気ままにそよ風のたより

日々の出来事を思いつくままに・・・

99歳のおじいちゃん

2010年09月16日 | 雑記


昨日は老人の日。

5年前に祝日法の改正によって、敬老の日が9月第3月曜日となるのに伴い、従前の敬老の日を記念日として残すために制定されたそうで、 “ としより ” という名称はひどいということで、 “ 老人の日 ” に改められたとか。

それにちなんでか、昨日は市の敬老会が開かれたそうで、実家の親も行ったみたいで。

2ヶ月前に、義父の入院している病室の前のベットに、来月100歳になるおじいちゃんが足を骨折して入院した。

年齢的に手術は?なので、自然に骨がくっつくのを待つ事になったのだけど、痛みがひどいらしく、四六時中 『 痛い  痛い 』 『 看護婦さん、座薬 』 とナースコールを握りしめ、ナースコールを押し続けるので、ランプは点きっぱなし。

いつしか呼んでも誰も反応せず、周りに向かって 『 看護婦さん呼んで 』 の声に 『 適当にあしらって 』 の一幕もあったけど、痛みも落ち着いてくるとこのおじいちゃんなかなかかわいい。

99歳ながらもしっかりと自分で病院食を食べ、食べながら美味しいを連発。

娘さんからおやつをもらっても、美味しい美味しいと満身の笑みで食べ、食べ終わるとありがとうと。

リハビリをしてもらうと、理学療養士さんの手を握って、ありがとうを5~6回くり返す。

お世話になった看護師さんにもありがとう、私にもありがとうとか、また来てよねと言い、周りの人たちもかわいいねと。

見舞いに来た義父の兄弟がおじいちゃんを見て、 『 このおじいちゃんはいい顔しててかわいいね 』 その後、義父を見て 『 それにひきかえ、この人は何とかならないのかね 』 と・・・

娘さんの話によると、家の掃除どころかサッシの溝までピカピカ、面倒見もいいので周りから当てにされ、老人会の人が入院するとみんなを乗せてお見舞いにも行ってたとかで、とにかくはじっとしていない人だとか。

よく食べて元気で声が大きいおじいちゃん、かわいい寝顔で寝ていているのはいいが、 『 ○子さん ( 娘さん ) に305号へ来るように伝えて下さい 』 と大きな声でこの言葉を繰り返し口走っているのがたまにきずかも・・・。

それに合わせて義父も訳のわからない事をわめいて、それが妙にはもり、病室どころかその階、階段を下りてたら下の階にまで聞こえた

たまたまこの時にこの病室へ入院した人があまりの煩さに、他の病室に替えてもらった事もあったけど・・・

人生80年どころか、100歳の人も珍しくないこの頃、かわいくなるべく人に迷惑をかけない老人にならなくっちゃ~と思った老人の日だったけど、はたしてこの先どうなるかぁ~







印環細胞癌

2010年09月14日 | 出来事
聞きなれない印環細胞 ( いんかんさいぼう ) とは胃癌の細胞の形を表す用語で、印環細胞癌が進行すると低分化腺癌になり、この低分化腺癌がスキルス胃癌になるので、印環細胞癌はタチの悪い悪性の癌だと言われているそうですが、低分化腺癌のように空気を読まず、どこでもどんどん増えていくけど、印環細胞癌のうちは非常におとなしく、同じ場所でしか増えないそうですが、今回主人と縁があった病でした。

この病名を聞いて最初は驚いたけど、今回も運が良かった出来事が多く、終わり良ければすべて良し・・・かなって思っています。

毎年6月に行われていた人間ドックだけど、昨年は仕事の都合で11月に行われ、結果は貧血で診察を受ける事に。

会社が休日の土曜日に受診に行き、主治医になった先生曰く 『 胃の手術をした人はバリウム検査をしても意味がないので、次回の受診の時に胃カメラ検査をする方がいいですよ

