウエイトトレーニングをさせましょう!」というお話の続き。

前回の記事では、下肢へ生じるスポーツ障害の原因に

「関節の適合性を逸脱する方向へのガタついた動き(シェアリング)が繰り返されること」

を挙げました。

これに対するリハビリ・障害予防を含めた対処法としてバーバルを担いだ「スクワット」がいいですよ!というところまで書きました。

今回はその続き、「スクワット」のお話です。

スクワットという動作は体幹を真直ぐに保って、上体を起こしてしゃがんで立つというシンプルな運動です。

この「スクワット」という動作を、リハビリや障害予防(もちろん機能強化も)として機能させるにはどうしたらいいか?

ズバリ!正しくスクワットすればいい!!

真実はいつもシンプルなんですね。

 

しかし、やったことが無いと「正しく」というのが解らないと思います。

ようは、ちょっとした「ルールに沿って行えばいい」んだと気楽に考えてください。

そのルールとは一連の動作を通じてフォーム(姿勢)を崩さないこと!

って書くと、今度は何が正しいフォームなのかがわからないといった方も多いはず。

そこでスクワットについて基本的なところと知っていてほしい点を挙げてみたいと思います。

1、立位

写真はうちの息子(中1)です。

手本としては不十分なのですが、手ごろな写真もないので悪しからず。

【体幹】

胸をしっかりと張って、

腰部は自然な前弯(生理的弯曲。反りすぎもNG。細かい話をすれば、骨盤底と胸郭下口、そして胸郭上口が水平かつ直列に並べられていること。)を保ちます。

【下肢】

足幅は肩幅かそれよりもやや広め。

つま先はやや外向き。15度が目安だけれども、足幅が広くなるとつま先の向きも外へと広くなります。

 

2、しゃがみ動作

【体幹】

目線は正面もしくはやや上方。

先ほど挙げた体幹の姿勢を変えずにしゃがみます。

身体を下ろしてゆく際に体幹は若干前へ傾斜しますが、その分胸郭は伸展(後方への反り)を強めます。

以後この角度は立ち上がるまで変えません。

ではこの時、体幹の傾斜はどれぐらいが正しいのでしょうか?

実はこの傾斜を決めるのがバーベルなんです。

注意するのはバーベルから伸ばした垂線が両足首の外踝の前、つまり両足で作られた基底面の中心に真直ぐキープされていること。

その条件の中で体幹はできる限り起こします。

前傾が強くなるとお辞儀方向にトルクがかかってしまうので立つのに不利を生じてしまうため、

効率的な運動とするには極力体を起こす必要が出てくるのです。

体幹をぐるりと取り囲む筋肉たちを余すことなく動員するためにも

胸郭下口から骨盤上下口(横隔膜と骨盤底が正対する位置)を保ちつつしゃがんでゆきましょう。

 

【下肢】

しゃがむ際にはつま先と膝頭の向きを終始合わせてください。

特に、座る最中に膝が内に入ったり外に外れたりしないようにしっかりと意識して、

バーベルから伸ばした垂線を基底面の中心(外踝の前縁)に保ちつつ下肢を折りたたみます。

この時、バーベルからの垂線をキープできていると、膝がつま先を超えることはありません。

※諸説ありますが、2016年今現在の私の理解では「膝はつま先を超えない」という理解でいます。

※2018年現在の理解では「膝がつま先を超えてもいい」という理解になりました。

 膝の位置への配慮よりもシャフトの中心を支持基底面の中心に通すことに注力することの方がより重要であると考えています。

 

【要約】

「しっかりと胸を張り、身体はできる限り起こして」

「膝をつま先より前には出さないように意識して」

「バーベルから伸ばした垂線が外踝の前縁に降りるように」

しゃがみましょう。

 

 

3、立ち上がり動作

 

【体幹】

目線は真直ぐ前かやや上方。

先ほど挙げた体幹の姿勢、角度を変えずに立ち上がります。 

【下肢】

立ちあがる際にもつま先と膝頭の向きを終始合わせます。

膝が内に入ったり外に外れたりしないように、しっかりと意識して立ち上がりましょう。

この時も、バーベルからの垂線を支持基底面の中心にキープします。

立ち上がり切った時には膝は伸ばし切らず、わずかに曲げた状態でフィニッシュです。

パワーリフティングなどの競技では、ルールとして膝を完全に伸ばしてフィニッシュとします。

ここでは故障のリスクを考えて、フィニッシュで完全伸展しないことを推奨しています。

 

