すなば たかひろ

「元気で人に優しい鳥取」を取り戻すため、県議になった元新聞記者の挑戦記。みんなで鳥取の未来像を考えましょう!

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歴史的建造物を街づくりの拠点に

2011年01月14日 | 日記
「全国アートNPOフォーラム in 鳥取」が3月18日(金)~3月20日(日)に鳥取市の中心市街地と鹿野町を会場に開催されます。
全国アートNPOフォーラムは、全国の芸術文化活動を行うNPOが集まって活動していくうえでの課題などを議論するイベントで、2003年に神戸市で第1回が開催さ
れの後、大分県別府市、大阪市、京都府舞鶴市など全国各地で開催さているそうです。
今回はフォーラム当日は市民の方を対象、アートの手法を使ったワークショップやトークイベントなどが計画されているとお聞きしました。
詳しい内容につきましては
ウェブサイト
http://arts-npo.org/anf2010.html
をご覧下さい。
その中で、昭和31年に建てられた円形のユニークな病院・旧横田外科をまちなかアートによる発信拠点として期間限定でオープンされるそうで、
1月15日(土)、翌16日(日)に旧横田外科の大掃除を行うので、市民のボランティアがたくさん必要なのだそうです。

旧横田外科を文化の発信拠点としてフォーラムで使う発想に心からのエールを贈りたいと思います。
伝統的建造物は、それが建築学や地域史のうえで、学術的価値を持つことはもちろんですが、
やはり、人々の記憶の中に存在していることの意味も大きいと思います。

3月に五蔵圓薬局が、往時の外形を振り戻し、文化の発信基地としてリニューアルオープンされます。
本当に良かったと思っていたところでしたが、今度は旧横田外科の円筒形ビルがフォーカスされてるのですから、
鳥取の街づくりが、市民の力でよい方向に向かう大きな一歩だと思います。

鳥取民芸協会で鳥取の文化振興に尽力されている木谷さんは、建築家でもあります。
私が朝日新聞に在籍していたころ、「鳥取建築ノート・その後」という連載を米子高専の先生方と一緒に執筆していただいたことを思い出しました。
鳥取建築ノートは、鳥取の歴史的建造物を紹介した連載で、その後、一冊の本として出版もされています。
ところが、そこで紹介されている大切な歴史的建造物が次々に失われていることに心を痛め、
木谷さんたちにお願いして、追跡調査していただいたものです。
そこには都市化の進展と、利便性、効率性の優先で次々に消えていく歴史的建造物の現状が報告されています。

歴史的建造物を大切にするのは、ノスタルジーや文化財としての意味だけではありません。
それぞれの建物が、様々な形で、文化や芸術を発信する拠点となれば、
地域の人たちが、暮らしの中で、ゆとり、豊かさを感じることができるでしょうし、観光客の誘客にもつながります。
今、多くの観光客が求めているのは、観光のための観光地ではなく、
散策をしているうちに文化や人情を感じることができる街並みと交流なのではないでしょうか。
ですから昨年春の市長選でも、歴史的建造物を活用した街づくりを訴えたのです。

私も、午前中だけで申し訳ないのですが、その時間だけ参加させていただきます。
午後からは、このブログでも参加をお誘いしている鳥取砂丘未来構想発表会のための現地見学会があるので、
午後は失礼させていただきます。


○旧横田外科おおそうじ
【日時】1月15日(土)、16日(日) 10時~夕方頃まで
【場所】旧横田外科(鳥取市栄町403)
山陰合同銀行鳥取営業所、コションドールの近くです。
汚れても良い格好でご参加下さい。
マスクと軍手は用意しますが、できるだけ持参していただけると助かります。
【お問い合わせ先】
全国アートNPOフォーラム in 鳥取 実行委員会
辻さん tsujiken@m13.alpha-net.ne.jp

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