今までは胃の手術を受けた人はバリウム検査をと言われていたので、この言葉に驚いたけど、昨年12月に胃カメラ検査をして異常なし、今年の人間ドックは胃カメラ検査を受けたおかげで胃癌が発見され、受付がこの先生の診察を選んでくれたのが幸運だったわけで、今回の発見につながったのだけど、この主治医の先生が6月に転勤になったのは残念。

がん検診のPET-CTの事が話題になり、主人が受けてみようかと言った矢先に、精密検査でPET-CTを受診し、腸にも癌がある事が解り、検査の結果が出る2日後まで、もしかしたら転移しているのかと心配したけど、癌の種類が違うので転移でなく、別の癌だと解りホッと。

この腸の癌、10年以上も前から出来ているものだそうで、10年来主人を悩ませていた貧血はこの腸の癌が原因だそうで、埼玉の病院で調べてもらっても解らなかった貧血の原因が解るとは・・・。

精密検査の途中だけど、はっきりした病名が解ったところで、社長さんが紹介してくれた外科医の先生にバトンタッチ。

若いけど腕の方はたしかと、社長さんお勧めの主治医の先生、私より年下のようで若く、テキバキとしているが、解りやすく丁寧に説明してくれ、何でも遠慮なく聞いてねと、さすがに勧めてくれるだけあって、信頼が持てる感じの良い先生だった。

貧血が治まっていたので、手術で輸血が必要になった時、自分の血を輸血する自己血のために、400ccの血を2週間に分けて採決し、800ccの自己血を携えて手術室へ。

早期癌だったら約4時間、進行癌だったら約5時間かかると言われてたが、1時に手術室に入り、2時過ぎから始まった手術は、6時過ぎに主治医の先生自らが控室に呼びに来てくれ、病理室で術後の説明があった。

摘出された胃の中に出来た癌も見せてくれながらの説明、一度胃を手術した人は癒着があると言われていたけど、主人の癒着はひどかったそうで、1000ccも出血があり、手術着の先生の袖口は血で染まっていた。

術後の説明の時も、病理検査の結果の説明の時も、ニコっと笑いながら 『 早期癌で良かったね 』 と言ってくれた先生。

先生のおかげでまだしばらく生かせてもらう事になりました。

今の医学で癌の遺伝は立証されていないけど、癌になりやすい体質はあるそうで、母親、父方の祖父母や伯父、母方の祖母も癌で亡くなり、父親も癌の癌家系の主人はまさにそうで、30歳ぐらいで癌を患うのも珍しいとか。

今回の胃癌も十二指腸との境に出来ていたので、もしかしたら少しでも胃を残してくれるのかと思ったけど、主人のような体質の人は残っている胃にまた癌が出来る可能性が大で、3度目になると癒着がもっとひどくなり、それで命とりにもなりかねないので、 『 胃を残すより命を残してこれからも生きてもらう方を選びました 』 と先生。

お見舞いに来てくれた人達の間でも話題になった、早期癌の発見の鍵を握る人間ドックや検診の必要性、つくづく感じたので皆さんもどうですか

ちなみに全身の癌が解る癌検診のPET-CTは約90000円かかりますが、悪性腫瘍の場合は保険が適用されるので、主人の場合は3割負担でした。

体調は大丈夫?など、心配して下さった皆さんから温かい言葉をかけていただいていますが、おかげさまで今回も多くの人に助けられ、支えてもらったおかげで、元気で過ごしています、本当にありがとうございました



セダム、ローズマリー、ゴールデンタイム、ランタナ、オリーブが植えられた屋上庭園、今年は暑さのせいか少々お疲れ気味の植物もあるけど、西側の干し場に洗濯物を干しに行ったついでにちょっと寄ったり、ウッドデッキを散策したり、北側は瀬戸内海や燧灘が、南側は石鎚連峰が眺められ、心地良い浜風が吹いてくる憩いの場所でした。





思いがけない出来事

2010年09月12日 | ちょっと足を延ばして
気がつけば、3ヶ月もブログの更新が滞っていたようですが、その間も遊びに来ていただいた皆さん、心配してメールを下さった方、本当にありがとうございました


施設に入所していた義父が5月下旬頃から転倒が多くなり、食欲も旺盛だったのが残しだし、問題行動も多くなったので、施設に呼び出されたり、担当の人から電話が頻繁にかかるようになり、保険の関係上、6月下旬に一度退所させて、病院へ診察に連れて行きました。

その前日に主人の人間ドックの検査が届き、開けてビックリ

印環細胞癌の疑いがあるので、至急精密検査を受けて下さい と。

義父が診察を受けたのは施設を運営している病院で、大学の付属病院から来ている先生が胃カメラの検査をしてくれ、その先生から主人の病気を事を聞いたら、悪性の胃癌なので早急に精密検査を受ける事を勧められた。

胃カメラ検査で異常が見られ、即入院する事に生った義父だが、去年の入院の際に問題を起こし、市内の病院から要注意人物扱いのようなうえに、施設でも数々の問題を起こしていたので、一週間前に胃カメラの予約を取りに行った時に対応してくれた副院長先生から 『 この人はもし入院しなければいけなくても、入院生活が難しいのでは 』 、ケアマネさんから 『 今病院にはベットの空きがない 』 と遠回りに断られ、入院という事になっても副院長先生から断れた・・・

でも、このまま引き下がっては主人の検査どころではないので、愛大の先生に印環細胞癌の疑いがあるのは主人だという事を伝え、何とかこの病院へ義父を入院させて欲しいとお願いした。

親子で同じ時期に同じ胃癌に罹った事に驚かれたようだが、義父の入院先が決まらず、そのために主人が手遅れにならないようにと、この先生が手配してくれたおかげで、翌日退院患者があるそうなので、予備ベットに1時間後に入院させてもらえるようになった。

主人の方は人間ドックを受けた病院で精密検査を受け、癌治療に力を入れているこの病院の院長先生と勤務先の社長さんが友達だそうで、社長さんが病院から主治医の先生まで紹介してくれたので甘えさせてもらった。

10種類あまりの検査を受け、7月20日に入院し、翌21日に手術、病理検査の結果、転移の心配もなし、再発の可能性も95%以上なし、なので抗がん剤や放射線治療も必要ないそうで、8月14日に無事退院出来た。

22年前に早期の胃癌で胃を2/3を摘出し、今回残った胃にまた癌が出来という残胃癌のため胃を全摘、同じ胃癌の手術を受けたけど、前回の手術とはあらゆる面で医学の進歩を感じ、今は完全看護のもとに、付き添いの負担も雲泥の差で本当に楽をさせてもらった。

とはいえ、ICUを出た後、1週間ほど泊まり込みで付き添いをし、その後は午前中は義父の入院先の病院へ行き、昼食に間に合うように主人の入院先の病院へ行って、病院で出る昼食と夕食をチェックし、夜家に帰るという生活が退院まで続き、今は義父の病院へ毎日通っているが、こちらも完全看護の年寄り向けの病院のうえに、家庭の事情を知っている看護長さん、師長さんのおかげで、看護師さん達から無理しないでねと気遣っていただき、去年の入院時とは想像もできない楽な思いをさせてもらっています。

自身も9年前に癌を患った社長さんが、入院中も入院後も無理をしないようにと細々と気遣って下さったおかげで順調に回復し、今月から職場復帰も出来ました。

食事の方もあまり神経質にならなくてもいいと言われたけど、胃が少しでも残っているのと、胃がないのでは大きな違いがあり、時々ドキッとする事があります。

主人は腸にも癌があり、術後3ヶ月頃の秋に内視鏡による手術が残っており、義父もまだ入院しており、しばらく家を留守にしていたので、いろいろ用事もたまり、思ったようにパソコンの前に座る時間や余裕がありませんでしたし、まだしばらくは不定期な更新になると思いますので、よろしくお願いします



術後から歩くように指導され、8月5日に屋上庭園へ主人と上がったら、高速道路の上に大きな虹を発見し、急いで病室へデジカメを取りに行って戻ったら、薄くなりつつも虹は待っていてくれたようで・・・。