【要約】

体幹の角度と姿勢を変えないように(特に前に倒れてしまわないように)、

膝はつま先と同じ向きに揃えて、

バーベルがいつも基底面の中心、つまり土踏まずの一番高いところの真上に保ったまま、

立ち上がりましょう。

 

以上「はじめてのバックスクワットの解説」おわり

 

さて本題。

痛みやフォームの崩れがある場合には「痛まない範囲」「崩れない範囲」での反復を条件としてください。

ケガをしている子はもとより回復期や故障の予備軍の子達のスクワットを見ると、膝が内外に揺れたり腰が丸まったりといったフォームの崩れが必ずついてきます。

※何をもって「崩れ」と判断するのか?と申しますと、

関節には向き合った関節面、そしてそれらを支える靭帯や関節包などの支持装置がしっかりと働ける位置関係というものがあるんです。

それを大きく外れた運動をすると、関節構造は傷ついたり場合によっては壊れてしまうんです。

例えば膝は前後に曲げ伸ばしはできるけど、左右に曲げ伸ばしはできない構造を持っています。

本来できない動きを強いれば、関節は壊れてしまうわけです。

 

フォームが崩れるフェーズがあるということは、その角度でのコントロールが失われているということです。

※これを下肢の機能評価に応用したのが「スクワットテスト」というものです。


そのコントロールを失った角度での運動が競技動作の中で繰り返された場合、

ストレスにさらされた組織に反復性緊張損傷(RSI)を生じます。

その結果として現れたのが、種々のスポーツ障害なんですね。

そうした根本原因をただすことが本当の意味での回復を約束してくれるんです。

まとめるとこんな感じ。

崩れる→壊れる

崩さない→壊れない・回復する・発達する

なので、フォーム厳守!

フォームが崩れそうな角度では「ゆっくり」「意識して」フォームを保つ(ストリクトに)随意的努力をします。

それでも崩れが止められそうもなかったら、明確に崩れる手前の範囲内でスクワットしましょう。

初めから下までしゃがめなくて構いません。

むしろ、フォームが崩れない範囲(この場合、膝と腰)を探るように浅めから始めてください。

そうして「崩れないように…」意識しながら崩れてしまう範囲をちょっとづつ削るように反復してゆくことで、

コントロールできていなかった角度を徐々にコントロール下に置いてゆくことができるようになってゆきます。

リハビリとして、また故障の予防として、そして、効率的な機能強化を得る方法として大事なのは、

功を急いでコントロールを失った範囲まで切り込まないこと!

これは中学生の生徒諸君とその指導に当たる方々には特に注意していただきたい点です。

※動きの崩れが故障の背景となること自体は子供に限らず大人であっても同じなので、大人の皆さんもご注意ください。

なぜならば、成長期にある彼らには「フォームの崩れやすさ」に成長期特有の理由があるからなんです。

これについてはまた後日。

では!


岩手国体 無事ミッション終了!

2016年10月02日 | コンディショニングの話


準備期間から数えるとけっこう長かった国体までの道のりも、今日で一先ずゴールイン。
結果も上々!
何位、とは言えませんが、よい結果でした。
何より怪我の再発もなく無傷で試合を終えられた点に関して言えば、課せられた役割を無事果たす事ができたと思います。
そんかこんなで、心地よい疲労感を感じつつ、帰りの新幹線で乾杯!
岩手の地酒は辛旨なかんじでとってもGood!

さあ!
次はソシアルダンスの統一全日本です!
お楽しみはまだまだつづきます(*`・ω-)

岩手国体にて

2016年10月02日 | コンディショニングの話
クライアントは誰とは言えませんが、
岩手国体でウエイトリフティングの選手のサポートにきています。
午前中に「痛み」「不安要素」への対処を済ませ、あとはアップ前のチューニング待ち。
チューニングというのは、神経-筋のコーディネーションを整え、かつ、ファシリテート(促通。ターボを掛けるイメージ)を施すことで、選手本来の動きと力を発揮できる状態にする行程です。
今のところ、作業は順調!
楽しんでます!

おすすめ動画