すなば たかひろ

「元気で人に優しい鳥取」を取り戻すため、県議になった元新聞記者の挑戦記。みんなで鳥取の未来像を考えましょう!

メニュー

もっと建設的な議論はできないの?(鳥取市庁舎問題)

2011年11月23日 | 日記
 読売新聞で報道された竹内市長が後援会で配ったという討議資料を見ました。
市議会の「結」が出した対案に対する疑問を列挙したものですが、読んでいて、市の姿勢が良く分かりました。機械・空調費が含まれていないとか、総務省の基準だと8階建てになるとか、工事中の駐車場はどうするのだなどと書いてあったからです。

 機械・空調設備の他、備品もみんな新品に代えるていくという発想が根底にあるんですね。使えるものは修理しながら使っていくという発想が全くないんです。床面積についても、国の基準を、そのまま全部ひとつの建物に詰め込むという前提にしているんです。総合支所を中心に分散庁舎にするとか、行政改革を進めてスマートな組織・人員構成にするとかの発想が全くないんです。国に言われるまま、行政を進めることしかないんですね。地域のことは地域で考えると言う気概がないのです。そして、駐車場。これは全く心配いりません。現庁舎の駐車場が手狭として建て替えたものの、いつもガラガラの片原駐車場がありますから大丈夫です。

 私が市庁舎新築に反対なのは、恥という言葉を知っているからです。東日本大震災で多くの人の命が失われ、仮設の庁舎で多くの地方公務員のみなさんが業務を再開された中で、鳥取の庁舎を国の支出をあてにして建て替えると胸を張って言えますか。増税して、復興資金を捻出しようとしている今、同じ日本人として、そのんなことは言えません。また、「結」の対案の問題点を指摘する前に、100億円から75億円へと建設費が段々に下がってきています。市民の試算ではなく、市の計画がです。こんないい加減なことでいいのでしょうか。そして、市庁舎は都市計画の中で議論されるべきなのですが、そこの議論が不足してるとも思います。市が提案する「分散(多極)型コンパクトシティー」というのは、そもそも日本語としておかしいと思いませんか。
ですから私は現庁舎での改築を提言しているのです。

 私たちの会派の長谷川会長は、元倉吉市長ですが、市長選に当選後は看板も下ろして後援会活動を自粛したそうです。「市長は市政運営で説明すれば十分ですよ。市民や市議の意見をこうして批判するチラシを配布するのはいかがなものですかね」と言われていました。同じ市長であっても、こうも違うものなのでしょうか。正直、そう思いました。

 
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする