すなば たかひろ

「元気で人に優しい鳥取」を取り戻すため、県議になった元新聞記者の挑戦記。みんなで鳥取の未来像を考えましょう!

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初議会の報告

2011年05月09日 | 日記

選挙後の初議会が開かれました。

議長選挙では自由民主党の伊藤さんが選ばれ、副議長には稲田さんが選ばれました。国会では議長は第1党、副議長は第2党という慣例があります。これは少数会派への配慮から出たものですが、その意味では若干の違和感を感じました。

常任委員会の配属もあり、私は福祉生活病院委員会で議論をすることになりました。第一回の同委員会もあり、委員長に浜田さん、そして、副委員長には私が選ばれました。福祉の充実や新しい福祉の構築は選挙で訴え続けたことです。本当にありがたいポストを得たと、先輩議員のみなさんに感謝しています。

委員会では、3月11日午前中に2月議会が閉会されて以来の議論ですから、この間の専決処分が諮られました。その中に東日本大震災で被災し、県内に避難してこられた方に生活支援金を支給するという制度を新設したというものがありました。住宅が全半壊したり、福島第一原発事故で避難命令を受けた人に30万円から10万円をお渡しするために、2000万円の予算を組んだというもので、4月13日に専決処分がなされています。

着の身着のままで非難された方も多いでしょうから、私はいい制度だと思います。生活に対して目を向けたことが画期的だと思います。その運用には大きな問題があると思います。福祉保険課長によると、これまでに14世帯295万円を支給したというで、私は「県は何世帯何人が避難されたのか把握しているか、また、非難されたみなさんにどういう形で、こんな制度がありますかとお知らせてしていますか」とお聞きしました。これに対して課長は「支給した人の内訳ですか……」と話し始めたので、私は「そんなことは聞いていない。県が把握している非難された人数を答えてください」と声を荒げました。そんなことで目くじらを立てなくても、と思われるかもしれません。しかし、議会は議員と執行部が県民のみなさまのために、真剣な議論をする場所です。にもかかわらず、ちゃんと質問を聞いていないいい加減な態度だから、私は問題にしたのです。そこにあるのは執行部の緊張感のなさだと思ったからです。

「県内に避難された方は39世帯101人で、マスコミに発表したり、各役場の窓口で対応したりしています」との答えでした。まず、県が把握している非難された人数に問題を感じました。本当に100人しかおられないのでしょうか? 住民票を移されていない場合、どうやって把握するのか、特に友人や親せき宅に避難されたみなさんの把握は難しいのではないでしょうか。仮に県が把握している世帯数通りとしても、制度新設後、対象の39世帯に対して、14世帯と半分以下の申請ですから、制度に問題があるか、あるいは制度を知らない世帯が多いのではないかと考えるのが普通だと思います。ところが、申請しないものはしかたないと取られてもおかしくない対応です。お役所仕事の典型かもしれないとさえ、思いました。

私は「各市町村はもとより、民生委員や町内会長さん、賃貸業者さんに連絡を取り、避難された方々を把握することが、まず基本。待ちの姿勢ではなく、出ていくという姿勢が大切。避難している方々が、鳥取に来て良かったなと心から思ってもらえることが、これからの鳥取にとっては大きな意味を持つので、よろしくお願いします」と要望して質問を終えました。この問題は、次の常任委員会で、どんな取り組みをしたのか再質問をするつもりです。この議論と支援金を説明した資料は県のホームページで見ることができますので、参考にしてください。

http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?itemid=571378#itemid571378

その後、本会議に移り、いくつかの人事案件が諮られ、選挙などをして、人事案件をかたずけました。本会議では、長谷川さんが、この被災者への生活支援制度を議論する前提として県の取り組みの概要を聞いたのですが、これは支援金の質問ではないという理由で、質疑が認められませんでした。長谷川さんの問題意識は、3月11日午後、震災が発生したのですが、それ以降、何の議論も県議会でないのは問題ではないかというところにありますし、私はこの問題意識は間違っていないと思います。この程度は関連があるとして容認して欲しいと感じました。

続いて共産党の錦織さんも質疑に立たれましたが、委員会の中で市谷さんが質問したことと全く同じ質問でした。本会議と委員会で全く同じ質問を、しかも、同じ答弁者にすることは問題です。それならば、委員会審議の意味がないからです。もちろん、委員会の執行部の答弁がいい加減だから、本会議しか出席しない知事に直接聞こうということはあると思いますが、いずれも福祉保健部の林部長が答え、その回答の表現こそ違え、同じ内容です。もちろん、福祉生活病院常任委員会と本会議が隣接して開かれ、委員会の中での議論を伝えることができなかったのかもしれません。そうならば、議会の運営を改めなければなりませんし、同じ質問を委員会と本会議で人を変えてしようというのなら、委員会軽視と取られてもしかたないと思います。ここは、次の委員会でお聞きしようと思っています。

 

コメント (2)
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